ウェルネスシンプル ドッグフードの批評(ドライ)

ウェルネスシンプル 全犬種用 成犬用 骨抜き七面鳥&じゃがいも 穀物不使用

ウェルネスシンプル ドッグフードはいぬわーんで最高評価の5つ星を獲得しました。

評価:

ウェルネスシンプル ドッグフードは全部で3種類あります。以下はその3種類と評価をまとめた表になります。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。

また、ここでは3種類を代表してウェルネスシンプル 全犬種用 成犬用 骨抜き七面鳥&じゃがいも 穀物不使用を批評していきますが、他の種類の批評が見たい場合は表中の内部リンクを利用してください。

原材料とラベルの分析

ウェルネスシンプル 全犬種用 成犬用 骨抜き七面鳥&じゃがいも 穀物不使用

ドッグフードを選ぶ際には原材料に書かれた上から最初の10品目を見てください。

原材料の表示は原則、重量順です。つまり、最初に書いてあるものがもっとも含有量が多いのです。

原材料:骨抜き七面鳥、七面鳥ミール、じゃがいも、えんどう、乾燥粗挽きじゃがいも、トマトポマス、粗挽き亜麻仁、キャノーラ油(ミックストコフェロールで酸化防止)、七面鳥エキス、チコリ根抽出物、ラクトバチルス・プランタルム※、エンテロコッカス・フェシウム※、ラクトバチルス・カゼイ※、ラクトバチルス・アシドフィラス※、ミネラル類(リン酸一水素カルシウム、亜鉛タンパク化合物、硫酸亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸第一鉄、鉄タンパク化合物、硫酸銅、銅タンパク化合物、マンガンタンパク化合物、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム)、ビタミン類(E、コリン、ナイアシン、ベータカロテン、A、B1、パントテン酸、B6、B2、D3、ビオチン、B12、葉酸、C)、アミノ酸類(タウリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物、スペアミント抽出物)※乳酸菌

赤字は物議をかもします。

粗灰分=8%以下, 粗繊維=5.5%以下 (推定乾物繊維量=6.2%), 水分=11%以下

測定方法タンパク質脂質炭水化物
保証分析値26%12%NA
乾物基準29.2%13.5%48.3%
熱量基準28%31%40%


  • このドッグフードの最初と2番目の原材料は骨抜き七面鳥、七面鳥ミールです。

    ウェルネスシンプルは成分限定食です。このフードでは動物性タンパク質を七面鳥に限定しています。鶏は七面鳥に交差反応を引き起こす場合があるので鶏アレルギーの犬は七面鳥にもアレルギー反応が出る可能性があるので気を付けてくださいね。

    それから原材料は重量順でラベルに表示されるので1番目の骨抜き七面鳥がメインのタンパク質に見えますが、水分量を考慮して乾物(水分を0%にして栄養素のみにした状態)で考えるとタンパク質量は七面鳥ミールのほうが多くなります。このフードのメインのタンパク質源は七面鳥ミールです。

    七面鳥ミールは肉と骨を加熱して脂肪分を抽出し、乾燥・粉末化したものです。ミネラル源とタンパク質源になります。使用部位の”肉” が抽象的ですが、日本語公式サイトの商品概要ページに「副産物不使用」と書いてあるのである程度の品質は確保されていると思います。


  • 3番目と5番目の原材料はじゃがいも、乾燥粗挽きじゃがいもです。

    じゃがいもは豆類の次に穀物不使用のフードでよく見かける食材の一つです。デンプン(炭水化物)を主成分とし、ビタミンC、カリウムを多く含みます。乾燥粗挽きじゃがいもはポテトタンパクを多く含むので肉の含有量を考える際に考慮します。


  • 4番目の原材料はえんどうです。

    えんどう豆は主に炭水化物源で食後血糖値が上昇しにくい低GI食品です。タンパク質と食物繊維も多く含んでいます。


  • 6番目の原材料はトマトポマスです。

    ポマスは搾りかすのことです。でも、搾りかすとはいえ、トマトジュースやケチャップを製造した際に残る物質(繊維質)を利用しているので資源を無駄なく利用する意味で素晴らしい行為です。

    トマトポマスは一般的にかさ増しの一種ですが、繊維源としては水溶性・不溶性の食物繊維がバランス良く含まれているので悪くない選択肢です。トマトにはリコピンが含まれていることから繊維質にも少し含まれています。


  • 7番目の原材料は粗挽き亜麻仁です。

    亜麻の種子を粗挽きしたものですね。植物の中では特にオメガ3脂肪酸を豊富に含み、タンパク質・食物繊維も同時に摂取できます。ただ、オメガ3脂肪酸がα-リノレン酸なので体内でDHA,EPAに変換して利用されます。変換時にはロスがあるので魚油(DHA,EPAが直接摂れる)と比べるとオメガ3脂肪酸の供給源としては劣ります。


  • 8番目の原材料はキャノーラ油です。

    キャノーラ品種は菜種を品種改良したものなので遺伝子組み換え原料が使われている可能性が高いです。気になる方は避けてください。

    キャノーラ油はオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の供給源です。オメガ3脂肪酸はα-リノレン酸なので体内でDHA,EPAに変換して利用されます。

    ビタミンE(ミックストコフェロール)で酸化防止されているのが明記されているのはいいですね。省略されている場合が多いですから。こういうちょっとした気遣いは素晴らしいです。


