NOW FRESH ドッグフードの批評(ドライ)

2021年12月3日

NOW FRESH グレインフリー スモールブリード アダルト

ナウフレッシュ グレインフリー ドッグフードはいぬわーんで高評価の4.5つ星を獲得しました。

評価:

ナウフレッシュ グレインフリー ドッグフードは全部で8種類あります。以下はその8種類と評価をまとめた表になります。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。

また、ここでは8種類を代表してナウフレッシュ グレインフリー スモールブリード アダルトを批評していきますが、他の種類の批評が見たい場合は表中の内部リンクを利用してください。

原材料とラベルの分析

NOW FRESH グレインフリー スモールブリード アダルト

製品サイズ:800g / 1.59kg / 2.72kg / 9.98kg

ナウフレッシュ グレインフリー スモールブリード アダルト

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ドッグフードを選ぶ際には原材料に書かれた上から最初の10品目を見てください。原材料の表示は原則、重量順です。つまり、最初に書いてあるものがもっとも含有量が多いのです。

原材料:ターキー生肉(骨抜き)、乾燥鶏卵、エンドウ豆、ポテト、ポテト粉、エンドウ豆粉、ナチュラルフレーバー(チキン由来)、フラックスシード、キャノーラ油、サーモン生魚(骨抜き)、ダック生肉(骨抜き)、ココナッツ油、リンゴ、エンドウ豆繊維、トマト、アルファルファ、ニンジン、カボチャ、スイートポテト、スクワッシュ(カボチャ類)、バナナ、ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ザクロ、パパイヤ、レンズ豆、ブロッコリー、乾燥チコリ根、パセリ、ペパーミント、乾燥ローズマリー、炭酸カルシウム、リン酸一カルシウム、トリポリリン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化コリン、ビタミン類(ビタミンEサプリメント、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸塩(ビタミンC源)、ナイアシン、d-パントテン酸カルシウム、ビタミンAサプリメント、硝酸チアミン、リボフラビン、β-カロテン、ビタミンB12サプリメント、ビオチン、塩酸ピリドキシン、ビタミンD3サプリメント、葉酸)、ミネラル類(硫酸第一鉄、タンパク質キレート亜鉛、タンパク質キレート鉄、セレン酵母、酸化亜鉛、硫酸銅、タンパク質キレートマンガン、タンパク質キレート銅、酸化マンガン、ヨウ素酸カルシウム)、タウリン、乾燥ラクトバチルス・アシドフィルス発酵生成物、乾燥エンテロコッカス・フェシウム発酵生成物、DL-メチオニン、L-リジン、塩化カリウム、緑茶抽出物、ユッカシジゲラ抽出物、L-カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール)

赤字は物議をかもします。

粗灰分=8%以下, 粗繊維=4.5%以下 (推定乾物繊維量=5%), 水分=10%以下

測定方法タンパク質脂質炭水化物
保証分析値27%17%NA
乾物基準30.0%18.9%42.2%
熱量基準26.5%40.5%32.9%

このドッグフードの最初と2番目の原材料はターキー生肉(骨抜き)、乾燥鶏卵です。

ナウフレッシュは日本輸入総販売元のキャッチコピーを見るとフレッシュ生肉・鮮魚100%なのが売りですが、原材料の2番目が乾燥鶏卵です。水分量を考慮し、乾物タンパク質で考えるともしかしたらメインの動物性タンパク質は乾燥鶏卵かもしれません。

しかし、ナウフレッシュは低温調理で製法されているのでキャッチコピーを無視すると普通に高品質のタンパク質源を使っていると考えていいでしょう。

10番目と11番目の原材料はサーモン生魚(骨抜き)、ダック生肉(骨抜き)が並んでいます。亜麻仁、キャノーラ油、フレーバーの後なので少量しか含まれていないと推測できます。ただ、複数の動物性タンパク質が含まれていたほうが嗜好性が上がるので、その点はいいですね。

3番目と6番目の原材料はエンドウ豆、エンドウ豆粉です。

えんどう豆は低GIで犬にとって消化しやすい良質な炭水化物源になります。豆には食物繊維が多く含まれ、大豆と同じく植物性タンパク質も含まれています。

乾物のえんどう豆粉は植物性タンパク質の量が多いのでかさ増しの一種と見なすことができます。えんどう豆のタンパク質は必須アミノ酸を10種類すべて含んでいるので良質ですが、一部(メチオニン、トリプトファン、ヒスチジン*)の量が少ないので調整役として用いられます。

