ウェルネス ドッグフードの批評(ドライ)

ウェルネス 小型犬 子犬用

ウェルネス ドッグフードはいぬわーんで最高評価の5つ星を獲得しました。

評価:

ウェルネス ドッグフードは全部で4種類あります。以下はその4種類と評価をまとめた表になります。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。

また、ここでは4種類を代表してウェルネス 小型犬 子犬用を批評していきますが、他の種類の批評が見たい場合は表中の内部リンクを利用してください。

原材料とラベルの分析

ドッグフードを選ぶ際には原材料に書かれた上から最初の10品目を見てください。原材料の表示は原則、重量順です。つまり、最初に書いてあるものがもっとも含有量が多いのです。

原材料:骨抜き七面鳥、チキンミール、オートミール、サーモンミール、大麦、粗挽き玄米、オート麦、鶏脂(ミックストコフェロールで酸化防止)、トマトポマス、メンハーデン(魚)ミール、トマト、えんどう繊維、サーモン油、チキンエキス、にんじん、ほうれん草、粗挽き亜麻仁、さつまいも、ブルーベリー、りんご、チコリ根抽出物、ラクトバチルス・プランタルム※、エンテロコッカス・フェシウム※、ラクトバチルス・カゼイ※、ラクトバチルス・アシドフィラス※、ユッカ抽出物、ビタミン類(コリン、E、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸、ナイアシン、A、アスコルビン酸、B1、パントテン酸、B6、B2、D3、ビオチン、B12、葉酸)、ミネラル類(塩化カリウム、食塩、亜鉛タンパク化合物、硫酸亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸第一鉄、鉄タンパク化合物、硫酸銅、銅タンパク化合物、マンガンタンパク化合物、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物、スペアミント抽出物)、アミノ酸類(タウリン)※乳酸菌

赤字は物議をかもします。

粗灰分=8.5%以下, 粗繊維=4.25%以下 (推定乾物繊維量=4.7%), 水分=10%以下

測定方法タンパク質脂質炭水化物
保証分析値28%19%NA
乾物基準31.1%21.1%38.3%
熱量基準27%44%29%


  • このドッグフードの1~2番目の原材料は骨抜き七面鳥、チキンミールです。

    日本語公式サイトの商品概要ページには「骨抜き七面鳥(生肉)を第一原材料としたバランスのとれた栄養が、子犬の成長と活動に必要なエネルギーをサポートします。」と書いてあります。

    第一原材料はその通りですが、メインのタンパク質は第二原材料のチキンミールのほうです。これはドッグフードでよくあるのですが、生肉とミールの水分量を同じ0%にして栄養素のみで構成された状態でタンパク質を量るとミールのほうが多くなります。

    これは生肉が第一原料だからいっぱい入っていると勘違いさせるための文言ですね。ラベルに表示される順番は重量順なので水分で重くなっている分だけ生肉のほうが先にくるのです。この手法は一般化されているのでドッグフードの原材料を見るときに要注意です。

    ただ、チキンミールは肉と骨をレンダリング(脱脂粉乳のように脂肪を分離して粉末化させる)したものなのでタンパク質が濃縮されており、他にもミネラルの供給源になります。コストを抑える意味でミールは悪くない選択肢です。


  • 3番目と7番目の原材料はオートミール、オート麦です。

    オートミールはオーツ麦を脱穀して食べやすいように加工したものです。精製はしていないので糠の部分を除去していません。7番目にもオーツ麦があるのでここで一緒に説明しますね。

    オートミールとオーツ麦は全粒穀物で糠を除去した精製穀物と比べるとビタミン、ミネラル、食物繊維が残っていて高い栄養価を持っています。ちなみにグルテンは含んでいません。オーツ麦の水溶性食物繊維はほとんどがβ-グルカンで血中コレステロール値の上昇を抑制するなどの効果があります。


  • 4番目の原材料はサーモンミールです。

    サーモンで作られた魚粉でタンパク質源です。ミールの製造過程で脂肪を取り除いていますが、少しは残っているのでオメガ3脂肪酸の供給源として考えることもできます。生サーモンやサーモンオイルと比べると少量ですけどね。


  • 5番目の原材料は大麦です。

    大麦は栄養豊富な全粒穀物です。主に炭水化物源ですが、β-グルカン(水溶性食物繊維)を豊富に含んでいます。この大麦β-グルカンは糖質の吸収を抑えて食後血糖値の上昇を抑える効果があります。他にもコレステロールを低下させたり、プレバイオティクスとして働きます。