  • 9番目の原材料は七面鳥エキスです。

    これは加水分解された七面鳥で名前から想像できるようにうま味調味料です。キブルにスプレーで吹きかけて嗜好性を高めます。


  • 10番目の原材料はチコリ根抽出物です。

    チコリ根からイヌリンを抽出したものですね。イヌリンは難消化性の水溶性食物繊維でプレバイオティクス※として作用します。

    ※プレバイオティクスは腸内で有用菌(乳酸菌)の栄養源となり、増殖や活動の手助けする難消化性食品のこと。



ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません

ただし、3つの例外があります。



  • まず、乳酸菌です。

    乳酸菌(ラクトバチルス・プランタルム、エンテロコッカス・フェシウム、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・アシドフィラス)

    他のウェルネス製品でも、この4種類の乳酸菌を配合していますね。乳酸菌は腸内環境を整えてくれたり、免疫力を回復してくれたり、乳酸菌の種類や組み合わせによって多様な効果があります。


  • 次に、ミネラル類です。

    ミネラル類(リン酸一水素カルシウム、亜鉛タンパク化合物、硫酸亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸第一鉄、鉄タンパク化合物、硫酸銅、銅タンパク化合物、マンガンタンパク化合物、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム)

    他のウェルネスコアやウェルネス穀物不使用と比べると数が多いですね。でも、理由は分かります。成分限定食なので可能な限り食材を減らしています。そのため不足するミネラルを数多く配合していますね。

    ”○○タンパク化合物” と書いてあるものはアミノ酸とミネラルを結合したもので吸収率が高くなっているちょっと高価なミネラルです。キレートミネラルと呼ばれたりします。”硫酸○○” は硫酸とミネラルを結合したもので安価なやつです。


  • 最後に、タウリンです。

    タウリンは心臓機能をサポートしてくれるアミノ酸の一種です。不足すると拡張型心筋症を引き起こします。ただ、AAFCOの栄養基準にタウリンの項目はありません。それはメチオニンとシステインを使って体内で合成できるからです。食べ物から取る必要はありません。

    しかし、このフードのメインのタンパク質源は七面鳥ミールなので高温調理された際にメチオニンが吸収されにくい形になっている可能性があります。そのため、タウリンを追加しているのは安心材料になります。



ウェルネスの特徴

  • 製造工場はドッグフードの安全性を確保する衛生管理手法としてHACCPを導入しています。
  • 衛生管理としてバクテリアの繁殖、害虫の混入防止対策、施設内の温度のモニタリング、分析テストを実施しています。
  • ドライフードは自社工場で製造しています。場所は米国のインディアナ州ミシャワカです。製造工場は他にも米国のミネソタ州サウスセントポールやオランダのフェーンダムに持っています。
  • 原材料の産地は公開されていませんが、安全性・品質・栄養価を精査し、厳選されたものを使用していると主張しています。
  • 原材料の仕入先を定期的に訪問し、継続して高品質な原材料の供給できる良好な関係を築いています。
  • 小麦、とうもろこし、着色料、香料は一切使用していません。
  • 品質管理の一環で取引業者、代理店、小売業者に対して定期的なコミュニケーション実施しています。
  • プチアンドレ シリーズのカップに使われているプラスチックはBPAフリーです。
  • ウェルネスの製品でウェルネス シリーズはアークランド(ホームセンター)専売品です。

参照:https://www.wellnesspetfood.jp/
https://www.wellnesspetfood.com/
https://www.wellpet.com/

成分と肉含有量の分析

ウェルネスシンプル 全犬種用 成犬用 骨抜き七面鳥&じゃがいも 穀物不使用は原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。

ラベルの分析で乾物基準はタンパク質が29%、脂質が14%、推定炭水化物が48%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約46%です。

一般的な成犬向けのドライフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均に近い、炭水化物は平均に近い。

えんどう、乾燥粗挽きじゃがいも、粗挽き亜麻仁で総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは適度な量の肉を含んでいるように見えます。

最終評価

ウェルネスシンプル 全犬種用 成犬用 骨抜き七面鳥&じゃがいも 穀物不使用は動物性タンパク質の供給源として適度な量の七面鳥ミールを使用した穀物を含まないドライフードです。星5の評価を下しました。

とてもおすすめします。

ウェルネスシンプルは成分限定食なだけあって少数の食材にまとめてあり、乳酸菌・ビタミン・ミネラル・酸化防止剤を除いたら限られた食材しか入っていません。

一般的によく見かける野菜や果物も入っていません。でも、その代わりビタミン類にβ-カロテンが入っていますね。ハーブも酸化防止剤としては使われていますが、その他の目的としては入っていません。

遺伝子組み換え原料が使われている可能性があるキャノーラ油が嫌なら避けてほしいぐらいで、原材料に不満はないですね。

ウェルネスシンプルの3製品では単一タンパク質に家禽(七面鳥と鶏肉)とサーモンを使っています。

  • 小型犬 成犬用(サーモン)
  • 全犬種 成犬用(家禽)
  • 体重管理用(サーモン)

家禽のフードは日本語公式サイトの製品概要ページで「家禽副産物*、小麦、とうもろこし、大豆、乳、卵、着色料、香料不使用」と書いてあります。これは家禽ミールに副産物が含まれておらず、品質がある程度担保されていることを意味していますね。ウェルネスシンプルは総合的に見ておすすめできるフードと判断しました。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

おわりに

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