ソリッドゴールド ドッグフードの批評(ドライ&ウエット)

ソリッドゴールド フントフラッケン

ソリッドゴールド ドッグフードはいぬわーんで高評価の4つ星を獲得しました。

評価:

ソリッドゴールド ドッグフードは全部で7種類あります。以下はその7種類と評価をまとめた表になります。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。

また、ここでは7種類を代表してソリッドゴールド フントフラッケンを批評していきますが、他の種類の批評が見たい場合は表中の内部リンクを利用してください。

原材料とラベルの分析

ソリッドゴールド フントフラッケン

製品サイズ:1.8kg / 6.8kg / 12.9kg

ソリッドゴールド フントフラッケン

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ドッグフードを選ぶ際には原材料に書かれた上から最初の10品目を見てください。

原材料の表示は原則、重量順です。つまり、最初に書いてあるものがもっとも含有量が多いのです。

原材料:ラム・ドライラム・玄米・精製大麦・オートミール・えんどう豆・ガルバンゾー豆・米ぬか・ドライオーシャンフィッシュ・ 鶏脂肪(混合トコフェロールによる保存処理)・乾燥卵・フラックスシード・ドライトマト搾り粕(リコピン)・天然風味料・ニンジン・サーモンオイル(混合トコフェロールによる保存処理)・パンプキン・塩化カリウム・ミネラル類(キレー ト鉄・キレート亜鉛・キレート銅・硫酸第一鉄・硫酸亜鉛・硫酸銅・ヨウ化カリウム・キレートマンガン・酸化マンガン・ 硫酸マンガン・亜セレン酸ナトリウム)・ビタミン類(ビタミン E・チアミン硝酸塩・L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸(ビタミン C 源)・ビタミン A・ビオチン・ナイアシン・パントテン酸カルシウム・ピリドキシン塩酸塩・ビタミン B12・リボフラ ビン・ビタミン D3・葉酸)・ブルーベリー・クランベリー・DL メチオニン・塩化コリン・乾燥チコリ根・タウリン・ローズマリーエキス・ラクトバチルスプランタルム・バチルスサブティリス・ラクトバチルスアシドフィルス・エンテロコッカスフ ェシウム・ビフィドバクテリウムアニマリス

赤字は物議をかもします。

粗灰分=7%以下, 粗繊維=4%以下 (推定乾物繊維量=4.4%), 水分=10%以下

測定方法タンパク質脂質炭水化物
保証分析値22%10%NA
乾物基準24.4%11.1%56.6%
熱量基準23.5%26%50.3%

このドッグフードの最初と2番目の原材料はラム・ドライラムです。

輸入総代理店の説明によるとラム肉は放牧飼育されたホルモン剤・薬物の投与がないものが使用されているとのこと。ドライラムはそのまま読めば乾燥ラム肉ですが、これまた輸入総代理店によるとラムミールとのこと。乾燥ラムとラムミールはまったくの別物なので注意が必要です。

乾燥ラム肉は温風でラム肉の水分を除去させたものです。ラムミールはくず肉と可食臓器類(胃袋、心臓、肝臓、腎臓など)を高温調理して脂肪分と水分を取り除いた肉粉です。部位や比率は製造業者に依存しています。

ラム肉は約7割が水分です。残り3割にタンパク質などの栄養素が詰まっています。そのため、ラベルの表示ではラム肉のほうが先に表示されていますが、乾物のラムミールのほうがタンパク質量が多いと推測できます。よって、このフードのメインの動物性タンパク質は2番目のラムミールになります。

"ドッグフードあるある" なのですが、生肉が原材料の最初にあるのが良いとされているのでメインのタンパク質がミールであっても、生肉をなんとかして最初にもってこようとする企業努力ですね。

3番目の原材料は玄米です。

玄米は全粒穀物で白米と比べて栄養分が詰まったフスマと胚芽の部分が残っているため食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を多く保持しています。

4番目の原材料は精製大麦です。

精製大麦は炭水化物源です。大麦は食物繊維の多い穀物で胚乳(お米で言う白米の部分)に食物繊維が多く含まれているので精白しても大して食物繊維の量は変わりません。食物繊維は水溶性と不溶性がバランス良く含まれており、水溶性食物繊維にはβ-グルカンがとても多く含有しています。大麦β-グルカンは主に3つの特徴があり、食後血糖値とコレステロールの上昇を抑え、腸内ではプレバイオティクスとして働きます。

5番目の原材料はオートミールです。

オートミールは燕麦を食べやすくした加工品です。フスマや胚芽が残っているので全粒穀物に該当します。オートミールは玄米や白米よりタンパク質と脂質が多く、糖質が少ないです。タンパク質は植物性にしては良質で犬に必要な必須アミノ酸が10種類すべて含まれています。しかし、メチオニンとトリプトファンが少ないので補う食材が必要です。食物繊維は水溶性・不溶性の両方が含まれており、水溶性食物繊維にはβ-グルカンが含まれています。

