日本ペットフード ビタワン グー 鶏ささみ 野菜 15歳以上はいぬわーんで低評価の2つ星と判断されました。
評価:

日本ペットフード ビタワン グー 鶏ささみ 野菜 15歳以上
日本ペットフード
90g¥95 (2020/6/23 19:00時点 )
※シニア犬 15歳以上向け
以下は同メーカーの関連商品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階が併記されています。
重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。
日本ペットフード ビタワン グー 鶏ささみ 野菜 15歳以上の原材料
原材料:鶏ササミ、サツマイモ、ニンジン、大豆タンパク、鶏レバー、植物性油脂、動物性油脂、糖類、増粘安定剤(加工でん粉、増粘多糖類)、ミネラル類、ビタミン類、アミノ酸類、pH調整剤、酸化防止剤(EDTA-Na)、グルコサミン、紅麹色素
赤文字は物議をかもします。
粗灰分=3.5%, 粗繊維=1% (推定乾物繊維量=8.6%), 水分=88.5%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
ラベル保証 | 8% | 1.7% | NA |
乾物基準 | 70% | 15% | 12% |
※ラベル保証の合計値が100を超えるので熱量基準は省きました。
このドッグフードの最初の原材料は鶏ササミです。ササミは高タンパク・低カロリーの代名詞とも言える食材です。
2番目の原材料はサツマイモです。サツマイモは炭水化物源です。他に食物繊維とヤラピンが含まれます。ヤラピンは緩下剤としての効果があるので食物繊維と相乗効果によって便秘改善の効果があります。
3番目の原材料はニンジンです。ニンジンはβカロテン、ミネラル、食物繊維が豊富です。
4番目の原材料は大豆タンパクです。大豆タンパクは大豆に含まれるタンパク質を抽出したもので肉よりも消化性必須アミノ酸スコアが低く、製品ラベルに記載されている総タンパク質量を著しく増加させます。肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。
5番目の原材料は鶏レバーです。家禽屠殺による副産物ですが、由来する動物の名前が分かっているので栄養価の高い食材と考えられます。
6番目の原材料は植物性油脂です。具体的な原材料名が不明で植物性なことしか分かりません。油中のオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の含有量は不明です。
このような曖昧な記述名では品質を判断することは不可能です。しかし、一般的に植物性油脂は動物性脂肪よりも低品質であることが多いです。
7番目の原材料は動物性油脂です。動物性油脂は由来する動物の名前について言及がないので良質な油脂とは言えません。動物性油脂は4Dが含まれる可能性を否定できません。
4Dは肉の品質を表した言葉です。次の「1.死んでいる、2.死にかけている、3.病気にかかっている、4.障害を負っている」、これらの状態の肉のことを言います。
8番目の原材料は糖類です。糖類は単糖類・二糖類の総称です。一括表示が行われていて何が含まれているかわかりません。
もし砂糖が含まれていたら好ましくありません。血糖値に悪影響を与えますし、健康 (糖尿病、肥満) と歯の問題につながる可能性があります。
ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません。
ただし、3つの例外があります。
まず、増粘多糖類です。2種類以上の増粘剤が使用されて一括表示されているので何が使用されているのか分かりません。
もしカラギーナンが使用されていたら物議をかもします。カラギーナンは紅藻類から抽出したゼラチン状の増粘剤です。今まで安全と思われてきましたが、昨今はいくつかの議論があるようです。ここでは読者が自分で判断できるよう注目を集める意味で赤文字にしておきました。
次に、ミネラル類とビタミン類です。ペットフード安全法では条件を満たせば栄養強化剤の一部を省略することができます。
条件は缶詰製品の内容量が100g以下または製品ラベルの表示可能面積が120cm2以下です。省略例はビタミン (A,B,C) 」と表示する代わりに「ビタミン類」などのようにです。[1] ビタミン類とミネラル類では何が含まれているのか分からないので評価を下すことができません。
最後に、紅麹色素です。紅麹菌 (カビの一種) から抽出して得られる赤色の着色料です。
犬は色覚が人間よりも劣ると言われています。そして、犬は視覚よりもずっと優れた嗅覚を持っているため、ドッグフードを美味しそうに彩ったところで犬の食欲増進にほとんど影響がありません。
着色料は飼い主を満足させるためだけに使われている不要物です。
日本ペットフード ビタワン グー 鶏ささみ 野菜 15歳以上の総合評価
日本ペットフード ビタワン グー 鶏ささみ 野菜 15歳以上は原材料だけで判断すると平均以下のドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が70%、脂質が15%、推定炭水化物が12%と判明しました。
脂質とタンパク質の比率は約21%です。
一般的なウエットタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以下、炭水化物は平均以下。
大豆タンパクで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードはかなりの量の肉を含んでいるように見えます。
しかし、このドッグフードに動物性油脂が含まれているのが残念です。この物議をかもす原材料が評価を下げる要因になります。
日本ペットフード ビタワン グー 鶏ささみ 野菜 15歳以上は穀物を含んでいます。
動物性タンパク質の供給源としてかなりの量の動物の種類と部位が分かる肉類を使用したウエットタイプのドッグフードです。星2の評価を下しました。
おすすめしません。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。

日本ペットフード ビタワン グー 鶏ささみ 野菜 15歳以上
日本ペットフード
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グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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ただし、一部のオンライン小売業者 (Amazon・楽天市場・Yahooショッピング) からはアフィリエイト紹介料を頂いています。
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そしてドッグフードの批評を行う際に金銭的な誘惑によって評価を下すことなく、公平かつ偏りのない判断を下すことにも繋がっています。
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リコール等情報
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脚注
*1 農林水産省, 「ペットフード安全法 表示に関するQ&A」