ニュートロ シュプレモ カロリーケア ターキーはいぬわーんで2番目に評価が高い4つ星を獲得しました。
評価:

ニュートロ シュプレモ カロリーケア ターキー
Mars
100g*24個 ¥3,680 (2019/11/07 19:00時点 )
※成犬用、減量向け
以下は同メーカーの関連商品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階が併記されています。
重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。Webサイトには書いていないことが多いので実際の製品ラベルで確認したほうがいいです。
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ニュートロ シュプレモ カロリーケア ターキーの原材料
原材料:ターキー、チキンエキス、鶏レバー、チキン、卵、エンドウ豆、ブルーベリー、リンゴ、ニンジン、ひまわり油、チアシード、ココナッツ、トマト、パンプキン、ホウレン草、ケール、ビートパルプ、ビタミン類、ミネラル類、増粘多糖類
赤文字は物議をかもします。
粗灰分=3.5%, 粗繊維=1% (推定乾物繊維量=4.5%), 水分=78%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
ラベル保証 | 9% | 6.5% | NA |
乾物基準 | 41% | 30% | 26% |
熱量基準 | 34% | 59% | 7% |
このドッグフードの最初の原材料はターキーです。七面鳥は犬に必要な10種類の必須アミノ酸がすべて含まれている良質なタンパク質源です。
2番目の原材料はチキンエキスです。生の鶏肉を水で煮込んで作るチキンスープのことでドッグフードに風味と水分を与えます。栄養価はそれほど高くありませんが、ウェットタイプのドッグフードでは一般的な原材料です。
3番目の原材料は鶏レバーです。家禽屠殺による副産物ですが、由来する動物の名前と部位が分かっているので良質な原材料です。
4番目の原材料はチキンです。鶏肉は犬に必要な10種類の必須アミノ酸がすべて含まれている良質なタンパク質源です。
5番目の原材料は卵です。卵は成長と筋肉の発達に必要なすべてのアミノ酸を供給する完全なタンパク質源です。
6番目の原材料はエンドウ豆です。エンドウ豆は良質な炭水化物源で食物繊維が豊富です。
しかし、エンドウ豆には植物性のタンパク質が含まれており、製品ラベルに記載されている総タンパク質量を増加させることができるので肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。
7番目の原材料はブルーベリーです。ブルーベリーはビタミン、ミネラル、食物繊維を含んでいます。
8番目の原材料はリンゴです。リンゴの茎・葉・種子には有毒のアミグダリンが含まれていますが、皮と果実は安全です。[1] リンゴはペクチンと呼ばれる食物繊維と複数のポリフェノールの供給源です。ペクチンはプレバイオティクスで大腸内に存在する有益な細菌 (ビフィズス菌など) の栄養源となり、腸内環境を改善する働きをします。
9番目の原材料はニンジンです。ニンジンはβカロテン、ミネラル、食物繊維が豊富です。
10番目の原材料はひまわり油です。ひまわり油はω-6脂肪酸が多く、ω-3脂肪酸を含まないため、他の植物油脂であるキャノーラ油や亜麻仁油よりも栄養価が低いと考えられています。ただし、抗酸化作用のあるビタミンEが豊富です。
ここまでが主原料だと考えられます。これよりも下に位置する原材料はこの製品の評価に影響を与えそうにありません。
ただし、5つの例外があります。
まず、チアシードです。チアシードは亜麻仁やえごまと似ており、食物繊維とω-3脂肪酸の両方が豊富です。
チアシードはタンパク質を含んでいるので、肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。
次に、ココナッツです。ココナッツに含まれる中鎖脂肪酸 (MCT) は高齢犬の認知機能を改善したり、慢性皮膚疾患の治療に役立つ可能性があることから素晴らしい選択肢だと考えます。
そして、ビートパルプです。甜菜 (サトウダイコン) に含まれる食物繊維です。ビートパルプはたびたび議論になります。安価にかさ増しできる不要物と非難する人もいれば、食物繊維が役に立つと言う人もいます。
ここでは賛否両論があることを伝えるだけで、適度な量であれば許容できる原材料だと考えます。
それから、ビタミン類とミネラル類です。ペットフード安全法では条件を満たせば栄養強化剤の一部を省略することができます。条件は缶詰製品の内容量が100g以下または製品ラベルの表示可能面積が120cm2以下です。省略例はビタミン (A,B,C) 」と表示する代わりに「ビタミン類」などのようにです。[2]
ビタミン類とミネラル類では何が含まれているのか分からないので評価を下すことができません。
最後に、増粘多糖類です。2種類以上の増粘剤が使用されて一括表示されているので何が使用されているのか分かりません。
もしカラギーナンが使用されていたら物議をかもします。カラギーナンは紅藻類から抽出したゼラチン状の増粘剤です。今まで安全と思われてきましたが、昨今はいくつかの議論があるようです。ここでは読者が自分で判断できるよう注目を集める意味で赤文字にしておきました。
ニュートロ シュプレモ カロリーケア ターキーの総合評価
ニュートロ シュプレモ カロリーケア ターキーは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が41%、脂質が30%、推定炭水化物が26%と判明しました。
脂質とタンパク質の比率は約73%です。
一般的なウェットタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。
ただし、熱量基準では総カロリーの59%が脂質なのに対し、タンパク質はたった34%しかありません。このドッグフードはすべての犬に適しているとは言えないかもしれません。
エンドウ豆、チアシードで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは大量の肉を含んでいるように見えます。
ニュートロ シュプレモ カロリーケア ターキーは穀物を含んでいません。動物性タンパク質の供給源として大量の七面鳥、鶏肉、鶏レバー、卵を使用したウェットタイプのドッグフードです。星4の評価を下しました。
とてもおすすめします。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質に基づいて決定しています。

ニュートロ シュプレモ カロリーケア ターキー
Mars
100g*24個 ¥3,680 (2019/11/07 19:00時点 )
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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ただし、一部のオンライン小売業者 (Amazon・楽天市場・Yahooショッピング) からはアフィリエイト紹介料を頂いています。
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そしてドッグフードの批評を行う際に金銭的な誘惑によって評価を下すことなく、公平かつ偏りのない判断を下すことにも繋がっています。
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リコール等情報
ドッグフードの最新リコールをすべて確認したい場合はこちらの「ドッグフードのリコール等情報」をご覧ください。
脚注
*1 ASPCA, ”Apple”
*2 「ペットフード安全法 表示に関するQ&A」, 農林水産省, 2019年11月8日閲覧