  • 6番目の原材料は粗挽き玄米です。

    玄米はそのままだと消化吸収しにくいので粗挽きしてありますね。玄米は栄養豊富な全粒穀物で精米前なので米糠が付いており、炭水化物だけではなく、食物繊維やビタミン、ミネラルも提供します。


  • 7番目の原材料は鶏脂です。

    鶏脂は一般的にチキンミールを製造する際に抽出された油です。オメガ6脂肪酸(リノール酸)の供給源です。油脂なので鶏風味を付けるのにも一役買います。

    酸化防止としてビタミンE(ミックストコフェロール)が使われていますね。ウェルネスはすべての製品で油脂にビタミンEを使って酸化防止をしていると書いてくれているのがいいですね。一般的なフードだと書いてないですから。

    愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律では原材料の段階で何の酸化防止剤を使っているのかを書く必要はないので、こういう細かい消費者に対する気遣いは素晴らしいと思います。


  • 8番目と10番目の原材料はトマトポマス、トマトです。

    このフードにはトマトとトマトポマス(搾りかす)の2つが入っていますね。珍しいです。

    トマトはリコピンの供給源です。リコピンはトマトの赤色色素でカロテノイドの一つです。ビタミンEの100倍とも言われる強い抗酸化作用を持っています。

    トマトポマスはかさ増しの一種ですが、リコピンを少し含んでいるのと水溶性・不溶性の食物繊維をバランス良く含んでいるので悪くない繊維源です。


  • 9番目の原材料はメンハーデンミールです。

    メンハーデン(ニシン科の魚)の魚粉ですね。ミールの製造過程で脂肪分は取り除かれるのでオメガ3脂肪酸は乏しいですが、タンパク質とミネラルの供給源です。



ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません

ただし、8つの例外があります。



  • まず、えんどう繊維です。

    えんどう豆は食物繊維、デンプン、タンパク質と抽出・加工されて利用されることが多いですね。えんどう豆の食物繊維はかさ増しの一種ですが、繊維源として考えると悪くない選択肢です。

    このフードには全粒穀物やトマトポマス、えんどう繊維、亜麻仁といった食物繊維を多く含んだ原材料が数多く含まれていますが、推定乾物繊維量は4.7%なので思ったよりも高くないですね。平均より1%程度高いぐらいなのでそこまで気にしなくていいと思います。


  • 次に、サーモン油、粗挽き亜麻仁です。

    オメガ3脂肪酸の供給源は一つにまとめました。サーモン油は魚類なのでDHA,EPAをそのまま摂取できます。亜麻仁はα-リノレン酸なので体内でDHA,EPAに変換してから利用されます。変換時にはロスがあるのでサーモン油のほうがオメガ3脂肪酸の供給源として理想的です。


  • 次に、にんじん、ほうれん草、さつまいも、ブルーベリー、りんごです。

    野菜と果物は一つにまとめましたが、β-カロテンを多く含んでいます。特にニンジンは含有量がすば抜けて多いです。ブルーベリーは抗酸化物質のアントシアニンを含んでいます。


  • 次に、チコリ根抽出物です。

    チコリ根抽出物は有効成分のイヌリンを抽出したものです。イヌリンは難消化性の食物繊維で消化されずに大腸まで届くと乳酸菌の増殖を手助けする栄養源として利用されます。


  • 次に乳酸菌です。

    乳酸菌(ラクトバチルス・プランタルム、エンテロコッカス・フェシウム、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・アシドフィラス)

    乳酸菌は腸内フローラのバランスを改善する微生物(有用菌)でプロバイオティクスとして利用されます。


  • 次に、ユッカ抽出物です。

    ユッカ抽出物は有効成分のサポニンを抽出したものです。ウンチの臭いを軽減する効果があります。


  • 次にミネラル類です。

    ミネラル類(塩化カリウム、食塩、亜鉛タンパク化合物、硫酸亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸第一鉄、鉄タンパク化合物、硫酸銅、銅タンパク化合物、マンガンタンパク化合物、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム)

    塩化カリウムと食塩も入っていますね。これは大切なミネラル源です。犬は人間よりも必要量が少ないだけで塩は必要ですからね。

    亜鉛タンパク化合物のように○○タンパク化合物はアミノ酸とミネラルが結合して作られたものでキレートミネラルと呼ばれるものです。吸収率が高いのでちょっと高価なミネラルです。


