ソリッドゴールド ホリスティックブレンドの批評(ドライ)

ソリッドゴールド ホリスティックブレンド

ソリッドゴールド ホリスティックブレンドはいぬわーんで中間評価の3つ星と判断されました。

評価:

以下はソリッドゴールド ドッグフードの関連製品です。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。

ソリッドゴールド ホリスティックブレンドの原材料

原材料:オートミール・挽き割り精製大麦・えんどう豆・ドライオーシャンフィッシュ・乾燥卵・鶏脂肪(混合トコフェロールによる保存処理)・天然風味料・トマト搾り粕(リコピン)・リン酸二カルシウム・人参・パンプキン・塩化カリウム・DLメチオニン・サーモンオイル(混合トコフェロールによる保存処理)・ブルーベリー・クランベリー・ビタミン類(ビタミンE・L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸(ビタミンC源)・ナイアシン・パントテン酸カルシウム・リボフラビン・ピリドキシン塩酸塩・チアミン硝酸塩・ビタミンA・ビタミンB12・ビタミンD3・ビオチン・葉酸)・塩・塩化コリン・ミネラル類(硫酸亜鉛・硫酸第一鉄・硫酸銅・硫酸マンガン・キレート亜鉛・キレートマンガン・キレート銅・亜セレン酸ナトリウム・ヨウ化カルシウム)・乾燥チコリ根・タウリン・ローズマリーエキス・ラクトバチルスアシドフィルス・エンテロコッカスフェシウム・ラクトバチルスカゼイ

赤字は物議をかもします。

粗灰分=5.4%, 粗繊維=4% (推定乾物繊維量=4.4%), 水分=10%

測定方法タンパク質脂質炭水化物
ラベル保証18%6%NA
乾物基準20.0%6.7%67.3%
熱量基準20.1%16.3%63.4%

このドッグフードの最初の原材料はオートミールです。オートミールはオーツ麦を粉砕して食べやすくしたものでビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な低GI (血糖値が上昇しにくい) 穀物です。

2番目の原材料は挽き割り精製大麦です。挽き割り精製大麦は大麦を精白後に挽いて粉にした大麦粉です。炭水化物源で水溶性繊維のβ-グルカンを同じ穀物の白米より10-20倍も多く含んでいます。

3番目の原材料はえんどう豆です。エンドウ豆は良質な炭水化物源で食物繊維が豊富です。エンドウ豆はタンパク質を含むので肉の含有量を判断する際に考慮すべき要素です。

4番目の原材料はドライオーシャンフィッシュです。総輸入代理店によると動物性タンパク質源のドライ○○はミールとのことなので、これはオーシャンフィッシュミールのことですね。そしてソリッドゴールドではオーシャンフィッシュミールに大西洋メンハーデンニシンが使われています。

ラベルからでは情報が正しく認識できないので最初から "大西洋メンハーデンミール" と書けないのでしょうか?総輸入代理店と公式サイトを読まないとここまではたどり着けませんでした。このような書き方はパッチごとに魚種の種類をサイレント修正できるのでよろしくないですね。

フィッシュミールは主にタンパク質源ですが、魚の骨も使われており、カルシウムやリンなどのミネラルの供給源にもなります。ミールに加工する際にレンダリングしているので魚油(DHA,EPA)はあまり残っていません。

5番目の原材料は乾燥卵です。卵は殻を除いた卵黄と卵白で犬の成長と筋肉の発達に必要なすべてのアミノ酸を供給する完全なタンパク質源です。

6番目の原材料は鶏脂肪です。鶏脂は消化しやすい動物性脂肪であり、必須脂肪酸のリノール酸 (オメガ6脂肪酸) を多く含んでいます。ドッグフードに加えることで風味を高める効果がある良質な油です。

7番目の原材料は天然風味料です。動植物から得られる天然の物質でドッグフードに香りを付け、嗜好性を高める目的で使用されています。原料に何が使われているのか不明ですが、極めて微量のため健康被害の危険がなく安全です。

8番目の原材料はトマト搾り粕(リコピン)です。トマト製品を作る際に搾ったトマトの残った繊維質ですね。ラベルには(リコピン)と書かれていますが、賛否両論です。リコピンは含まれているかもしれませんが、原材料としての価値は食物繊維としてです。食物繊維はかさ増しの一種と見なすことができます。

9番目の原材料はリン酸二カルシウムです。リン酸二カルシウムはリンとカルシウムの供給源です。一部では腎結石につながる危険性があると言われていますが、総合栄養食にはリンとカルシウムの量(比率も決まっている)が表示されているほか、給餌の推奨量も表示されているので問題になりません。

10番目と11番目の原材料は人参・パンプキンです。人参とパンプキンは緑黄色野菜でβ-カロテンの供給源です。β-カロテンは体内で必要量に応じてビタミンAに変換されて皮膚や粘膜の健康を維持するなどに使われます。使われず残ったβ-カロテンは抗酸化作用および免疫賦活作用があります。

ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません

ただし、5つの例外があります。

まず、サーモンオイルです。サーモンオイルにはオレイン酸(オメガ9脂肪酸)が多く含まれるほか、魚油では一般的に見られるEPAやDHA(オメガ3脂肪酸)も豊富に含まれています。サーモンオイルは鮮度と純度によって犬に良質な栄養を与えます。

次に、ミネラルはキレート化されています。キレート化されたミネラルは体に吸収されやすくなります。キレート化されたミネラルは通常、高品質のドッグフードに含まれていることが多いです。

次に、乾燥チコリ根です。チコリ根にはイヌリンが多く含まれています。イヌリンは難消化性の水溶性食物繊維でプレバイオティクスです。イヌリンが大腸で腸内細菌によって発酵されると短鎖脂肪酸を生成してさまざまな健康上の利点をもたらします。

次に、タウリンです。タウリンは心臓の収縮をサポートする栄養素です。ただ、直接摂らなくても体内でメチオニンとシステインから合成できるのでAAFCOでは必須栄養素とはなっていません。しかし、このフードはメインのタンパク質がミールです。ミールは製造過程(高温調理)でメチオニンが吸収しにくい形になるため、タウリンが直接添加されているのでしょう。

最後に、ラクトバチルス アシドフィルス等の乳酸菌です。これらはプロバイオティクスのために含まれています。プロバイオティクスは「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」です。効果は腸内環境を整える、免疫機能の強化、動脈硬化の予防などです。[1]

ソリッドゴールド ホリスティックブレンドの総合評価

ソリッドゴールド ホリスティックブレンドは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。

乾物基準ではタンパク質が20%、脂質が7%、推定炭水化物が67%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約33%です。

一般的な成犬・シニア犬向けのドライフードと比較するとタンパク質は平均以下、脂質は平均以下、炭水化物は平均以上。

タンパク質、脂質、カロリーが低いので活動量の少ない成犬・老犬向けのフードです。

総タンパク質を増加させる植物性タンパク質はえんどう豆しかありません。これだけでは大した影響力もないので、このドッグフードは僅かな量の肉しか含んでいないように見えます。

ソリッドゴールド ホリスティックブレンドは動物性タンパク質の供給源として僅かな量のオーシャンフィッシュミールを使用した穀物を含むドライフードです。星3の評価を下しました。

少しおすすめです。

評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

おわりに

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脚注

*1 腸内細菌学会, プロバイオティクス