* 参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)

4番目と5番目の原材料はポテト、ポテト粉です。

ポテトは主成分がデンプン(炭水化物)でタンパク質と脂質以外のエネルギー源として優れています。食物繊維もタンパク質も含有量が少ないのでエネルギー源以外の役割はあまりありません。

ポテト粉はポテトと同じく炭水化物の供給源ですが、乾物になったことでタンパク質含有が多くなります。ポテトのタンパク質はえんどう豆と同じく必須アミノ酸を10種類すべて含んでいます。ただし、同じように一部の必須アミノ酸の含有量が少ないです。

7番目の原材料はナチュラルフレーバー(チキン由来)です。

鶏肉を加水分解したものでうま味調味料と同じ成分(グルタミン酸・核酸)を含んでいるため、製造の最終工程でキブルに噴霧して食いつきを良くするために使われています。製造業者によっては加水分解チキンタンパクなど別の名前で書かれている場合があります。

8番目の原材料はフラックスシードです。

日本では亜麻仁と言われるものです。オメガ3脂肪酸(ALA)の供給源です。ALAは体内でDHA,EPAに変換して利用されます。ただ、変換率はあまり高くないので魚油のほうが効率的です。

9番目の原材料はキャノーラ油です。

植物性オイルとしてはオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の比率が優れており、優秀なオメガ3脂肪酸(ALA)の供給源です。しかし、ALAは体内でDHA,EPAに変換して利用される際に変換ロスがあるのであくまで植物油としては優れています。魚油から直接DHA,EPAを摂ったほうが優秀です。

ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません

ただし、9つの例外があります。

まず、ココナッツ油です。

ココナッツオイルはほとんどが飽和脂肪酸でその中でも ”中鎖脂肪酸” が多くを占めています。中鎖脂肪酸は肝臓で素早く分解されてエネルギーとしてすぐに使えるようになります。効率的にエネルギーとして使われるので体脂肪になりにくい特徴もあります。小型犬のように積極的にエネルギーを必要とする犬に向いたオイルと言えます。

次に、エンドウ豆繊維です。

えんどう豆の繊維質は水溶性もある程度は含まれていますが、ほとんどが不溶性です。食物繊維はかさ増しの一種と見なすことができますが、繊維源として見ると悪いものではないです。

不溶性食物繊維は水に溶けず、胃や腸で水分を吸収して数倍にも膨れ上がり、便のかさを増やします。それが腸を刺激してぜん動運動を活発にし、便秘の予防に役立ちます。

次に、アルファルファです。

アルファルファは日本ではムラサキウマゴヤシと呼ばれるものでウマゴヤシ(馬肥やし)から分かるように栄養価の高いマメ科の新芽です。タンパク質の含有量がえんどう豆と同じくらい含まれているのでかさ増しの一種と考えることもできますが、ミネラル・ビタミン、食物繊維も多く含まれることから適度な量であればそこまで気にするものではないと思います。

次に、野菜と果物です。

野菜と果物は機能性成分を多く含むものが中心に選ばれていますね。

野菜はニンジン、カボチャ、ブロッコリーといった緑黄色野菜に加えてスイートポテトといったβカロテンが多く含まれているものが入っています。

果物は多種多様なポリフェノールを多く含むものが入っています。ベリー類やザクロはポリフェノールの一種であるアントシアニンを多く含んでいます。

バナナ、パパイン、リンゴもそれぞれ異なるポリフェノールを含んでいます。ちなみにリンゴはペクチン源、トマトはリコピン源にもなります。パパイヤはパパイン(タンパク質分解酵素)を含んでおり、消化促進をサポートします。

野菜と果物には食物繊維も多く含まれています。これら以外にもえんどう(豆・粉・繊維)、亜麻仁、アルファルファといった繊維源となる食材が多く含まれていますが、推定乾物繊維量は5%なので多くないですね。食物繊維の量は気にしなくても大丈夫です。