6番目と7番目の原材料はえんどう豆・ガルバンゾー豆です。

えんどう豆とガルバンゾー豆(ひよこ豆)は良質な炭水化物源です。豆類の中では犬にとって消化性が高く、不溶性食物繊維と植物性タンパク質も多く含んでいます。

8番目の原材料は米ぬかです。

玄米の米ぬかはもっとも栄養のある部分で食物繊維、脂質、ミネラルが多く含まれています。白米(胚乳)に当たる部分は含まれていないので炭水化物やタンパク質は少ないです。米ぬか(食物繊維源)は一般的にかさ増しの一種と見なされます。

9番目の原材料はドライオーシャンフィッシュです。

総輸入代理店によると動物性タンパク質源のドライ○○はミールのことであると説明があるので、これはオーシャンフィッシュミールのことですね。そしてソリッドゴールドではオーシャンフィッシュミールに大西洋メンハーデンニシンが使われています。

ラベルからでは情報が正しく認識できないので最初から "大西洋メンハーデンミール" と書けないのでしょうか?総輸入代理店と公式サイトを読まないとここまではたどり着けませんでした。このような書き方はパッチごとに魚種の種類をサイレント修正できるのでよくないやり方です。

フィッシュミールは主にタンパク質源ですが、魚の骨も使われており、カルシウムやリンなどのミネラルの供給源にもなります。ミールに加工する際にレンダリングしているので魚油(DHA,EPA源)はあまり残っていません。

10番目の原材料は鶏脂肪(混合トコフェロールによる保存処理)です。

鶏脂肪はオメガ6脂肪酸(リノール酸)の供給源です。オメガ6脂肪酸はオメガ3脂肪酸と同様に必須脂肪酸なので食べ物から摂る必要があります。鶏脂は動物性油脂なので犬の嗜好性が高まるメリットもあります。安全な混合トコフェロール(ビタミンE)で保存されていますね。

ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません

ただし、7つの例外があります。

まず、フラックスシード・サーモンオイル(混合トコフェロールによる保存処理)です。

これらは主にオメガ3脂肪酸の供給源です。サーモンオイルのほうがDHA,EPAが含まれているので価値が高いです。フラックスシード(亜麻仁)はオメガ3脂肪酸の種類がALAなので体内でDHA,EPAに変換されて利用されるという二度手間がかかり、変換時にロスがあります。

サーモンオイルは原材料の段階で酸化しないように混合トコフェロール(ビタミンE)によって保存処理されているようですね。油の保存料を書いてくれているのは良心的なブランドの特徴です。

次に、ドライトマト搾り粕(リコピン)です。

トマト製品を作る際に搾ったトマトの残った繊維質ですね。ラベルには(リコピン)と書かれていますが、賛否両論です。リコピンは少し含まれているかもしれませんが、リコピンが目的ならトマトでいいわけですし、搾りかすの原材料としての価値は食物繊維です。食物繊維はかさ増しの一種と見なすことができます。

次に、ニンジン・パンプキン・ブルーベリー・クランベリーです。

ニンジンとパンプキンは緑黄色野菜でβ-カロテンの供給源です。β-カロテンは体内で必要量に応じてビタミンAに変換されて皮膚や粘膜の健康を維持するなどに使われます。使われず残ったβ-カロテンは抗酸化作用および免疫賦活作用があります。

ベリー類はポリフェノールの一種であるアントシアニン(抗酸化物質)の供給源です。アントシアニンは活性酸素を取り除き、酸化の働きを抑える効果があるので免疫を向上させたり、老化を防ぐ働きがあります。

次に、ミネラル類です。

ミネラル類は次の部分ですね(キレー ト鉄・キレート亜鉛・キレート銅・硫酸第一鉄・硫酸亜鉛・硫酸銅・ヨウ化カリウム・キレートマンガン・酸化マンガン・ 硫酸マンガン・亜セレン酸ナトリウム)

ミネラル類の "キレート鉄" はキレート加工された良質なミネラルです。アミノ酸と鉄が結合された形で、アミノ酸として吸収されるので通常のミネラルより吸収率が高いのが特徴です。他のキレート○○も同様にキレートミネラルです。このキレートミネラルはコストが高いので高品質のドッグフードでよく見かけます。

次に、DL メチオニン・タウリンです。

これらはアミノ酸です。メチオニンは必須アミノ酸の一つで頭に付いてるDLは合成方法です。タウリンは非必須アミノ酸で体内でメチオニンとシステインから合成できます。

本来、アミノ酸は肉を食べていれば自然と取れる栄養素です。しかし、ミールみたいに加熱加工されたタンパク質はアミノ酸が吸収されにくい形になったりするので、こうやって肉とは別の形で添加しています。特にメチオニンは必須アミノ酸ですし、タウリンを合成するのにも必要なので。

