RIGALO ハイプロテインレシピ ドッグフードの批評(ドライ)

2022年1月20日

RIGALO ラム 子犬・成犬用

RIGALO ハイプロテインレシピ ドッグフードはいぬわーんで高評価の4つ星を獲得しました。

評価:

RIGALO ハイプロテインレシピ ドッグフードは全部で5種類あります。以下はその5種類と評価をまとめた表になります。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。

また、ここでは5種類を代表してRIGALO ラム 子犬・成犬用を批評していきますが、他の種類の批評が見たい場合は表中の内部リンクを利用してください。

原材料とラベルの分析

ドッグフードを選ぶ際には原材料に書かれた上から最初の10品目を見てください。原材料の表示は原則、重量順です。つまり、最初に書いてあるものがもっとも含有量が多いのです。

原材料:ラム生肉、乾燥サーモン、エンドウ豆プロテイン、乾燥ラム、乾燥エンドウ豆、赤レンズ豆、乾燥ヒヨコ豆、 乾燥ジャガイモ、天然フレーバー、ヒマワリ油*、乾燥トマト繊維、乾燥サツマイモ、乾燥ビール酵母、 挽き割りフラックスシード、塩化カリウム、タウリン、乾燥チコリ根(イヌリン、フラクトオリゴ糖源)、乳酸、 加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、ユッカフォーム抽出物、ミネラル類(食塩、プロテイネイテッド亜鉛、 プロテイネイテッド鉄、セレニウム酵母、プロテイネイテッド銅、プロテイネイテッドマンガン)、 ビタミン類(塩化コリン、ビタミンE補助食品、ナイアシン補助食品、ビタミンB1硝酸塩、D-パントテン酸カルシウム、 ビタミンB6、リボフラビン補助食品、ビタミンA補助食品、ビタミンD3補助食品、ビオチン、ビタミンB12補助食品、 葉酸、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸塩(ビタミンC源))、プロバイオティクス微生物(イースト菌、乳酸菌、黒麹菌、 糸状菌、枯草菌)、酸化防止剤(ミックストコフェロール) *ミックストコフェロールで保存

赤字は物議をかもします。

粗灰分=8.5%以下, 粗繊維=5%以下 (推定乾物繊維量=5.6%), 水分=10%以下

測定方法タンパク質脂質炭水化物
保証分析値37%以上14%以上NA
乾物基準41.1%15.6%33.8%
熱量基準38.3%35.2%26.4%

このドッグフードの1番目、2番目、4番目の原材料はラム生肉、乾燥サーモン、乾燥ラムです。

乾燥肉は要注意です。日本では本当の乾燥肉とミートミールを乾燥肉と書く製造業者がいるのでどちらなのか確認が必要です。リガロの公式FAQを見ると、どうやら乾燥肉はミートミールのようですね。つまり、このフードにはラム生肉とサーモンミールとラムミールを使用していることになります。

公式FAQのここを見て判断しました。

Q. 乾燥ターキー、乾燥ラム、乾燥ホワイトフィッシュなどの「乾燥肉」とは何ですか?
A. 肉の可食部を乾燥させ、粉状にしたもので、水分を10%程度しか含んでいません。リガロは内臓など副産物は含まれていない、安全性の高い部分のみを使用しています。動物性の乾燥肉は豊富なたんぱく源です。

Q. 何故「乾燥肉」を使用しているのですか?
A. 乾燥肉を第2主原料にすることで、栄養バランスや嗜好性を高くし、なおかつコスト的に安定できる材料として使用しています。

参照:https://www.rigalo.jp

動物性タンパク質の並び順を見ていると、もしかするとメインの動物性タンパク質はサーモンミールになる可能性があります。ラベル表示の重量順では水分量は考慮されていません。ラム生肉は7割が水分なので1番目に記載されていても2番目のサーモンミールと比べると重量あたりのタンパク質量が多くありません。ただ、ラム肉は4番目にラムミールがあるのでサーモンミールより明らかにタンパク質量が劣るとは言えなくなりました。このフードの製品名にはラムが付きますが、メインのタンパク質はラムなのかサーモンなのか断言できません。

あと、このフードにはタウリンしかアミノ酸類が追加されていません。ミートミールは加工時に高温の熱が使われ、さらに乾燥工程もあるので生肉と比べるとタンパク質変性がかなり進んでいる可能性があります。しかし、アミノ酸類の追加がないので必須アミノ酸の補足は植物性タンパク質で行われていると考えられます。原材料の3〜7番目に植物タンパク質を多く含む原材料が並んでいますよね。

3〜6番目の原材料はエンドウ豆プロテイン、乾燥エンドウ豆、赤レンズ豆、乾燥ヒヨコ豆です。

エンドウ豆、赤レンズ豆、ヒヨコ豆はすべて炭水化物を多く含むマメ科植物です。また、これらの豆はタンパク質も一定以上含む一方で脂質はごく僅かしか含んでいません。リガロは高タンパク・低脂質が特徴です。肉類だけでは高タンパクにはできても低脂質にはできないのでマメ科植物でタンパク質のかさ増しをしているのでしょう。

