ソリッドゴールド マイティミニの批評(ドライ)

ソリッドゴールド マイティミニ

ソリッドゴールド マイティミニはいぬわーんで最高評価の5つ星を獲得しました。

評価:

以下はソリッドゴールド ドッグフードの関連製品です。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。

ソリッドゴールド マイティミニの原材料

原材料:ラム・ドライラム・ドライオーシャンフィッシュ・ガルバンゾー豆・えんどう豆・スィートポテト・豆タンパク質・乾燥卵・鶏脂肪(混合トコフェロールによる保存処理)・人参・フラックスシード・天然風味料・塩・サーモンオイル(混合トコフェロールによる保存処理)・パンプキン・ブルーベリー・クランベリー・塩化カリウム・ビタミン類(ビタミンE・L-アスコル ビン酸-2-ポリリン酸(ビタミンC源)・ナイアシン・パントテン酸カルシウム・リボフラビン・ピリドキシン塩酸塩・チアミン硝酸塩・ビタミンA・ビタミン B12・ビタミンD3・ビオチン・葉酸)・ミネラル類(硫酸亜鉛・硫酸第一鉄・硫酸銅・硫酸マンガン・キレート亜鉛・キレートマンガン・キレート銅・亜セレン酸ナトリウム・ヨウ化カルシウム)・塩化コリン・DLメチオニン・乾燥チコリ根・タウリン・ローズマリーエキス・ラクトバチルスアシド フィルス・エンテロコッカスフェシウム・ラクトバチルスカゼイ

赤字は物議をかもします。

粗灰分=7.3%, 粗繊維=4% (推定乾物繊維量=4.4%), 水分=10%

測定方法タンパク質脂質炭水化物
ラベル保証30%18%NA
乾物基準33.3%20.0%38.5%
熱量基準29%42%29%

このドッグフードの最初と2番目の原材料はラム・ドライラムです。

輸入総代理店の説明によるとラム肉は放牧飼育されたホルモン剤・薬物の投与がないものが使用されているとのこと。ドライラムはそのまま読めば乾燥ラム肉ですが、これまた輸入総代理店によるとラムミールとのこと。乾燥ラムとラムミールはまったくの別物なので注意が必要です。

乾燥ラム肉は温風でラム肉の水分を除去させたものです。ラムミールはくず肉と可食臓器類(胃袋、心臓、肝臓、腎臓など)を高温調理して脂肪分と水分を取り除いた肉粉です。部位や比率は製造業者に依存しています。

ラム肉は約7割が水分です。残り3割にタンパク質などの栄養素が詰まっています。そのため、ラベルの表示ではラム肉のほうが先に表記されていますが、乾物のラムミールのほうがタンパク質の量が多いと推測できます。よって、このフードのメインの動物性タンパク質は2番目のラムミールになります。

"ドッグフードあるある" なのですが、生肉が原材料の最初にあるのが良いとされているのでメインのタンパク質がミールであっても、生肉をなんとかして最初にもってこようとする企業努力の形ですね。

3番目の原材料はドライオーシャンフィッシュです。総輸入代理店によると動物性タンパク質源のドライ○○はミールとのことなので、これはオーシャンフィッシュミールのことですね。そしてソリッドゴールドではオーシャンフィッシュミールに大西洋メンハーデンニシンが使われています。

ラベルからでは情報が正しく認識できないので最初から "大西洋メンハーデンミール" と書けないのでしょうか?総輸入代理店と公式サイトを読まないとここまではたどり着けませんでした。このような書き方はパッチごとに魚種の種類をサイレント修正できるのでよろしくないですね。

フィッシュミールは主にタンパク質源ですが、魚の骨も使われており、カルシウムやリンなどのミネラルの供給源にもなります。ミールに加工する際にレンダリングしているので魚油(DHA,EPA)はあまり残っていません。

