犬に牛乳やチーズなどの乳製品を与えても大丈夫ですか?

犬に牛乳やチーズなどの乳製品を与えても大丈夫ですか?

犬に牛乳やチーズなどの乳製品を与えても大丈夫ですか? はい、大丈夫です。牛乳や乳製品はカルシウムやタンパク質を豊富に含んだ栄養飲料食です。

乳糖不耐症に気を付ければ牛乳は安全

牛乳に毒性はありません。子犬のときは母犬の母乳を飲むことからも分かりますよね。でも、なぜ牛乳が不安視されているのかというと、成長とともに牛乳を飲むとお腹が緩くなったり、下痢をしたりするようになるからです。

下痢をする理由は、牛乳に含まれる乳糖が原因です。ただ、この乳糖は母犬の母乳にも含まれています。幼犬期は母乳を飲んで育つので乳糖の消化酵素 (ラクターゼ) を持っていますが、離乳すると徐々に消化酵素が減少していきます。[1]

成犬になり、消化酵素をあまり持っていない状態で乳糖を含む牛乳を飲むと、乳糖を分解できないので乳糖のまま大腸に運ばれ、大腸内のさまざまな菌によって発酵して腸内の水分と結合し、下痢を引き起こします。このように乳糖を分解できない体質を「乳糖不耐症」と呼びます。[2]

この乳糖不耐症はアレルギーではないので犬が持つ消化酵素で分解できる量を越さなければ下痢の症状は表れません。ただ、許容量は犬の体格や年齢によって違うため、牛乳を一口舐めただけで下痢をしたり、沢山飲んでも下痢をしなかったり個体差があります。

低乳糖の乳製品であれば牛乳よりも安全に与えられる

犬に牛乳を含むドッグフードを与える際には少量ずつ与えて、乳糖不耐症でないのか確認しつつ与えてあげてください。

それと原材料リストの何番目に牛乳が明記してあるのかを確認し、含有量のおおよその目安を考えておいたほうがいいでしょう。原材料リストの上から数えて10品目以内にあれば特に要注意です。

乳製品であれば牛乳よりも乳糖の少ないものが数多く存在するので犬は安全に食べることができるようになります。乳製品で乳糖が少ないものは以下のもの等が該当します。

  • チーズ
  • ヨーグルト
  • ヤギのミルク
  • 犬用牛乳 ...など

チーズは製造時にホエイを排除するので乳糖も排除され、製造過程で乳糖がほとんど失われます。[1]

ヨーグルトでは乳酸菌で発酵させる過程で乳糖が乳酸に変化し、乳糖の含有量が少し減ります。[1]

犬用牛乳やヤギのミルクも乳糖が少ないのでドッグフードに適しています。[3]

脚注

*1 PubMed, Genetics of lactase persistence and lactose intolerance,2019年12月4日閲覧

*2 独立行政法人農畜産業振興機構, 牛乳を飲めない人のために-乳糖不耐症について-, 農林水産省畜産試験場 加工第一研究室長 鈴木 一郎, 2019年12月4日閲覧

*3 松波動物メディカル通信販売部本店公式ブログ, 犬の乳糖不耐症とは?チーズやミルクなどの乳製品が犬に与える影響, 2019年12月4日閲覧