アニモンダ グランカルノ ドライフード ジュニアはいぬわーんで高評価の4つ星を獲得しました。
評価:

アニモンダ グランカルノ ドライフード ジュニア
※子犬用
以下は同メーカーの関連製品です。アニモンダはFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の定める基準を満たすように製造されています。いぬわーんが参考にするAAFCOとは異なる機関ですが、定める栄養基準はほとんど同等と考えます。
そして、FEDIAFの定める基準で製造されたドッグフードには総合栄養食の表示はありませんが、総合栄養食に相当します。
G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明
重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。
製品 | 評価 | 成長段階 |
グランカルノ ドライフード ジュニア | 4 | G |
グランカルノ ドライフード アダルト | 4 | M |
グランカルノ ドライフード シニア | 3 | M |
アニモンダ グランカルノ ドライフード ジュニアの原材料
原材料:鳥肉粉(低灰)、コーン、鳥脂肪、ライス、コーングルテン、ビートパルプ、鳥レバー、魚油、イースト、炭酸カルシウム、グレープシード粉、塩化ナトリウム、チコリ繊維、ミドリイガイ抽出物、ユッカシジゲラ、栄養添加物(1kg)あたり:3a672a 13500 IU、3a671a 945IU、リノール酸 2500 mg、3b202 0.6mg、E4 1.8 mg、3b603 24mg、3b502 2.4mg
赤字は物議をかもします。
粗灰分=5%, 粗繊維=4.5% (推定乾物繊維量=4.8%), 水分=8%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
ラベル保証 | 30% | 20% | NA |
乾物基準 | 33% | 22% | 40% |
熱量基準 | 27% | 44% | 29% |
このドッグフードの最初の原材料は鳥肉粉 (低灰)です。アニモンダの鳥肉は鶏肉・鴨肉・七面鳥肉・ガチョウ肉などの混合肉を指します。そして鳥肉粉はこれら家禽類の低灰分な部位だけを乾燥させ粉砕したものです。具体的な種類を指していたほうがより高評価を与える要因になります。
2番目の原材料はコーンです。とうもろこしは炭水化物と食物繊維を除けば犬にとってわずかな栄養しかありません。
3番目の原材料は鳥脂肪です。アニモンダの「鳥」は鶏肉・鴨肉・七面鳥肉・ガチョウ肉などです。具体的な種類を指していません。これらの家禽は一般的にリノール酸 (オメガ6脂肪酸) を多く含んでいます。
4番目の原材料はライスです。ドッグフードの原材料でたまにライス (米) を見つけますが、白米だと仮定すると消化の良い炭水化物源です。犬が食べても問題ありません。
しかし、ここでは白米なのか玄米なのか指定されていないので、この原材料を判断することはできません。
5番目の原材料はコーングルテンです。コーングルテンはとうもろこしからでん粉を取り除いたあとに残る副産物です。植物性タンパク質が豊富です。
基本的に植物性タンパク質は動物性タンパク質よりも消化性必須アミノ酸スコアが劣っており、総タンパク質量を著しく増加させ、安価なかさ増しとして利用されます。肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。
6番目の原材料はビートパルプです。ビートパルプは甜菜 (サトウダイコン) に含まれる食物繊維です。ビートパルプはたびたび議論になります。安価にかさ増しできる不要物と非難する人もいれば、食物繊維が役に立つと言う人もいます。
ここでは賛否両論があることを伝えるだけで、適度な量であれば許容できる原材料だと考えます。
7番目の原材料は鳥レバーです。アニモンダの鳥レバーは鶏・鴨・七面鳥・ガチョウなどの家禽を屠殺した際の副産物です。具体的な種類は指していません。匿名なので評価を下す際に影響を与えます。
8番目の原材料は魚油です。魚油はEPAやDHAのようなオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。由来する魚の名前が不明ですが、魚油の鮮度と純度によって犬に良質な栄養を与えます。
9番目の原材料はイーストです。イースト (酵母) は真菌類に属する単細胞の生きている菌ですが、一般的には出芽酵母 (ビール酵母、パン酵母など) の一種を指しています。
酵母は腸内で善玉菌として働き、悪玉菌を退治して、腸内環境を整えてくれます。また、糖質を分解してアルコールと炭酸ガスに変え、糖の吸収を阻害して血糖値の上昇を抑える効果もあります。
酵母の種類によって得意不得意があり、アルコールを作り出すのが得意な酵母もあれば、炭酸ガスを作り出すのが得意な酵母もあります。ビール醸造やパン作りに使われる酵母が異なるのはそのためです。
そして、一言で酵母といっても、その種類は実に様々で、ここで使われている酵母の種類について明記されていないので品質を判断することは不可能です。
10番目の原材料は炭酸カルシウムです。鶏卵、貝殻などの主成分で天然のカルシウム強化剤です。
ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません。
ただし、4つの例外があります。
まず、グレープシード粉です。グレープシードはブドウの種子のことでプロアントシアニジンというポリフェノールの中で最も抗酸化作用が強いことで知られる成分が含まれています。ブドウは犬に有害ですが、種子は主成分がポリフェノールなので安全です。
次に、塩化ナトリウムです。塩化物とナトリウムの化合物で要するに塩です。塩は犬の必須ミネラルで適度な量は許容できるものと見なします。
そして、チコリ繊維です。チコリの繊維にはイヌリンと呼ばれる水溶性繊維が含まれており、プレバイオティクスとして腸内で善玉菌の餌となり、増殖を手助けして腸内環境を整える働きに関与します。
最後に、栄養添加物です。ビタミンA (3a672a)、ビタミンD3 (3a671a)、リノール酸、ヨウ素 (3b202)、銅 (E4)、亜鉛 (3b603)、マンガン (3b502) が含まれています。
アニモンダ グランカルノ ドライフード ジュニアの総合評価
アニモンダ グランカルノ ドライフード ジュニアは原材料だけで判断すると平均的なドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が33%、脂質が22%、推定炭水化物が40%と判明しました。
脂質とタンパク質の比率は約67%です。
一般的なドライタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。
コーングルテンで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは大量の肉を含んでいるように見えます。
アニモンダ グランカルノ ドライフード ジュニアは動物性タンパク質の供給源として大量の動物の種類と部位が特定できる肉類を使用した穀物を含むドライタイプのドッグフードです。星4の評価を下しました。
とてもおすすめします。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。

アニモンダ グランカルノ ドライフード ジュニア
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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