次に、乾燥チコリ根です。

チコリ根の主成分であるイヌリン(水溶性食物繊維)は腸内で善玉菌に発酵分解されると酪酸、酢酸、プロピオン酸などの短鎖脂肪酸を生み出して腸内環境を良い状態に保つプレバイオティクスとして働きます。

最後に、乳酸菌です。

乳酸菌はラベルのこの部分ですね。(ラクトバチルスプランタルム・バチルスサブティリス・ラクトバチルスアシドフィルス・エンテロコッカスフ ェシウム・ビフィドバクテリウムアニマリス)

これらは乳酸菌の一種です。5種類含まれていますね。細菌の種類によって効果は異なり、腸内環境を整えたり、免疫力を強化したり、さまざまな有益な影響をもたらすプロバイオティクスとして添加してあります。


ソリッドゴールドの特徴

  • 1974年設立、ミズーリ州チェスターフィールドを拠点にする自社ブランドの会社です。
  • ソリッドゴールドドライドッグフードは動物栄養学の博士号を持つ栄養士によって処方されています。
  • 原材料の調達先は公式サイトに公開されています。中国産不使用。
  • 米国で製造されていると記載はありますが、製造場所は非公開です。
  • フードの安全確認は製造後に「ポジティブリリース」プログラムと呼ばれる病原体の分析テストを行って、承認されると出荷しています。
  • 化学物質、小麦、コーン、大豆、GMO穀物不使用。
  • フィッシュミールは保存料にNaturox(天然酸化防止剤)が使われています。エトキシキン不使用。
  • すべての製品にプレバイオティクスとプロバイオティクスの両方を配合し、消化器の健康をサポートしています。
  • ドッグフードはすべて尿のpHが6.4から6.6になるように設計されています。
  • ソリッドゴールドは動物実験に参加していません。ただし、犬舎と協力して新製品の口当たりや消化性のテストはしています。

参照:https://solidgoldpet.com/
https://kmt-dogfood.com/


成分と肉含有量の分析

ソリッドゴールド フントフラッケンは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。

ラベルの分析で乾物基準はタンパク質が24%、脂質が11%、推定炭水化物が57%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約45%です。

一般的な成犬・シニア犬向けのドライフードと比較するとタンパク質は平均以下、脂質は平均以下、炭水化物は平均以上。

推定炭水化物が57%なので必然的にタンパク質が低いですね。犬種にもよりますが、成犬にはちょっとタンパク質が低いかもしれません。

そして植物性タンパク質を多く含んでいるえんどう豆、ガルバンゾー豆、フラックスシードで総タンパク質を増加させることを考えると、このドッグフードは僅かな量の肉しか含んでいないように見えます。

炭水化物の量から穀物が多く含まれていると判断できますが、以外にも乾物繊維量は4.4%なので繊維量は気にしなくても大丈夫です。多くありません。

最終評価

ソリッドゴールド フントフラッケンは動物性タンパク質の供給源として僅かな量のラムミールを使用した穀物を含むドライフードです。星3の評価を下しました。

少しおすすめです。

ソリッドゴールドは1971年に設立し、50年以上の歴史の中でリコールは1回のみです。しかもそれは2012年にアメリカでFDA(食品医薬品局)によるリコールが多発して社会問題になったとき予防措置として2つのドライフードを自主回収した、この1回のみです。

しかも自主回収後に自主回収の原因になったサルモネラ菌の検査をした結果は陰性でした。ソリッドゴールドは50年以上の長い間、ドッグフードの安全を守ってきた実績がある会社です。

また、DCM騒動後には原材料のリニューアルが行われて、ドライフードの全製品にタウリンが追加されました。

ソリッドゴールドで気になったのはソリッドゴールド ミレニアは運動量が多い活発犬向けですが、乾物タンパクが24%、脂質13%、炭水化物54%です。他のブランドの運動量が多い犬向けのフードと比べるとエネルギーが抑え気味という印象です。ちょっとだけ運動量多いぐらいがちょうどいいかもしれません。

ソリッドゴールド ドライフードはフントフラッケンもですが、タンパク質が他のブランドよりも若干低めに設計されている気がします。

ソリッドゴールド ホリスティックブレンドは総輸入代理店の情報では「蛋白質、脂肪、カロリーが低い(326.5kcal/100g)。魚肉をベースとした低アレルギーフードです。」としか書いていませんが、ホリスティックの名前からして普通の犬向けではないです。成分値は乾物タンパク質20%、脂質6.7%、炭水化物67%(低タンパク質・低脂肪)なのでおそらく腎臓や膵炎など内臓に問題を抱えている犬向けだと思います。

あと、総輸入代理店に対して不満があります。総輸入代理店にはドライラムはラムミールだと書いてありますが、店頭で商品を手に取ったときにドライラムと書いてあれば乾燥ラムと勘違いするでしょう。翻訳のやり方が汚いなと思います。忠実に翻訳すればいいものの、ちょっとでも良く見せようとする行為は消費者が混乱するので良くないです。ただ、原材料自体は文句なしです。商品は良いものだと思います。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

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リコール等情報

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