次に、プレバイオティクスとプロバイオティクスです。

腸内の健康をサポートする2つの成分(プロバイオティクスとプレバイオティクス)が入っています。

プロバイオティクスは乳酸菌の一種で善玉菌のことですね。原材料では「乾燥ラクトバチルス・アシドフィルス発酵生成物、乾燥エンテロコッカス・フェシウム発酵生成物」という名前のものです。ヨーグルトや発酵食品と同じく腸内環境を改善する働きをしてくれます。

プレバイオティクスは大腸まで消化吸収されない食物繊維のことで原材料では「乾燥チコリ根」が該当します。チコリ根の主成分であるイヌリン(水溶性食物繊維)が腸内でプロバイオティクスによって発酵・分解されると短鎖脂肪酸を生み出し、善玉菌の増殖・活性化しやすい環境を構築します。

プレバイオティクスは単体ではただの食物繊維ですが、プロバイオティクスと合わせて食べると効果を発揮します。この2つを組み合わせをシンバイオティクスと言います。

次に、パセリ、ペパーミントです。

この2つのハーブは口臭ケアに役立ちます。それ以外にペパーミントはお腹のガスや消化不良を緩和する効果があります。高タンパクや消化管ケアのフードで見かけるハーブですね。

パセリは、実は緑黄色野菜です。βカロテンが豊富で栄養が豊富です。根の部分は利尿作用があり、老廃物の排出で関節炎の緩和に効果があります。葉には殺菌効果のあるアピオールや揮発性オイルが含まれており、泌尿器の感染に有効です。

次に、ミネラル類です。

一部のミネラルはタンパク質キレートに加工されているのが見受けられます。タンパク質キレート亜鉛がその例ですね。この加工方法は吸収率の低い微量必須ミネラルの吸収率を上げます。製造にコストがかかるので高級フードでよく見かけるミネラルです。

最後に、タウリン、DL-メチオニン、L-リジン、L-カルニチンです。

これらはすべてアミノ酸です。メチオニンとリジンは必須アミノ酸です。体内で合成できないので食べ物から摂取する必要があります。タウリンとカルニチンは体内で別のアミノ酸を使って合成可能なので非必須アミノ酸です。

アミノ酸は不足や高温調理などの理由で損なわれた可能性があるから添加するもので本来なら動物性食品をしっかり摂っていればどれも不必要なものです。

ナウフレッシュは新鮮な生肉・鮮魚100%を使用し、高温調理で作られたミール不使用です。製造方法は低温調理でタンパク質変性は限りなく少ないです。だから不足や損失のどちらも当てはまりません。

そのため、おそらく心臓機能のサポートを目的として添加しているのでしょう。タウリンとカルニチンは心臓機能をサポートする成分です。この2つは体内でメチオニンとリジンを使って合成します。

NOW FRESH(ナウ フレッシュ)の評価は製品ラベルから読み取る情報のみで下しています。しかし、製造工場、衛生基準、食材の品質などについても知っておいたほうがいいでしょう。これらについては英語公式サイトと日本輸入総販売元のGPN(Global Pet Nutrition Inc.)に詳しく書いてあります。

