日本犬 柴専用 黒帯 鶏三昧の批評(ドライ)

日本犬 柴専用 黒帯 鶏三昧

日本犬 柴専用 黒帯 鶏三昧はいぬわーんで低評価の2つ星と判断されました。

評価:

※柴犬専用、オールステージ

以下は同メーカーの関連製品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階が併記されています。

G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明

製品評価成長段階
日本犬 柴専用 1歳まで用2G
日本犬 柴専用 チキン味2A
日本犬 柴専用 お魚味2A
日本犬 柴専用 7歳から用2M
日本犬 柴専用 11歳から用2M
日本犬 柴専用 黒帯 鶏三昧2A
日本犬 柴専用 黒帯 鶏三昧 高齢犬用2M

日本犬 柴専用 黒帯 鶏三昧の原材料とラベルの分析

原材料:穀類(小麦粉米糠コーングルテンフィード大麦糠)、肉類(チキンミール、フェザーミール、鶏レバーエキス)、豆類(脱脂大豆乾燥おから)、油脂類(チキンオイル、精製魚油(DHA・EPA源))、魚介類(フィッシュソリュブル、魚粉)、糖類(オリゴ糖)、ゼオライト、藻類(ケルプミール)、乾燥カモミール、殺菌処理乳酸菌、ミネラル類(炭酸カルシウム、食塩、硫酸亜鉛、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム)、ビタミン類(コリン、E、A、パントテン酸、B2、C、ナイアシン、イノシトール、B1、B6、葉酸、K、B12、ビオチン、D3)

赤字は物議をかもします。

粗灰分=9%, 粗繊維=4.5% (推定乾物繊維量=5%), 水分=10%

測定方法タンパク質脂質炭水化物
ラベル保証24%9%NA
乾物基準27%10%53%
熱量基準27%24%49%

このドッグフードの最初の原材料は穀類(小麦粉、米糠、コーングルテンフィード、大麦糠)です。

小麦粉は小麦の表皮と胚芽を除いた胚乳部分を粉にしたものです。安価な炭水化物源であるためメーカーが好んで使う傾向にあります。

米糠は玄米を白米に精米するときにでる種皮や胚芽などの副産物です。食物繊維が豊富でタンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルなども含んでいます。

米糠は低価格な原料であるため他の多くの穀物と同様にドッグフードのかさ増しとみなすことができるため賛否両論がある原材料です。

コーングルテンフィードはコーンスターチ、コーンシロップの製造時にできる副産物でタンパク質源です。とても安価で一般的に牛の飼料に使われます。

コーングルテンフィードとコーングルテンミールは名前が似ていますが異なるものです。例えばタンパク質の含有量が異なります。コーングルテンフィードのタンパク質含有量はコーングルテンミールの約半分です。

大麦糠は大麦を精白した際に生じる種皮や胚芽などの副産物です。糠はふすまやブランとも呼ばれます。食物繊維が豊富でビタミンやミネラルも含んでいます。大麦糠は米糠と同じく賛否両論がある原材料です。

2番目の原材料は肉類(チキンミール、フェザーミール、鶏レバーエキス)です。

チキンミールは羽毛、頭、足、内臓を除いた鶏の清潔な肉と皮と骨 (骨は含めても含めなくても良い) をレンダリングして乾燥させた肉粉です。

熱と圧力を加えて脂肪の分離と水分を取り除き、主にタンパク質とミネラルを残す製法のレンダリングにより通常の生肉よりもはるかに高いタンパク質を含んでいます。

フェザーミールは家禽の羽毛をレンダリングして作られます。タンパク質源としては消化性が低く、アミノ酸組成も偏っているため品質の低いタンパク質です。かつてはドッグフードにタンパク質源として使用されていたこともありますが、現在ではほとんど見かけません。

鶏レバーエキスは鶏の肝臓を原料とした旨み抽出物です。ドライフードに使われている場合、製造の最終段階でキブルの表面にコーティングして犬の嗜好性を高める天然香料として使われます

3番目の原材料は豆類(脱脂大豆、乾燥おから)です。

脱脂大豆は大豆油の製造過程で生じる搾油副産物(搾り滓)で植物性タンパク質源です。トリプトファンを比較的多く含み、植物性タンパク質源の中ではリジンを豊富に含むことから必須アミノ酸のバランスを取る目的として使われることが多い。

