キレート化されたミネラルはドッグフードに必要ですか?

多くの選択肢の中からドッグフードを選ぶとき、製品ラベルや栄養表示を確認しているのなら、おそらく「キレート化されたミネラル」という用語を見ているはずです。

そして、それが何であるか疑問に思ったことはありませんか?

キレート化されたミネラルとは何ですか?

食物中に含まれている身体に必須の三大栄養素はタンパク質、脂質、炭水化物です。そして、これにビタミンとミネラルを加えたものが五大栄養素です。

犬の体に必須とされるミネラルは12種類あり、主要ミネラルと微量ミネラルに分けられます。[1]

主要必須ミネラル (カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム)

微量必須ミネラル (鉄、銅、マンガン、亜鉛、セレン、ヨウ素)

キレート化されたミネラルは単にタンパク質(アミノ酸)と化学的に結合しているミネラルです。そしてこの化学結合はミネラルの吸収を促進します。[2]

ただし、主要必須ミネラルのほとんどは身体に吸収されやすいのでキレート化は不要です。微量ミネラルはキレートと非キレートで生物学的利用能5〜15%ほど変わると言われています。[3]

キレート化されたミネラルは、以下のような「ミネラル名 + キレート」の名称で製品ラベルに書かれます。

  • アミノ酸亜鉛キレート
  • 亜鉛キレート
  • 亜鉛アミノ酸キレート
  • キレート化亜鉛

キレート化されたミネラルは犬にとって良いものですか?

キレート化されたミネラルは犬にとって必ずしも良いとは言えないかもしれません。

自然の動物はキレート化されたミネラルを摂取しなくても健康で長生きしています。

ミネラルは化学的に加工されたものよりも食品から自然な形で摂取するのが生物学的に最適な選択だと考えられます。

しかし、それはキレート化されたミネラルが危険で栄養価が無いという意味にはなりません。

ドッグフードにキレート化されたミネラルを加えるのは決して悪いことではありません。

これはほとんどの低品質なドッグフードが合成サプリメントを使用しているという事実によって証明できます。

結局のところドッグフードに求めるのはバランスの取れた栄養素なのでキレート化にこだわる必要はありませんが、高い生物学的利用能の観点からどんなドッグフードにも歓迎すべきと考えたほうが良いでしょう。

ドッグフードにキレート化されたミネラルが使われにくい理由

キレート化されたミネラルを使っていないドッグフードはたくさんあります。

キレート化されたミネラルは優れているのに、なぜ不使用のドッグフードがあるのでしょうか。

それはキレート化されたミネラルが非キレートよりも5倍以上高価だからです。[3]

ドッグフードの中には非キレートとキレート化されたミネラルを組み合わせて使っているものもありますが、これはコストを削減するためだけに行われています。

コストはドッグフードの価格に反映されるので考慮すべき点ではありますが、必須栄養素のミネラル成分を妥協するのとは違います。

もし購入を考えているドッグフードが非キレートを使用しているのなら、できればすべてのミネラルがキレート化されているドッグフードに変更することをおすすめします。

脚注

*1 アヒル動物病院, ミネラルのはたらき, (2013年09月20日), 2019年7月18日閲覧

*2 AAFCO, “What is in Pet Food”, 2019年7月18日閲覧

*3 Greg Aldrich, “Are chelated minerals worth it?”, (APRIL 29, 2008), 2019年7月18日閲覧

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