  • 動物性タンパク質は新鮮肉(冷蔵保存された生肉・鮮魚)しか使っていません。レンダリングミートミールや乾燥肉は不使用。
  • グレインフリー(穀類不使用)、グルテンフリー、遺伝子組み換え食品不使用。
  • トウモロコシ、小麦、大豆、人工添加物(保存料・着色料・香料)を不使用。
  • フードはSCSB製法と呼ばれる約90℃の低温調理で製造しています。タンパク質の変性を抑える製法です。
  • 機能性成分を多く含む野菜と果物を20種類使用して栄養バランスを整えています。
  • ナウフレッシュは全8種類でレギュラー(通常粒)と小粒に分かれています。4種類が小粒で小型犬向けです。
  • ペットキュリアンの製品(GO!、NOW FRESH、GATHER)のレシピはジェニファー・エイドルフ博士が率いる栄養学チームが設計しています。
  • ドライフードはカナダのオンタリオ州にあるEU(欧州連合)、FDA(米国食品医薬品局)、CFIA(カナダ食品検査庁)により認可された衛生基準を有する工場で製造されています。
  • 製造過程ではカナダ政府(保健省)が設定した品質保証テストを行い、合格した製品のみ出荷しています。
  • 製造工場は品質保証のために人間用食品の監査を行っているNSF Cook & Thurber と the American Institute of Baking に独立監査を依頼しています。
  • 原材料にはカナダ食品検査庁で人間用の基準を満たした食材を使用しています。中国産不使用、中国で加工された食材も不使用です。
  • カナダの地元農家と牧場主から新鮮食材を仕入れています。製造工場に近いので生肉・鮮魚は冷凍加工せずチルド(冷蔵)で管理しています。ラム肉と鹿肉だけはオーストラリアとニュージーランド(EUから認可を受けた工場)から仕入れています。
  • すべてのレシピで肉副産物、成長ホルモンを使用した肉、人工添加物(保存料・香料・着色料)を使っていません。カナダでは1960年代より鶏肉にホルモン類とステロイドの使用が禁止されています。
  • すべてのレシピで食品の保存料には混合トコフェロール(ビタミンE)を使用しています。エトキシキン、BHA、BHTは不使用。魚類は製造工場で調理される前に水銀などの重金属のテストが行われています。
  • ペットキュリアンは各フードの製品概要ページにて無作為に選んだ製品の栄養成分を公開しています。保証分析値はすべての製品に当てはまるように数値化されたものなので保証分析値とは異なる値になっています。

参照:https://www.petcurean.com/
https://www.gpn-inc.co.jp/

成分と肉含有量の分析

ナウフレッシュ グレインフリー スモールブリード アダルトは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。

ラベルの分析で乾物基準はタンパク質が30%、脂質が19%、推定炭水化物が42%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約63%です。

一般的な成犬向けのドライフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。

エンドウ豆、ポテト粉、エンドウ豆粉、亜麻仁、アルファルファ、レンズ豆で総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは適度な量の肉を含んでいるように見えます。

最終評価

ナウフレッシュ グレインフリー スモールブリード アダルトは動物性タンパク質の供給源として適度な量のターキー生肉(骨抜き)、乾燥鶏卵を使用した穀物を含まないドライフードです。星5の評価を下しました。

とてもおすすめします。

ペットキュリアン社は多くの情報を公開しています。無作為に選んだ製品の栄養成分一覧を現物と乾物の2種類で商品概要ページに公開しています。これを公開している企業は少ないですよね。他のブランドは基本情報(タンパク質、脂質、灰分、食物繊維)だけしか公開していない場合があります。悪いわけではありませんが、こんなに細かく情報公開してくれるブランドはなかなかありません。

それに工場の衛生基準、原材料の仕入先・品質の情報を公開しています。ナウフレッシュはカナダ食品検査庁で人間用の基準を満たしたフレッシュ(冷蔵保存された)素材を使用しています。ミートミールと肉副産物は不使用です。製造はタンパク質の変性を減らすために低温調理で行われています。ここまでこだわって作られています。

他のブランドもこだわって作っているところがあると思いますが、こだわりを見せないと伝わりません。「美味しい・食いつき良い・獣医師推奨・愛犬家が選ぶドッグフードNo.1」のように抽象的じゃなく、工場や食材の基準はこうで、AAFCOの栄養基準を満たすように作った、現物の栄養成分はこうだ。ここまで見せてくれるフードが良いフードです。

ただ、日本人が目にする輸入総販売元のキャッチコピーに「ミートミールと肉副産物を一切使用していません。100%フレッシュな生肉・鮮魚」と書いてありますが、乾燥鶏卵が多く入ってますよね。スモールブリード アダルトはおそらくタンパク質のほとんどが乾燥鶏卵ですよ。ミートミールの代わりだと思いますが、生肉・鮮魚100%と主張するにはちょっと語弊がある気がします。乾燥鶏卵はミートミールや肉副産物ではないのでおかしいわけではないですけどね。

(製品によって2番目は豆や芋の場合があって、そこまでタンパク質を増強していない場合もあります。)

ここだけ「ん?」と思うところですが、逆に言えばここしか文句が付けられません。全体的に見てナウフレッシュはとてもおすすめできるドッグフードです。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

おわりに

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履歴

2021/11/06 原材料の変更を修正