しかし、脱脂大豆を単体で見ると肉や卵よりも生物学的価値(BV)が低いと予想されます。そして総タンパク質量を著しく増加させることができるので肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。

乾燥おからは大豆から豆腐を製造する過程の残渣物 (おから) を乾燥させたものです。栄養価が非常に高く、不溶性繊維やタンパク質などが含まれます。

この植物性タンパク質は肉や卵よりも生物学的価値(BV) が低いと予想されます。そして総タンパク質量を著しく増加させることができるので肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。

4番目の原材料は油脂類(チキンオイル、精製魚油)です。

チキンオイルは鶏脂を加熱して作られる油です。オメガ6脂肪酸の一種であるリノール酸を多く含んでいます。

魚油はEPAやDHAのようなオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。由来する魚の名前が不明ですが、魚油の鮮度と純度によって犬に良質な栄養を与えます。

5番目の原材料は魚介類(フィッシュソリュブル、魚粉)です。

フィッシュソリュブルは魚の缶詰および魚油搾取時の副産物です。魚の油分を回収するために水を加えて遠心分離し、油分層と水溶層に分けて上澄みの油分層を取り除いた後に残る沈殿した水溶層を濃縮したのがフィッシュソリュブルです。魚肉抽出物とも言います。

その性質上タンパク質が多く含まれており、水溶性ビタミンも豊富です。タンパク質含有量は加工される魚種によって変わります。

魚粉は一般的に漁業中に獲った魚を船上に備え付けたクッカーを使ってその場で加工して作られます。魚体をそのまま加工するのでタンパク質以外にもカルシウムやリンといった必須ミネラルやEPA、DHAなどのオメガ3脂肪酸を多く含みます。

魚粉は由来する名前を省略しており、魚種を限定していません。これは漁業地域によって魚種の違いが生まれることや漁網で獲って選別せずにそのまま加工されるためです。一概に魚といっても含まれる栄養素は異なるので魚種が明らかになっていたほうが評価を下す際により良い影響を与えたでしょう。

ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません

ただし、5つの例外があります。

まず、オリゴ糖です。オリゴ糖はおそらく腸内細菌の栄養源となって善玉菌を増やすプレバイオティクスとして含まれています。

次に、ゼオライトです。ゼオライトは粘土鉱物の一種です。主に消化器系の健康に作用します。ゼオライトは体内の余分な水分と毒素を吸着して体外へ排出します。

そして、殺菌処理乳酸菌です。乳酸菌はプロバイオティクスのために含まれています。プロバイオティクスは「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」です。[1]

それから、ミネラルはキレート化されているようには見えません。体がミネラルを吸収するときに効率が悪いことを意味します。キレート化されたミネラルは通常、高品質のドッグフードに含まれていることが多いです。

最後に、ビタミンKです。ビタミンKはK1からK5の5種類が存在します。ドッグフードで一般的なのはK1からK3までです。ここではビタミンKの種類が不明ですが、ビタミンK3 (メナジオン) だと溶血性貧血・核黄疸・高ビリルビン血症を誘発する可能性があります。

AAFCOの栄養基準ではビタミンKの必要量が記載されていません。ビタミンKは総合栄養食に必須の栄養素ではありません。

日本犬 柴専用 黒帯 鶏三昧の成分と肉含有量の分析

日本犬 柴専用 黒帯 鶏三昧は原材料だけで判断すると平均以下のドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。

ラベルの分析で乾物基準はタンパク質が27%、脂質が10%、推定炭水化物が53%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約37%です。

一般的なドライタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均に近い、脂質は平均以下、炭水化物は平均以上。

コーングルテンフィード、脱脂大豆、乾燥おからで総タンパク質を増加させることを考えると、このドッグフードは僅かな量の肉しか含んでいないように見えます。

日本犬 柴専用 黒帯 鶏三昧の最終評価

日本犬 柴専用 黒帯 鶏三昧は動物性タンパク質の供給源として僅かな量の家禽の羽毛と肉、魚介類を使用した穀物を含むドライタイプのドッグフードです。星2の評価を下しました。

おすすめしません。

評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

おわりに

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脚注

*1 腸内細菌学会, プロバイオティクス