これらの豆のタンパク質は犬の必須アミノ酸10種類をすべて含んではいるものの、メチオニン、トリプトファン、ヒスチジンは少量しか含まれていません*。

必須アミノ酸は「必須アミノ酸の桶」と言う考え方があり、桶板1枚を一つの必須アミノ酸と見立てて、1種類でも桶板が短い(不足)と水が流れてしまって活用できなくなります。つまり、タンパク質は品質(必須アミノ酸の種類と量)が大事だ、ということです。

これらの豆は必須アミノ酸の種類は満たしていますが、量のバランスが悪いのでアミノ酸の調整であったり、脂質調整、ミネラル調整、食物繊維源といった役割として活用されています。

*参照:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

7番目の原材料は乾燥ジャガイモです。

ジャガイモは主成分がデンプンで優れたエネルギーの供給源です。それは乾燥ジャガイモになっても同じです。ただ、水分を失ってタンパク質の割合が増えたことで肉の含有量を推測する際に気を付ける原材料になりました。

ポテトタンパクは10種類の必須アミノ酸をすべて含んではいるものの、バランスが良くありません。特にヒスチジン、トリプトファン、メチオニンの含有量が少ないです。他にもイソロイシン、フェニルアラニン、トレオニンもあまり多くないので動物性タンパク質と比べるとタンパク質の品質は高くありません。

8番目の原材料は天然フレーバーです。

天然フレーバーは動植物(肉類・魚類、大豆、小麦など)のタンパク質を加水分解して得られるアミノ酸のことです。別名でタンパク加水分解物と書かれていることもあります。独特の風味やコクがあることから犬の食欲増進を高めるために使用されます。

9番目の原材料はヒマワリ油*です。

ヒマワリ油は種子の品種によって得られる脂肪酸が異なり、高オレイン酸タイプもありますが、ドッグフードでは基本的に必須脂肪酸のオメガ6系脂肪酸(リノール酸)タイプが使われています。

このヒマワリ油はミックストコフェロール(別名ビタミンE)で保存されています。天然の酸化防止剤で犬にとって安全なものです。保存料が書かれているのは保存料の段階から人工の酸化防止剤(BHT,BHTAなど)は使用していないアピールです。書いてあるほうが安心できるのでありがたいですね。

10番目の原材料は乾燥トマト繊維です。

トマトは緑黄色野菜で強い抗酸化性のあるリコピンも含んでいます。しかし、これはトマト繊維なので主に食物繊維源です。トマトの繊維は水溶性食物繊維も不溶性食物繊維もどちらも含んでいます。

ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません

ただし、5つの例外があります。

まず、乾燥ビール酵母です。

乾燥ビール酵母はビール醸造で使用した酵母を乾燥させたものでタンパク質、ビタミンB群、ミネラル、食物繊維(β-グルカン・マンナンオリゴ糖)など多様な栄養成分を含んでいます。

次に、挽き割りフラックスシードです。

フラックスシードは日本では亜麻仁と呼ばれるもので必須脂肪酸のオメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸)を豊富に含んでいます。α-リノレン酸は体内で同じオメガ3系脂肪酸のDHA,EPAに変換してから利用されます。ただ、変換時にはロスが生じるので直接DHA,EPAを摂取できる魚油などと比べると摂取効果は低いです。フラックスシードは種実類なのでタンパク質と食物繊維も多く含んでいます。

次に、タウリンです。

タウリンはアミノ酸の一種で心臓や肝臓の機能を正常に保つ重要な役割があります。タウリンは別のアミノ酸(メチオニン、システイン)から合成できるので肉や魚を食べていれば自然と体内で合成できるものですが、このフードのメインのタンパク質はミートミールなので加熱によるタンパク質変性を考えて加えてあると推測されます。

次に、シンバイオティクスです。

シンバイオティクスは ”プロバイオティクス” と ”プレバイオティクス” を組み合わせたものです。英語をカタカナにしているので分かりにくいですが、要は腸内環境を整えてくれる微生物とその栄養源です。腸内が健康になると免疫力の向上、感染の予防、老化防止など有益な作用をもたらしてくれます。

プロバイオティクスは「プロバイオティクス微生物(イースト菌、乳酸菌、黒麹菌、 糸状菌、枯草菌)」が該当します。

プレバイオティクスは「乾燥チコリ根(イヌリン、フラクトオリゴ糖源)、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)」が該当します。

最後に、ミネラル類です。

ミネラル類(食塩、プロテイネイテッド亜鉛、 プロテイネイテッド鉄、セレニウム酵母、プロテイネイテッド銅、プロテイネイテッドマンガン)

