ロイヤルカナン ミニ ユリナリー ケアはいぬわーんで低評価の2つ星と判断されました。
評価:
ロイヤルカナン ミニ ユリナリー ケア
Mars
2kg ¥3,823 (2019/9/26 19:00時点 )
※健康な尿を維持したい犬用、小型犬、成犬~高齢犬用
以下は同メーカーの関連商品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階が併記されています。
重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。
- ロイヤルカナン ミニ ユリナリー ケア (健康な尿を維持したい犬用、小型犬、成犬~高齢犬用)
- ロイヤルカナン ミニ ダイジェスティブ ケア (おなかの健康を維持したい犬用、小型犬、成犬~高齢犬用)
- ロイヤルカナン ミニ エクシジェント (食事に好き嫌いがある犬用、小型犬、成犬~高齢犬用)
- ロイヤルカナン ミニ デンタル ケア (歯垢・歯石が気になる犬用、小型犬、成犬~高齢犬用)
ロイヤルカナン ミニ ユリナリー ケアの原材料
原材料:コーンフラワー、肉類(鶏、七面鳥)、動物性油脂、米、植物性分離タンパク(消化率90%以上)、小麦、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、コーン、コーングルテン、チコリー、卵パウダー、植物性繊維、マリーゴールドエキス (ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、セルロース、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類(Cl、Na、K、P、Ca、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12、K3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)
赤文字は物議をかもしている。
水分=10.5%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
ラベル保証 | 25% | 14% | NA |
乾物基準 | 28% | 16% | 48% |
このドッグフードの最初の原材料は、コーンフラワーです。コーンフラワー (コーンスターチ) はとうもろこしの澱粉です。犬にとってあまり栄養はないと考えられます。
しかし、澱粉ですのでとろみを付けて、他の成分を結合しやすくし、味を濃くして嗜好性をあげます。
ここではとうもろこしを避けたい人のために赤文字にしましたが適量であれば許容されると考えます。
2番目の原材料は、肉類 (鶏、七面鳥)です。鶏と七面鳥は良質で消化性の高いタンパク質源です。
しかし、鶏と七面鳥の生肉は約70%の水分を含んでいます。ドッグフードに加工されると水分が失われて小さくなります。
原材料は加工前の重量順で製品ラベルに表記されるためドッグフードに含まれるとき、より少ない量になると推測できます。
3番目の原材料は、動物性油脂です。由来する動物の名前について言及がないので良質な脂肪とは言えません。
動物性脂肪は4Dが含まれる可能性を否定できません。
4番目の原材料は、米です。ドッグフードの原材料でたまに米を見つけますが、白米だと仮定すると消化の良い炭水化物源です。犬が食べても問題ありません。
しかし、ここでは白米なのか玄米なのか指定されていないので、この原材料を判断することはできません。
5番目の原材料は、植物性分離タンパクです。由来する原材料が分からないので品質について判断できません。
基本的に植物性タンパク質は動物性タンパク質よりも消化性必須アミノ酸スコア (DIAAS)が劣っています。
植物由来の原材料は製品ラベルに記載されている総タンパク質量を著しく増加させることができるので肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。
6番目の原材料は、小麦です。小麦は物議をかもす穀物です。とうもろこしと同じで安価であるためメーカーが好んで使う傾向にあります。
7番目の原材料は、加水分解タンパク (鶏、七面鳥)です。タンパク質を化学的に分解して免疫システムが反応しなくなるほど小さくしたものです。低刺激性なので一般的に食物アレルギー向けのドッグフードに含まれていることが多い。嗜好性を高める効果もあります。
8番目の原材料は、コーンです。とうもろこしは物議をかもす穀物です。有害な成分ではありませんが、炭水化物と食物繊維を除けば犬にとってわずかな栄養しかありません。
とうもろこしは安価であるためメーカーが好んで使う傾向にあります。
9番目の原材料は、コーングルテンです。とうもろこしから澱粉を取り除いたあとに残る副産物でタンパク質が豊富に含まれます。
基本的に植物性タンパク質は動物性タンパク質よりも消化性必須アミノ酸スコア (DIAAS)が劣っています。
植物由来の原材料は製品ラベルに記載されている総タンパク質量を著しく増加させることができるので肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。
そして、原材料の分割を見つけます。
- コーンフラワー
- コーン
- コーングルテン
主に安価な原材料を原材料リストの上位から遠ざけて含有量を偽るために用いられる手法です。
ここまでが主原料だと考えられます。これよりも下に位置する原材料はこの製品の評価に影響を与えそうにありません。
ただし、6つの例外があります。
まず、チコリーです。チコリーにはイヌリンが多く含まれています。イヌリンは難消化性の水溶性食物繊維でプレバイオティクスです。
イヌリンが大腸で腸内細菌によって発酵されると短鎖脂肪酸を生成してさまざまな健康上の利点をもたらします。
次に、植物性繊維です。植物由来の非消化性繊維です。栄養的価値はないので繊維の利点以外、犬にメリットはありません。
そして、セルロースです。不溶性食物繊維で1食あたりのカロリーを下げて、満腹感を与えるために加えられています。栄養的価値はないので繊維の利点以外、犬にメリットはありません。
それから、ミネラルはキレート化されているようには見えません。キレート化されたミネラルは高品質のドッグフードに含まれていることが多いです。
次に、ビタミンK3です。ビタミンK3 (メナジオン)は溶血性貧血・核黄疸・高ビリルビン血症を誘発する可能性があります。それにAAFCOの栄養基準ではビタミンK3の必要量が記載されていないのでドッグフードに使用するのは疑問符が付きます。
最後に、BHA、没食子酸プロピルです。これらは2つとも高い酸化防止効果を持っています。しかし発ガン性が確認されている合成添加物でもあります。
使用は違法ではありません。ペットフード安全法により含有量に制限があります。
ロイヤルカナン ミニ ユリナリー ケアの総合評価
ロイヤルカナン ミニ ユリナリー ケアは原材料だけで判断すると平均的なドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が28%、脂質が16%、推定炭水化物が48%と判明しました。
一般的なドライタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均に近い、脂質は平均的、炭水化物は平均に近い。
脂質とタンパク質の比率は約57%です。
植物性分離タンパク、コーングルテンで総タンパク質を増加させることを考えると、このドッグフードは僅かな量の肉しか含んでいないように見えます。
ロイヤルカナン ミニ ユリナリー ケアは穀物を含んでいます。動物性タンパク質の供給源として僅かな量の動物の名前付き肉を使用したドライタイプのドッグフードです。星2の評価を下しました。
おすすめしません。
このドッグフードに匿名の動物性油脂、ビタミンK3、BHAと没食子酸プロピルが含まれているのが残念です。これらの物議をかもす原材料が評価を下げる要因になりました。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質に基づいて決定しています。
ロイヤルカナン ミニ ユリナリー ケア
Mars
2kg ¥3,823 (2019/9/26 19:00時点 )
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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そしてドッグフードの批評を行う際に金銭的な誘惑によって評価を下すことなく、公平かつ偏りのない判断を下すことにも繋がっています。
詳細については「免責事項」をご覧ください。
リコール等情報
ドッグフードの最新リコールをすべて確認したい場合はこちらの「ドッグフードのリコール等情報」をご覧ください。
以下のリストはロイヤルカナンが過去にドッグフードをリコールした際の情報です。リコール情報は2019年から記録を取り始めています。
- 【自主回収】ロイヤルカナン 賞味期限の誤表記(2020年11月25日)