ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト1~6歳 成犬用 缶詰 ビーフはいぬわーんで低評価の2つ星と判断されました。
評価:

ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト1~6歳 成犬用 缶詰 ビーフ
※成犬用
以下は同メーカーの関連製品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階が併記されています。
G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明
重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。
ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト1~6歳 成犬用 缶詰 ビーフの原材料
原材料:ビーフ、ポーク、トウモロコシ、大麦、チキンエキス、植物性油脂、ビートパルプ、動物性油脂、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)
赤字は物議をかもします。
粗灰分=6.2%, 粗繊維=1.2%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
乾物基準 | 23.5% | 19% | 50% |
※乾物基準は公式サイトに掲載されているものです。
このドッグフードの最初の原材料はビーフです。牛肉は屠殺された牛から得られる清潔な肉です。骨格のある筋の部分、または舌、横隔膜、心臓、食道にある部分に限定されます。
ただし、人間向けに販売される生肉と同様に脂肪、毛、筋肉に付随する他の組織(脂肪・軟骨・腱・神経・血管など)が含まれる場合があります。骨は含まれていません。
牛肉には犬が生命を維持するために必要な10種類の必須アミノ酸がすべて豊富に含まれています。
2番目の原材料はポークです。豚肉は屠殺された豚から得られる清潔な肉です。骨格のある筋の部分、または舌、横隔膜、心臓、食道にある部分に限定されます。
ただし、人間向けに販売される生肉と同様に脂肪、毛、筋肉に付随する他の組織(脂肪・軟骨・腱・神経・血管など)が含まれる場合があります。骨は含まれていません。
豚肉には犬が生命を維持するために必要な10種類の必須アミノ酸がすべて豊富に含まれています。
3番目の原材料はトウモロコシです。炭水化物と食物繊維を除けば犬にとってわずかな栄養しかありません。とうもろこしは安価であるためメーカーが好んで使う傾向にあります。
4番目の原材料は大麦です。大麦は炭水化物源で水溶性繊維 (βグルカン) が豊富です。この繊維は食後血糖値の上昇を抑える効果があります。また、他の穀物よりも栄養価と消化性 (調理後) に優れています。
5番目の原材料はチキンエキスです。鶏肉を水で煮込んで作るチキンスープのことで栄養価はそれほど高くありませんが、ドッグフードにチキン風味と水分を与えます。
6番目の原材料は植物性油脂です。植物性油脂は具体的な原材料名が不明で植物性なことしか分かりません。油中のオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の含有量は不明です。
このような曖昧な記述名では品質を判断することは不可能です。しかし、一般的に植物性油脂は動物性脂肪よりも低品質であることが多いです。
7番目の原材料はビートパルプです。ビートパルプはテンサイから砂糖を抽出した後に残る繊維状の物質です。ビートパルプはたびたび議論になります。安価にかさ増しできる不要物と非難する人もいれば、食物繊維が役に立つと言う人もいます。ここでは賛否両論があることを伝えるだけで、適度な量であれば許容できる原材料だと考えます。
8番目の原材料は動物性油脂です。動物性油脂は由来する動物の名前について言及がないので良質な油脂とは言えません。動物性油脂は4Dが含まれる可能性を否定できません。
4Dは健康状態に問題がある動物のことで、次の「1.死んでいる、2.死にかけている、3.病気にかかっている、4.障害を負っている」、これらの状態の肉のことを言います。
ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません。
ただし、1つの例外があります。
それは、ミネラルです。ミネラルはキレート化されているようには見えません。体がミネラルを吸収するときに効率が悪いことを意味します。キレート化されたミネラルは通常、高品質のドッグフードに含まれていることが多いです。
ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト1~6歳 成犬用 缶詰 ビーフの総合評価
ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト1~6歳 成犬用 缶詰 ビーフは原材料だけで判断すると平均以下のドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が23.5%、脂質が19%、推定炭水化物が50%と判明しました。
脂質とタンパク質の比率は約81%です。
一般的なウエットタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均以下、脂質は平均以下、炭水化物は平均以上。
植物由来のタンパク質源を一切含んでいませんが、このドッグフードは僅かな量の肉しか含んでいないように見えます。
また、このドッグフードに動物性油脂が含まれているのが残念です。この物議をかもす原材料が評価を下げる要因になります。
ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト1~6歳 成犬用 缶詰 ビーフは動物性タンパク質の供給源として僅かな量の動物の種類が特定できる肉類を使用した穀物を含むウエットタイプのドッグフードです。星2の評価を下しました。
おすすめしません。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。

ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト1~6歳 成犬用 缶詰 ビーフ
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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ただし、一部のオンライン小売業者 (Amazon・楽天市場・Yahooショッピング) からはアフィリエイト紹介料を頂いています。
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そしてドッグフードの批評を行う際に金銭的な誘惑によって評価を下すことなく、公平かつ偏りのない判断を下すことにも繋がっています。
詳細については「免責事項」をご覧ください。
リコール等情報
ドッグフードの最新リコールをすべて確認したい場合はこちらの「ドッグフードのリコール等情報」をご覧ください。
以下のリストはヒルズが過去にドッグフードをリコールした際の情報です。リコール情報は2019年から記録を取り始めています。
- Hill's Pet Nutrition ビタミンDが過剰に含まれている(2019年2月2日)