ペディグリー 11歳から用 チキン&緑黄色野菜入りはいぬわーんで最低評価の1つ星と判断されました。
評価:

ペディグリー 11歳から用 チキン&緑黄色野菜入り
Mars
2kg ¥710 (2019/11/29 19:00時点 )
※シニア犬用 11歳から用
以下は同メーカーの関連商品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階が併記されています。
重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。
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ペディグリー 11歳から用 チキン&緑黄色野菜入りの原材料
原材料:穀類、肉類(チキン、チキンエキス等)、油脂類(牛脂、ひまわり油等)、野菜類(エンドウマメ等)、シュガービートパルプ、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、ヨウ素)、アミノ酸(メチオニン)、着色料(青2、赤102、黄4)、酸化防止剤(BHA、BHT、クエン酸、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)
※ペディグリー公式サイトではドッグフードの原材料が掲載されていないため楽天市場に書かれている製品ラベルを元に作成しています。(楽天市場 参照 2019/11/29時点)
赤文字は物議をかもします。
粗灰分=7%, 粗繊維=5% (推定乾物繊維量=5.5%), 水分=10%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
ラベル保証 | 18% | 10% | NA |
乾物基準 | 20% | 11% | 62% |
熱量基準 | 20% | 26% | 54% |
このドッグフードの最初の原材料は穀類です。穀類では何が含まれているのか分かりません。消費者に対する適切な情報提供の観点から不親切な記述方法です。
2番目の原材料は肉類 (チキン、チキンエキス等)です。チキンは犬に必要な10種類の必須アミノ酸がすべて含まれている良質なタンパク質源です。
チキンエキスは鶏肉を水で煮込んで作るチキンスープのことで栄養価はそれほど高くありませんが、ドッグフードに風味と水分を与えます。
“等”の部分は何が使用されているのか分からない匿名の肉です。消費者に対する適切な情報提供の観点から不親切な記述方法です。
3番目の原材料は油脂類 (牛脂、ひまわり油等)です。牛脂は飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸が大部分を占めます。必須脂肪酸の多価不飽和脂肪酸は少ないため栄養的価値は低いです。しかし、牛脂は嗜好性を高めます。
ひまわり油はω-6脂肪酸が多く、ω-3脂肪酸を含まないため、他の植物油脂であるキャノーラ油や亜麻仁油よりも栄養価が低いと考えられています。ただし、抗酸化作用のあるビタミンEが豊富です。
“等”の部分は何が使用されているのか分からない匿名の油脂です。消費者に対する適切な情報提供の観点から不親切な記述方法です。
4番目の原材料は野菜類 (エンドウマメ等)です。エンドウ豆は良質な炭水化物源で食物繊維が豊富です。
しかし、エンドウ豆には植物性のタンパク質が含まれており、製品ラベルに記載されている総タンパク質量を増加させることができるので肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。
“等”の部分は何が使用されているのか分からない匿名の野菜です。消費者に対する適切な情報提供の観点から不親切な記述方法です。
5番目の原材料はビートパルプです。甜菜 (サトウダイコン) に含まれる食物繊維です。ビートパルプはたびたび議論になります。安価にかさ増しできる不要物と非難する人もいれば、食物繊維が役に立つと言う人もいます。
ここでは賛否両論があることを伝えるだけで、適度な量であれば許容できる原材料だと考えます。
ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません。
ただし、3つの例外があります。
まず、ミネラルはキレート化されているようには見えません。体がミネラルを吸収するときに効率が悪いことを意味します。キレート化されたミネラルは通常、高品質のドッグフードに含まれていることが多いです。
次に、着色料 (青2、赤102、黄4)です。犬は色覚が人間よりも劣ると言われています。そして、犬は視覚よりもずっと優れた嗅覚を持っているため、ドッグフードを美味しそうに彩ったところで犬の食欲増進にほとんど影響はありません。結局のところ人工着色料は飼い主を満足させるためだけに使われています。
最後に、BHA、BHTです。これらは2つとも高い酸化防止効果を持っています。しかし発ガン性が確認されている合成添加物でもあります。使用は違法ではありません。ペットフード安全法により含有量に制限があります。
ペディグリー 11歳から用 チキン&緑黄色野菜入りの総合評価
ペディグリー 11歳から用 チキン&緑黄色野菜入りは原材料だけで判断すると平均以下のドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が20%、脂質が11%、推定炭水化物が62%と判明しました。
脂質とタンパク質の比率は約55%です。
一般的なドライタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均以下、脂質は平均以下、炭水化物は平均以上。
エンドウ豆で総タンパク質を増加させることを考えると、このドッグフードは僅かな量の肉しか含んでいないように見えます。
ペディグリー 11歳から用 チキン&緑黄色野菜入りは穀物を含んでいます。動物性タンパク質の供給源として僅かな量の鶏肉と“等”と書かれた匿名の肉を使用したドライタイプのドッグフードです。星1の評価を下しました。
おすすめしません。
このドッグフードの油脂類に“等”と匿名の油脂が含まれていると書いてあるので、それが動物性脂肪の可能性があります。また、BHA、BHTが含まれているのが残念です。これらの物議をかもす原材料が評価を下げる要因になりました。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質に基づいて決定しています。

ペディグリー 11歳から用 チキン&緑黄色野菜入り
Mars
2kg ¥710 (2019/11/29 19:00時点 )
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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