ミネラル類では微量必須ミネラルがキレートミネラルに加工されていますね。”プロテイネイテッド” と名前に付いているのがそうです。

キレートミネラルはミネラルをタンパク質と結合したものです。タンパク質として体内に吸収されるので通常は吸収されにくい微量必須ミネラルでも効率よく吸収できるようになります。

パッケージを見れば、その製品の原材料と成分が分かります。でも、原材料の産地やその製品がどこで作られて、どのように管理されているのか、製品の品質・安全性・特徴を知ることはできません。そこで公式サイトを確認しましょう。

公式サイトは消費者が情報を手軽に得られる場所なので企業姿勢が直接反映される場所です。パッケージ以外の情報を得るには公式サイトを確認しましょう。以下はリガロの公式サイトを参照した情報です。

  • RIGALOは株式会社ライトハウスが開発していますが、製造はアメリカで行っています。
  • RIGALOは高タンパク・低脂質のレシピです。すべての製品で粗タンパク質が37%以上(乾物41%)です。
  • 製造工場や品質基準など一切不明です。ただ、AAFCOの栄養基準を満たしていることは分かっています。
  • 製造国のアメリカから船で輸送する際にはコンテナ単位で輸入しています。赤道を通るルートではないのでコンテナ内部が高温になることはありません。また、夏場は輸入後に酸価値を測定して品質管理を行っています。
  • 原材料は基本的にアメリカ産です。ただし、ラム肉はオーストラリアとニュージーランド産を使用し、野菜類は季節によってアメリカ産以外を使うこともありますが、その場合は中国産不使用です。
  • RIGALOは生肉を第一主原料として使用しています。また、他の肉類には副産物を使用していません。
  • 天然由来の酸化防止剤のみを使用しています。合成調味料、着色料、着香料は一切使用していません。
  • シンバイオティクス(プロバイオティクスとシンバイオティクス)を配合して腸内活動をサポートしています。
  • RIGALOはお肉以外のレシピに違いがないためフードローテーションにおすすめです。

参照:https://www.rigalo.jp/

成分と肉含有量の分析

RIGALO ラム 子犬・成犬用は原材料だけで判断すると平均的なドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分(タンパク質・脂質・炭水化物)と肉の含有量も評価を下すために重要です。

ラベルの分析で乾物基準はタンパク質が41%、脂質が16%、推定炭水化物が34%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約38%です。

一般的なオールステージ向けのドライフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。

エンドウ豆プロテイン、乾燥エンドウ豆、赤レンズ豆、乾燥ヒヨコ豆、 乾燥ジャガイモ、乾燥ビール酵母、 挽き割りフラックスシードで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは大量の肉を含んでいるように見えます。

最終評価

RIGALO ラム 子犬・成犬用は動物性タンパク質の供給源として大量のラム生肉、ラムミール、サーモンミールを使用した穀物を含まないドライフードです。星4の評価を下しました。

とてもおすすめします。

リガロは高タンパク/低脂質を特徴とし、室内飼い向けの日本仕様レシピに設計されています。日本の企業(株式会社ライトハウス)が設計していますが、製造はアメリカです。

すべての製品で粗タンパク質が37%以上、粗脂質は12%(7歳以上)〜14%(子犬成犬)です。乾物タンパク質に直すと41.1%、乾物脂質は13.3%&15.6%。かなり高タンパクですが、植物性タンパク質のかさ増しが目立ちます。マメ科植物は低脂質だからタンパク質の増加と低脂質を実現するのに必要だったのでしょう。

高タンパクは高カロリーを連想しがちですが、マメ科植物でタンパク質を増強しているので子犬成犬・全年齢用(フィッシュ)が100グラムあたり350kcal、7歳以上用が340kcalと高くありません。室内犬用設計なのでカロリーも考えて作られています。

リガロを見て珍しいと感じたのが「子犬・成犬用」と「7歳以上用」に分かれているところです。本来、子犬と成犬は必要な栄養素が違うので個別に「子犬用」と「成犬用」に分かれているか、すべての成長段階に対して栄養基準を満たし、給餌量を変えて与える全成長段階(オールステージ)用しかないはずです。でも子犬成犬用にはシニア犬は含まれていません。このような分け方は初めて見ます。リガロはもともと製品数が3種類ですべてオールステージ用でした。そこから5種類に増えた際に子犬成犬用/シニア犬用に分かれたので、子犬成犬用はもしかしたらオールステージ用なのかもしれません。

リガロは「お肉以外のレシピに違いがないため、お腹に負担をかけずにローテンションが可能です」と書かれていますが、タンパク質以外に違いがないからこそ栄養素の偏りを考えて他社製品のフードでローテーションしたほうがおすすめです。

リガロは高タンパクなフードを探していてお肉中心で作られたオリジンなどを試して体に合わなかったと感じたら試してほしいですね。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

おわりに

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履歴

2022/1/19 製品数が3種類から5種類に変更され、さらにパッケージの変更と原材料の微変更を修正