4,5,7番目の原材料はガルバンゾー豆・えんどう豆・豆タンパク質です。

豆類が多く含まれていますね。えんどう豆とガルバンゾー豆(ひよこ豆)は良質な炭水化物源です。豆類の中では犬にとって消化性が高く、不溶性食物繊維と植物性タンパク質も多く含んでいます。

豆タンパク質(Pea protein)はえんどう豆からタンパク質のみを抽出したものです。10種類の必須アミノ酸はすべて含まれていますが、その中でメチオニンとトリプトファンの含有量が少ないです。アミノ酸構成のバランスが良くないので補助的な役割または他の食材で補う必要があります。

6番目の原材料はスィートポテトです。スイートポテトは炭水化物源で他にβ-カロテンと食物繊維を多く含んでいます。βカロテンは体内でビタミンAに変換されて使われます。

8番目の原材料は乾燥卵です。殻を除く全卵の水分を飛ばしてパウダー状に加工にしたものです。犬の必須アミノ酸をすべて完全に備えた消化性の高いタンパク質源です。

9番目の原材料は鶏脂肪です。鶏脂は消化しやすい動物性脂肪であり、必須脂肪酸のリノール酸 (オメガ6脂肪酸) を多く含んでいます。ドッグフードに加えることで風味を高める効果がある良質な油です。

10番目の原材料は人参です。人参は緑黄色野菜でβ-カロテンの豊富な供給源です。β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。ただし、すべてビタミンAに変換されるわけではなく、βカロテン本来の力として抗酸化作用や免疫賦活作用を持っています。

ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません

ただし、6つの例外があります。

まず、フラックスシードです。フラックスシード(亜麻仁)はオメガ3脂肪酸の良質な供給源で健康的な毛質をサポートします。他にも食物繊維が豊富です。亜麻仁はタンパク質を含んでいるので、肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。

次に、サーモンオイルです。サーモンオイルにはオレイン酸(オメガ9脂肪酸)が多く含まれるほか、魚油では一般的に見られるEPAやDHA(オメガ3脂肪酸)も豊富に含まれています。サーモンオイルは鮮度と純度によって犬に良質な栄養を与えます。

次に、ミネラルはキレート化されています。キレート化されたミネラルは体に吸収されやすくなります。キレート化されたミネラルは通常、高品質のドッグフードに含まれていることが多いです。

次に、乾燥チコリ根です。チコリ根にはイヌリンが多く含まれています。イヌリンは難消化性の水溶性食物繊維でプレバイオティクスです。イヌリンが大腸で腸内細菌によって発酵されると短鎖脂肪酸を生成してさまざまな健康上の利点をもたらします。

次に、タウリンです。タウリンは心臓機能の維持をサポートするアミノ酸の一種です。タウリンはAAFCOの栄養基準で犬にとって非必須アミノ酸となっていますが、一部の犬種では体内で十分に生成できていない可能性が指摘されています。タウリンを原材料に加えているところを見ると特別な配慮を感じます。なお、タウリン欠乏症は穀物を含まないドッグフードを食べている犬がよりなりやすいと考えられています。

最後に、ラクトバチルスアシド フィルス等の乳酸菌です。これらはプロバイオティクスのために含まれています。プロバイオティクスは「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」です。効果は腸内環境を整える、免疫機能の強化、動脈硬化の予防などです。[1]

ソリッドゴールド マイティミニの総合評価

ソリッドゴールド マイティミニは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。

乾物基準ではタンパク質が33%、脂質が20%、推定炭水化物が39%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約60%です。

一般的なオールステージ向けのドライフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。

ひよこ豆、えんどう豆、豆タンパク質、亜麻仁で総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは適度な量の肉を含んでいるように見えます。

ソリッドゴールド マイティミニは動物性タンパク質の供給源として適度な量のラムミールを使用した穀物を含まないドライフードです。星5の評価を下しました。

とてもおすすめします。

評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

おわりに

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脚注

*1 腸内細菌学会, プロバイオティクス