ウェルネスコア 成犬用 オーシャンフィッシュはいぬわーんで最高評価の5つ星を獲得しました。
評価:
以下はウェルネスコア ドッグフードの関連製品です。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。
ウェルネスコア 成犬用 オーシャンフィッシュの原材料
原材料:白身魚、ニシンミール、サーモンミール、メンハーデン(魚)ミール、えんどう、じゃがいも、乾燥粗挽きじゃがいも、キャノーラ油(ミックストコフェロールで酸化防止)、えんどう繊維、トマトポマス、フィッシュエキス、粗挽き亜麻仁、ほうれん草、ブロッコリー、にんじん、パセリ、りんご、ブルーベリー、ケール、さつまいも、チコリ根抽出物、ラクトバチルス・プランタルム※、エンテロコッカス・フェシウム※、ラクトバチルス・カゼイ※、ラクトバチルス・アシドフィラス※、ユッカ抽出物、グルコサミン、コンドロイチン硫酸、ビタミン類(E、コリン、ナイアシン、ベータカロテン、A、B1、パントテン酸、B6、B2、D3、ビオチン、B12、葉酸、C)、ミネラル類(亜鉛タンパク化合物、硫酸亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸第一鉄、鉄タンパク化合物、硫酸銅、銅タンパク化合物、マンガンタンパク化合物、硫酸マンガン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム)、アミノ酸類(タウリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物、スペアミント抽出物) ※乳酸菌
赤字は物議をかもします。
粗灰分=10%, 粗繊維=7% (推定乾物繊維量=7.8%), 水分=10%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
ラベル保証 | 34% | 15% | NA |
乾物基準 | 38% | 17% | 34% |
熱量基準 | 36% | 39% | 25% |
このドッグフードの最初の原材料は白身魚です。白身魚は特定の種類を指していません。種類の異なる魚でも身が白ければ白身魚に該当するため栄養成分は異なります。しかし、ほとんどの白身魚は非常に栄養価が高いです。
2番目と3番目と4番目の原材料はニシンミールとサーモンミールとメンハーデンミールです。
これらのミールは該当する魚の頭も骨も内臓もまるごとレンダリングして乾燥させた魚粉のことです。
熱と圧力を加えて脂肪の分離と水分を取り除き、主にタンパク質とミネラルを残す製法のレンダリングにより通常の生魚よりもはるかに高いタンパク質を含んでいます。
5番目の原材料はえんどうです。エンドウ豆は良質な炭水化物源で食物繊維が豊富です。エンドウ豆はタンパク質を含むので肉の含有量を判断する際に考慮すべき要素です。
6番目の原材料はじゃがいもです。じゃがいもはデンプンを主成分とする穀類でグルテンを含みません。カロリーを除けば犬にとって少しの栄養価しかない炭水化物です。
7番目の原材料は乾燥粗挽きじゃがいもです。乾燥じゃがいもは主に炭水化物源ですが、タンパク質も含むので総タンパク質量を増加させます。肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけない要素です。
8番目の原材料はキャノーラ油です。キャノーラ油は菜種油の中に含まれるエルカ酸とグルコシノレートを含まないように品種改良したものです。菜種油と同じく、オメガ3脂肪酸の供給源として優秀ですが、遺伝子組み換え原料が使用されている可能性が高いです。
9番目の原材料はえんどう繊維です。エンドウ豆に由来する食物繊維です。ほとんどが不溶性繊維で栄養的価値はありません。
10番目の原材料はトマトポマスです。トマト搾りかすはトマトジュースやケチャップなどのトマト製品の副産物です。トマト搾りかすは議論の余地があり、物議をかもしている食材です。
多くの人は食物繊維とリコピン源として認める一方で、他の人は安価なかさ増しと考えています。どちらにせよ、有毒ではないので繊維として役立っているには間違いありません。
ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません。
ただし、5つの例外があります。
まず、粗挽き亜麻仁です。亜麻仁はオメガ3脂肪酸の良質な供給源で健康的な毛質をサポートします。他にも食物繊維が豊富です。
亜麻仁はタンパク質を含んでいるので、肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。
次に、チコリ根抽出物です。チコリの根にはイヌリンと呼ばれる水溶性繊維が含まれており、プレバイオティクスとして腸内で善玉菌の餌となり、増殖を手助けして腸内環境を整える働きに関与します。
そして、多数の乳酸菌です。乳酸菌はプロバイオティクスのために含まれています。プロバイオティクスは「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」です。[1]
それから、ミネラルはキレート化されています。キレート化されたミネラルは体に吸収されやすくなります。キレート化されたミネラルは通常、高品質のドッグフードに含まれていることが多いです。
最後に、タウリンです。タウリンは心臓機能の維持をサポートするアミノ酸の一種です。タウリンはAAFCOの栄養基準で犬にとって非必須アミノ酸となっていますが、一部の犬種では体内で十分に合成できていない可能性が指摘されているのでタウリンを原材料に加えているところを見ると特別な配慮を感じます。
ウェルネスコア 成犬用 オーシャンフィッシュの総合評価
ウェルネスコア 成犬用 オーシャンフィッシュは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が38%、脂質が17%、推定炭水化物が34%と判明しました。
脂質とタンパク質の比率は約45%です。
一般的なドライタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。
えんどう、乾燥粗挽きじゃがいも、亜麻仁で総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは大量の肉を含んでいるように見えます。
ウェルネスコア 成犬用 オーシャンフィッシュは動物性タンパク質の供給源として大量の魚類を使用した穀物を含まないドライタイプのドッグフードです。星5の評価を下しました。
とてもおすすめします。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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脚注
*1 腸内細菌学会, プロバイオティクス