いなばペットフード 低脂肪 とりささみ&5つの野菜 乳酸菌入りはいぬわーんで中間評価の3つ星と判断されました。
評価:

いなばペットフード 低脂肪 とりささみ&5つの野菜 乳酸菌入り
※成犬用、低脂肪
以下は同メーカーの関連商品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階が併記されています。
重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。
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いなばペットフード 低脂肪 とりささみ&5つの野菜 乳酸菌入りの原材料
原材料:鶏肉(ささみ)、野菜(人参、じゃがいも、かぼちゃ、いんげん、グリンピース)、鶏脂、でん粉、チキンエキス、寒天、大豆油、オリゴ糖、殺菌乳酸菌、ミネラル類(Ca、Fe、Cu、Mn、Zn、I)、増粘多糖類、ビタミン類(A、D3、E、B6、葉酸、B12、コリン、ビオチン)、緑茶エキス、紅麹色素
赤字は物議をかもします。
粗灰分=1.5%, 粗繊維=0.3% (推定乾物繊維量=2.5%), 水分=88%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
ラベル保証 | 7.5% | 1.3% | NA |
乾物基準 | 63% | 11% | 25% |
熱量基準 | 62% | 26% | 12% |
このドッグフードの最初の原材料は鶏肉(ささみ)です。鶏ささみは低脂質・高タンパクの代名詞とも言える食材です。
2番目の原材料は野菜(人参、じゃがいも、かぼちゃ、いんげん、グリンピース)です。
ニンジンはβカロテン、ミネラル、食物繊維が豊富です。
じゃがいもはでん粉を主成分とする穀類でグルテンを含みません。カロリーを除けば犬にとって少しの栄養価しかない炭水化物です。
かぼちゃはカロテン、ビタミンB群、食物繊維を多く含む緑黄色野菜です。
いんげんは緑黄色野菜でミネラル、ビタミン、食物繊維が幅広く含まれています。
グリーンピースは炭水化物と食物繊維が豊富です。また、植物性のタンパク質が含まれており、製品ラベルに記載されている総タンパク質量を増加させることができます。肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。
3番目の原材料は鶏脂です。鶏脂は消化しやすい動物性脂肪であり、必須脂肪酸のリノール酸 (オメガ6脂肪酸) を多く含んでいます。ドッグフードに加えることで風味を高める効果がある良質な油です。
4番目の原材料はでん粉です。でん粉はとろみを付けて他の成分を結合しやすくし、味を濃くして嗜好性をあげます。
5番目の原材料はチキンエキスです。チキンエキスは鶏肉を水で煮込んで作るチキンスープのことで栄養価はそれほど高くありませんが、ドッグフードに風味と水分を与えます。
6番目の原材料は寒天です。寒天はテングサなどの海藻から作られます。約80%が食物繊維です。保水力が高いのでウェットフードのゲル化剤として使用されます。
7番目の原材料は大豆油です。大豆油はオメガ3脂肪酸が少なく、オメガ6脂肪酸が多いので栄養価が限定的です。
それに大豆アレルギーのことでさまざまな議論があります。精製された大豆油はアレルギーの原因になるタンパク質を含むことはありませんが、ここでは読者の注意を引き、自分で選択しやすいように赤文字にしています。
8番目の原材料はオリゴ糖です。オリゴ糖はおそらく腸内細菌の栄養源となって善玉菌を増やすプレバイオティクスとして含まれています。
9番目の原材料は殺菌乳酸菌です。殺菌された乳酸菌はバイオジェニックスとして含まれています。バイオジェニックスは有用菌の免疫賦活物質を腸内に直接とり入れて働きかけるので腸内フローラに関係なく、腸内環境を確実に改善させます。[1]
ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません。
ただし、3つの例外があります。
まず、ミネラルはキレート化されているようには見えません。体がミネラルを吸収するときに効率が悪いことを意味します。キレート化されたミネラルは通常、高品質のドッグフードに含まれていることが多いです。
次に、増粘多糖類です。2種類以上の増粘剤が使用されて一括表示されているので何が使用されているのか分かりません。
もしカラギーナンが使用されていたら物議をかもします。カラギーナンは紅藻類から抽出したゼラチン状の増粘剤です。今まで安全と思われてきましたが、昨今はいくつかの議論があるようです。
ここでは読者が自分で判断できるよう注目を集める意味で赤文字にしておきました。
最後に、紅麹色素です。紅麹菌 (カビの一種) から抽出して得られる赤色の着色料です。
犬は色覚が人間よりも劣ると言われています。そして、犬は視覚よりもずっと優れた嗅覚を持っているため、ドッグフードを美味しそうに彩ったところで犬の食欲増進にほとんど影響がありません。
着色料は飼い主を満足させるためだけに使われている不要物です。
いなばペットフード 低脂肪 とりささみ&5つの野菜 乳酸菌入りの総合評価
いなばペットフード 低脂肪 とりささみ&5つの野菜 乳酸菌入りは原材料だけで判断すると平均的なドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が63%、脂質11%、推定炭水化物が25%と判明しました。
脂質とタンパク質の比率は約17%です。
一般的なウエットタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以下、炭水化物は平均以下。
グリーンピースで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは大量の肉を含んでいるように見えます。
いなばペットフード 低脂肪 とりささみ&5つの野菜 乳酸菌入りは穀物を含んでいます。
動物性タンパク質の供給源として大量の鶏ささみを使用したゼリータイプのドッグフードです。星3の評価を下しました。
少しおすすめです。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。

いなばペットフード 低脂肪 とりささみ&5つの野菜 乳酸菌入り
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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リコール等情報
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脚注
*1 腸内細菌学会, バイオジェニックス