ピュリナプロプラン 中型犬・大型犬 成犬 繊細な肌のスキンケア サーモンはいぬわーんで低評価の2つ星と判断されました。
評価:

ピュリナプロプラン 中型犬・大型犬 成犬 繊細な肌のスキンケア サーモン
※中型犬・大型犬、成犬用、繊細な肌スキンケア
以下は同メーカーの関連商品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階が併記されています。
G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明
重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。
ピュリナプロプラン 中型犬・大型犬 成犬 繊細な肌のスキンケア サーモンの原材料
原材料:サーモン、オーツ麦、米、コーングルテン、大麦、動物性油脂、たんぱく加水分解物、えんどう豆たんぱく、ビートパルプ、魚油、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、マグネシウム、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、C)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール)
赤字は物議をかもします。
粗灰分=8.5%, 粗繊維=5.5% (推定乾物繊維量=6.2%), 水分=12%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
ラベル保証 | 25% | 14% | NA |
乾物基準 | 28% | 16% | 48% |
熱量基準 | 27% | 36% | 37% |
このドッグフードの最初の原材料はサーモンです。サーモンは優れたタンパク質源で油脂にはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
2番目の原材料はオーツ麦です。オーツ麦はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な低GI穀物です。小麦よりグルテンが少ないです。
3番目の原材料は米です。米は白米だと仮定すると消化の良い炭水化物源です。犬が食べても問題ありません。しかし、ここでは白米なのか玄米なのか指定されていないので、この原材料を判断することはできません。
4番目の原材料はコーングルテンです。とうもろこしから澱粉を取り除いたあとに残る副産物でタンパク質が豊富に含まれます。基本的に植物性タンパク質は動物性タンパク質よりも消化性必須アミノ酸スコアが劣っています。
植物由来のタンパク質は総タンパク質量を著しく増加させることができるので肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。
5番目の原材料は大麦です。大麦は炭水化物源で水溶性繊維が豊富です。この繊維 (βグルカン) は食後血糖値の上昇を抑える効果があります。また、他の穀物よりも栄養価と消化性 (調理後) に優れています。
6番目の原材料は動物性油脂です。由来する動物の名前について言及がないので良質な油脂とは言えません。動物性油脂は4Dが含まれる可能性を否定できません。
4Dは肉の品質を表した言葉です。次の「1.死んでいる、2.死にかけている、3.病気にかかっている、4.障害を負っている」、これらの状態の肉のことを言います。
7番目の原材料はたんぱく加水分解物です。タンパク質を化学的にアミノ酸へと分解したものです。免疫システムが反応しなくなるほど小さく分解されているので低刺激性で一般的に食物アレルギー向けのドッグフードに含まれていることが多いです。
8番目の原材料はえんどう豆たんぱくです。エンドウ豆由来の植物性タンパク質です。動物性タンパク質よりも消化性必須アミノ酸スコアが劣っています。一般的に、このような原材料はドッグフードに少量だけ含ませて総タンパク質量を増加させることに使われます。
9番目の原材料はビートパルプです。ビートパルプは甜菜 (サトウダイコン) に含まれる食物繊維です。ビートパルプはたびたび議論になります。安価にかさ増しできる不要物と非難する人もいれば、食物繊維が役に立つと言う人もいます。
ここでは賛否両論があることを伝えるだけで、適度な量であれば許容できる原材料だと考えます。
10番目の原材料は魚油です。魚油にはEPAやDHAのようなオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。由来する魚の名前が不明ですが、魚油の鮮度と純度によって犬に良質な栄養を与えます。
ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません。
ただし、2つの例外があります。
まず、ミネラルはキレート化されているようには見えません。体がミネラルを吸収するときに効率が悪いことを意味します。キレート化されたミネラルは通常、高品質のドッグフードに含まれていることが多いです。
最後に、ビタミンKです。ビタミンKはK1からK5の5種類が存在します。ドッグフードで一般的なのはK1からK3までです。ここではビタミンKの種類が不明ですが、ビタミンK3 (メナジオン) だと溶血性貧血・核黄疸・高ビリルビン血症を誘発する可能性があります。
AAFCOの栄養基準ではビタミンKの必要量が記載されていません。ビタミンKは総合栄養食に必須の栄養素ではありません。
ピュリナプロプラン 中型犬・大型犬 成犬 繊細な肌のスキンケア サーモンの総合評価
ピュリナプロプラン 中型犬・大型犬 成犬 繊細な肌のスキンケア サーモンは原材料だけで判断すると平均以下のドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が28%、脂質が16%、推定炭水化物が48%と判明しました。
脂質とタンパク質の比率は約57%です。
一般的なドライタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均に近い、脂質は平均的、炭水化物は平均以下。
コーングルテン、えんどう豆たんぱくで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは適度な量の肉を含んでいるように見えます。
しかし、このドッグフードに動物性油脂が含まれているのが残念です。この物議をかもす原材料が評価を下げる要因になります。
ピュリナプロプラン 中型犬・大型犬 成犬 繊細な肌のスキンケア サーモンは動物性タンパク質の供給源として適度な量の由来のわかる魚類を使用した穀物を含むドライタイプのドッグフードです。星2の評価を下しました。
おすすめしません。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。

ピュリナプロプラン 中型犬・大型犬 成犬 繊細な肌のスキンケア サーモン
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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