プレバイオティクスは犬にとって有益ですか?

プレバイオティクス、それは何なのでしょうか。

プレバイオティクスは難消化性の水溶性食物繊維の一種です。[1]

ドッグフードに含まれるものとしてイヌリンが最も一般的ですが、フラクトオリゴ糖 (スペルがfructooligosaccharideなので読み方によってフルクトオリゴ糖とも言う) も有名です。

短鎖脂肪酸が多くの利益をもたらす

プレバイオティクスは難消化性なので大腸まで消化されず、大腸で腸内細菌によって発酵されると短鎖脂肪酸を生成します。[2]

短鎖脂肪酸は多くの健康上の利点があり、次のような働きをすることがわかっています。

1. 短鎖脂肪酸は酸性のため生成されると腸内環境が弱酸性になります。腸内が弱酸性だとミネラルを水溶性に変化させて吸収率を高めます。[1,2,3]

2. それに弱酸性の腸内は腸内細菌の悪玉菌が出す酵素の活性を抑えるため大腸がんの発症を抑制する効果があります。[1,3]

3. 他にも短鎖脂肪酸には以下の機能があると報告されています。

  • 炎症性腸疾患の予防・改善[4,5]
  • 2型糖尿病の予防[6,7]
  • 肥満の軽減[7,8]
  • 血中コレステロール低下作用[9,10]

おわりに

プレバイオティクスは大腸の腸内細菌叢の変化に応じて身体にさまざまな影響を与えてくれます。

それは犬にとって健康を保つために有益であると言えます。

脚注

*1 公益財団法人日本ビフィズス菌センター, プレバイオティクス (prebiotics) | 用語集, 2019年7月20日閲覧

*2 短鎖脂肪酸, ヤクルト中央研究所, 2019年7月20日閲覧

*3 原博, 「プレバイオティクスから大腸で産生される短鎖脂肪酸の生理効果」, 腸内細菌学雑誌 2002年16巻1号 p. 35-42

*4 PubMed, “Regulation of inflammatory responses by gut microbiota and chemoattractant receptor GPR43”, 2009 Oct 29;461(7268):1282-6

*5 PubMed, “Oral administration of sodium butyrate attenuates inflammation and mucosal lesion in experimental acute ulcerative colitis”, 2012 May;23(5):430-6

*6 PubMed, “Microbiota and diabetes: an evolving relationship”, 2014 Sep;63(9):1513-21

*7 中野雄二郎・坊内良太郎・小川佳宏, 「糖尿病と腸内細菌」, モダンメディア 2016年62巻5号 [腸内細菌叢] 159,

*8 PubMed, “Improvement of obesity and glucose tolerance by acetate in Type 2 diabetic Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty (OLETF) rats”, 2007 May;71(5):1236-43

*9 PubMed, Colonic health: fermentation and short chain fatty acids, 2006 Mar;40(3):235-43

*10 PubMed, Dietary acetic acid reduces serum cholesterol and triacylglycerols in rats fed a cholesterol-rich diet, 2006 May;95(5):916-24

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