  • 最後に、タウリンです。

    タウリンは心臓と肝臓をサポートするアミノ酸の一種です。犬の必須アミノ酸は全部10種類ですが、タウリンは含まれていません。それは体内でメチオニンとシステインから合成できるからです。

    しかし合成できるとはいえ、タウリンが欠乏すると拡張型心筋症などの病気を引き起こすことから添加してあると安心できますね。




ウェルネス ドッグフードの特徴

  • 製造工場はドッグフードの安全性を確保する衛生管理手法としてHACCPを導入しています。
  • 衛生管理としてバクテリアの繁殖、害虫の混入防止対策、施設内の温度のモニタリング、分析テストを実施しています。
  • ドライフードは自社工場で製造しています。場所は米国のインディアナ州ミシャワカです。製造工場は他にも米国のミネソタ州サウスセントポールやオランダのフェーンダムに持っています。
  • 原材料の産地は公開されていませんが、安全性・品質・栄養価を精査し、厳選されたものを使用していると主張しています。
  • 原材料の仕入先を定期的に訪問し、継続して高品質な原材料の供給できる良好な関係を築いています。
  • 小麦、とうもろこし、着色料、香料は一切使用していません。
  • 品質管理の一環で取引業者、代理店、小売業者に対して定期的なコミュニケーション実施しています。
  • プチアンドレ シリーズのカップに使われているプラスチックはBPAフリーです。
  • ウェルネスの製品でウェルネス シリーズはアークランド(ホームセンター)専売品です。

参照:https://www.wellnesspetfood.jp/
https://www.wellnesspetfood.com/
https://www.wellpet.com/


成分と肉含有量の分析

ウェルネス 小型犬 子犬用は原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。

ラベルの分析で乾物基準はタンパク質が31%、脂質が21%、推定炭水化物が38%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約68%です。

一般的な子犬向けドライフードと比較するとタンパク質は平均に近い、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。

粗挽き亜麻仁で総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは適度な量の肉を含んでいるように見えます。

最終評価

ウェルネス 小型犬 子犬用は動物性タンパク質の供給源として適度な量のチキンミールを使用した穀物を含むドライフードです。星5の評価を下しました。

とてもおすすめします。

ウェルネス製品はすべて小型犬向けの製品です。ウェルネス穀物不使用とウェルネスコアにも小型犬向けの製品があるので、選ぶ際にはまず穀物使用の有無で考えるのがいいと思います。次にタンパク質量で考えると、どの製品がいいのか選べると思います。

ウェルネスの乾物タンパク質は29%~31%です。ウェルネス穀物不使用と乾物タンパク質量が似ているのかなと思います(29%~36%)。ウェルネスコアはこれらよりも高いですね(37%~42%)。

ウェルネス製品の共通点は原材料の一番目と二番目が骨抜き七面鳥とチキンミールの順番になっています。この並びのカラクリを覚えてほしいのですが、メインのタンパク質はミールになります。そして4番目までに必ずサーモンミールが入っています。炭水化物源にはβグルカンが豊富な全粒穀物が選ばれています。コーンや小麦は使われていません。

全体的に見て非常にシンプルで馴染みのある食材で構成されているので、○○が入っているから止めたほうがいいとか、気をつけてとか、文句を付けれないですね。おすすめです。

ウェルネス製品はアークランド(ホームセンタームサシペットワールド・NICO PET)の専売品ですが、「アークランドオンライン」と「楽天市場のアークランドオンライン楽天市場支店」からネット購入できます。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

おわりに

いぬわーんは個人所有のWebサイトです。そしてペットフード製造業者といかなるアフィリエイト提携をしていません。

ただし、一部のオンライン小売業者 (Amazon・楽天市場・Yahooショッピング) からはアフィリエイト紹介料を頂いています。

これはいぬわーんの運営者を支援して、すべてのコンテンツを無料で公開することに繋がっています。

そしてドッグフードの批評を行う際に金銭的な誘惑によって評価を下すことなく、公平かつ偏りのない判断を下すことにも繋がっています。

詳細については「免責事項」をご覧ください。

リコール等情報

ドッグフードの最新リコールをすべて確認したい場合はこちらの「ドッグフードのリコール等情報」をご覧ください。