アイムス いつまでも健康維持 チキン小粒はいぬわーんで低評価の2つ星と判断されました。
評価:

アイムス いつまでも健康維持 チキン小粒
Mars
2.6kg ¥1,442 (2019/11/11 19:00時点 )
※全犬種、シニア犬用、14歳以上用
以下は同メーカーの関連商品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階が併記されています。
重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。
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アイムス いつまでも健康維持 チキン小粒の原材料
原材料:肉類(チキンミール、家禽ミール)、小麦、とうもろこし、動物性油脂、大麦、さとうもろこし、家禽エキス、乾燥ビートパルプ、乾燥酵母、乾燥卵、STPP(トリポリリン酸塩)、フィッシュオイル、フラクトオリゴ糖、マリーゴールド、グルコサミン塩酸、β-カロテン、コンドロイチン硫酸、L-カルニチン、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、クエン酸、BHA、BHT)
※アイムス公式サイトではドッグフードの原材料が掲載されていないためAmazonに書かれている製品ラベルを元に作成しています。(Amazon参照 2019/11/11時点)
赤文字は物議をかもします。
粗灰分=10%, 粗繊維=4% (推定乾物繊維量=4.4%), 水分=10%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
ラベル保証 | 23% | 13% | NA |
乾物基準 | 26% | 14% | 50% |
熱量基準 | 24% | 33% | 42% |
このドッグフードの最初の原材料は肉類 (チキンミール、家禽ミール)です。家禽ミールは羽毛、頭、足、内臓を除いた家禽の清潔な肉と皮と骨 (骨は含めても含めなくても良い) をレンダリングして乾燥させた肉の濃縮物です。チキンミールは単一の肉 (鶏肉) のみで作られた家禽ミールのことです。
レンダリングにより水分がほとんど除去されているので通常の生肉よりもはるかに高いタンパク質を含んでいます。
家禽ミールの「家禽」という言葉は動物の種類を明確にしていません。つまり匿名の混合肉ミールです。一般的に家禽ミールは鶏肉と七面鳥から作られますが、家禽という匿名なので評価を下す際に影響を与えます。
2番目の原材料は小麦です。とうもろこしと同じ炭水化物源で安価のためメーカーが好んで使う傾向にあります。
3番目の原材料はとうもろこしです。有害な成分ではありませんが、炭水化物と食物繊維を除けば犬にとってわずかな栄養しかありません。とうもろこしは安価であるためメーカーが好んで使う傾向にあります。
4番目の原材料は動物性油脂です。由来する動物の名前について言及がないので良質な脂肪とは言えません。動物性脂肪は4Dが含まれる可能性を否定できません。
5番目の原材料は大麦です。大麦は炭水化物源で水溶性繊維が豊富です。この繊維 (βグルカン) は食後血糖値の上昇を抑える効果があります。また、他の穀物よりも栄養価と消化性 (調理後) に優れています。
6番目の原材料はさとうもろこしです。とうもろこしと似た栄養成分を持つ穀物ですが、グルテンを含まないため食物不耐性になりやすい犬に推奨されます。また、低GI (血糖値が上昇しにくい) 穀物なので許容される原材料だと見なします。
7番目の原材料は家禽エキスです。家禽を水で煮詰めて作るスープのことで栄養価はそれほど高くありません。しかし、風味とコクを加えます。家禽エキスの「家禽」の種類が不明なので評価を下す際に影響を与えます。
8番目の原材料は乾燥ビートパルプです。甜菜 (サトウダイコン) に含まれる食物繊維です。ビートパルプはたびたび議論になります。安価にかさ増しできる不要物と非難する人もいれば、食物繊維が役に立つと言う人もいます。
ここでは賛否両論があることを伝えるだけで、適度な量であれば許容できる原材料だと考えます。
9番目の原材料は乾燥酵母です。酵母は真菌類に属する単細胞の生きている菌ですが、一般的には出芽酵母 (ビール酵母、パン酵母など) の一種を指しています。
酵母は腸内で善玉菌として働き、悪玉菌を退治して、腸内環境を整えてくれます。また、糖質を分解してアルコールと炭酸ガスに変え、糖の吸収を阻害して血糖値の上昇を抑える効果もあります。
酵母の種類によって得意不得意があり、アルコールを作り出すのが得意な酵母もあれば、炭酸ガスを作り出すのが得意な酵母もあります。ビール醸造やパン作りに使われる酵母が異なるのはそのためです。
そして、一言で酵母といっても、その種類は実に様々です。ここでは使われている酵母の種類について明記されていないので品質を判断することは不可能です。
10番目の原材料は乾燥卵です。乾燥卵は殻を取り除き、黄身と白身を乾燥させたものです。消化しやすく消化性必須アミノ酸スコアが非常に高いタンパク質源です。
ここまでが主原料だと考えられます。これよりも下に位置する原材料はこの製品の評価に影響を与えそうにありません。
ただし、4つの例外があります。
まず、フィッシュオイルです。魚油にはEPAやDHAのようなω-3脂肪酸が豊富に含まれています。由来する魚の名前が不明ですが、魚油の鮮度と純度によって犬に良質な栄養を与えます。
次に、フラクトオリゴ糖です。甘味料として有名ですが、ここではおそらくプレバイオティクスとして含まれています。プレバイオティクスは大腸内の健康な細菌の増殖をサポートする働きがあります。
そして、ミネラルはキレート化されているようには見えません。体がミネラルを吸収するときに効率が悪いことを意味します。キレート化されたミネラルは通常、高品質のドッグフードに含まれていることが多いです。
最後に、BHA、BHTです。これらは2つとも高い酸化防止効果を持っています。しかし発ガン性が確認されている合成添加物でもあります。
使用は違法ではありません。ペットフード安全法により含有量に制限があります。
アイムス いつまでも健康維持 チキン小粒の総合評価
アイムス いつまでも健康維持 チキン小粒は原材料だけで判断すると平均的なドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が26%、脂質が14%、推定炭水化物が50%と判明しました。
脂質とタンパク質の比率は約54%です。
一般的なドライタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均以下、脂質は平均に近い、炭水化物は平均的。
植物由来のタンパク質源を一切含んでいませんが、このドッグフードは僅かな量の肉しか含んでいないように見えます。
アイムス いつまでも健康維持 チキン小粒は穀物を含んでいます。動物性タンパク質の供給源として僅かな量の鶏肉、匿名の家禽肉、乾燥卵を使用したドライタイプのドッグフードです。星2の評価を下しました。
おすすめしません。
このドッグフードに動物性油脂、BHA、BHTが含まれているのが残念です。これらの物議をかもす原材料が評価を下げる要因になりました。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質に基づいて決定しています。

アイムス いつまでも健康維持 チキン小粒
Mars
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グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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