いぬわーんで最もされる質問は「犬にどんな食べ物を与えるべきですか?」です。
この答えは難しいです。すべての犬に対しておすすめできるドッグフードはありません。犬によって合う・合わないの相性があります。
そこでいぬわーんで高評価を得ているドッグフードを試しにたくさん買ってみて、犬に合っているドッグフードをいくつか特定し、その中で動物性タンパク質源の異なるものを3〜4つほど選ぶように助言します。
そして、ドッグフードをローテーションして与えるのをおすすめしています。
ドッグフードをローテーションする意味は何ですか?
定期的にドッグフードをローテーションすると栄養に多様性が生まれます。
ペットフード安全法では大部分の栄養素の最小値および最大値のガイドラインが作られており、ドッグフード (総合栄養食に限る) と水だけで必須栄養素をすべて満たすように作られています。
しかし、総合栄養食はガイドラインを満たしているだけですべての総合栄養食が同じ栄養素というわけではありません。各製造業者によってガイドラインの範囲内で栄養素に違いがあります。
実際、小売店に行っていろいろなドッグフードの製品ラベルを比較してみると栄養素にばらつきを確認できます。
毎日同じドッグフードを食べている犬は、その食事の栄養素で体が作られます。そして例えば、ドッグフードの中に少し多すぎるカリウムが含まれているとしたらドッグフードをローテーションすることでカリウムの過剰摂取を避けることができます。
犬が野生で暮らしているとしたら毎日同じものを食べることはありません。ドッグフードをローテーションすることは自然の摂理に基づいているとも言えます。
ドッグフードのローテーションは犬にとって害ではありませんか?
繊細な胃を持つ犬はドッグフードのローテーションに対応できないかもしれませんが、ほとんどの犬は問題ありません。
ドッグフードのローテーションが犬にとって危険を及ぼす可能性を示唆した研究はどこにも見つかりませんでした。
ドッグフードを混ぜ合わせて与えても同等の効果が得られますか?
異なるドッグフードを混ぜ合わせて与えてもローテーションしたときの効果は得られません。
それに、そもそも異なるドッグフードをいつも同時に食べさせるのはおすすめできません。
犬に何の前触れもなく消化器系の問題が現れたとき原因の成分を突き止めるのが難しくなります。
また、混ぜ合わせることで一食分のカロリー計算が難しくなります。
ドッグフードのローテーションにデメリットはありますか?
ドッグフードのローテーションには主に2つの欠点があります。
- 食事の変化により体調を崩す
- ドッグフードの品質管理が難しい
一部の犬は繊細な胃を持っているので、そのような犬に対して何種類ものドッグフードを切り替えて与えると体調を崩してしまいます。
また、異なるドッグフードを開封して交互に与えるようなローテーションの仕方だと、ドッグフードを使い切るのに時間がかかるため、品質を保つのが難しくなります。
新しいドッグフードに切り替えるための最適な方法
ローテーションでドッグフードを切り替えるときは新しいドッグフードに慣らしてから行ってください。
最初は全体の2割ぐらいを新しいドッグフードにして、犬の様子を見ながら7〜10日かけて与える量を100%までゆっくりと増やします。
このように徐々に新しいドッグフードに慣らすことで胃に順応する時間を与えて、体調不良を招かないようにします。
ドッグフードのローテーションは袋が空になるタイミングで行うと良いです。
さいごに
最後に、ドッグフードをローテーションして犬が悪い反応を示したときはすぐに止める決断を下してください。
どのような製品であっても、その製造元をどれだけ信頼していても、犬との相性があるので犬を一番に考えて無理にローテーションを続ける必要はありません。