アニマル・ワン グレイン チキンの批評(ウエット)

アニマル・ワン グレイン チキン

アニマル・ワン グレイン チキンはいぬわーんで中間評価の3つ星と判断されました。

評価:

※成犬用

以下は同メーカーの関連製品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階が併記されています。

G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明

重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。

アニマル・ワン グレイン チキンの原材料

原材料:雑穀(玄米、押麦、ハト麦、もちあわ、もちきび、玄ソバ、大豆とうもろこし)、鶏肉、米ぬかおから、野菜(大根葉、ごぼう、にんじん、キャベツ、白菜、パセリ、高菜、青じそ)、いりこ、菜種油、しいたけ、発酵調味液、卵殻カルシウム

赤字は物議をかもします。

粗灰分=1%, 粗繊維=0.6% (推定乾物繊維量=1.7%), 水分=65.2%

測定方法タンパク質脂質炭水化物
ラベル保証6.8%2.9%NA
乾物基準20%8%69%
熱量基準18%19%63%

このドッグフードの最初の原材料は雑穀(玄米、押麦、ハト麦、もちあわ、もちきび、玄ソバ、大豆、とうもろこし)です。

玄米はドッグフードの製造過程を経て消化しやすい穀物になります。炭水化物が豊富で天然繊維、ミネラル、ビタミンBを含んでいます。

押し麦は大麦を蒸した後に平らに押しつぶして水分を吸収しやすくしたものです。大麦は炭水化物源で水溶性繊維のβ-グルカンが豊富です。β-グルカンは食後血糖値の上昇を抑える効果があります。

ハト麦は雑穀で炭水化物源です。ただし、白米と比べると約2倍のタンパク質を含んでいます。漢方では薏苡仁(ヨクイニン)と呼んで薬用に使われていますが、犬に効果があるのかは不明です。

もちあわは五穀の一つで炭水化物源です。ビタミンB群、リン、鉄分などを多く含んでいます。

もちきびはイネ科の植物でグルテンフリーの穀物です。ビタミンB群、食物繊維、ミネラル類が豊富に含まれています。

玄ソバはそばの実の殻を取っていない状態のことを指します。玄ソバは擬似穀類のグループに属し、グルテンフリーの炭水化物(低GI)で穀類と比べてビタミンB群、ミネラル類を多く含みます。また、そばの実に含まれるルチンは高血圧予防と毛細血管の強化に効果があります。

大豆は最も完全な植物性タンパク質であり、肉や卵よりも手頃な価格のタンパク質源です。しかし、肉や卵よりも生物学的価値(BV)が低いです。

大豆は総タンパク質量を著しく増加させ、安価なかさ増しとして利用されるため肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。

大豆は人間にとって健康的で栄養が豊富だと考えられていますが、犬にとってはそうではありません。

とうもろこしは炭水化物と食物繊維を除けば犬にとってわずかな栄養しかありません。安価であるためメーカーが好んで使う傾向にあります。

2番目の原材料は鶏肉です。鶏肉は鶏の清潔な肉と皮で骨の有無は問われません。羽毛、頭、足、内臓は含まれていません。人間用に売られている丸焼き用の内臓処理等を施された鶏と同じです。

鶏肉には犬が生命を維持するために必要な10種類の必須アミノ酸がすべて豊富に含まれています。

3番目の原材料は米ぬかです。米ぬかは玄米を白米に精米するときにでる種皮や胚芽などの副産物です。食物繊維が豊富でタンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルなども含んでいます。

米ぬかは低価格な原料であるため他の多くの穀物と同様にドッグフードのかさ増しとみなすことができるため賛否両論がある原材料です。

4番目の原材料はおからです。おからは大豆から豆腐を製造する過程で豆乳を絞った後に残る滓です。成分の70-80%が水分で残りの8-15%がタンパク質です。食物繊維と大豆イソフラボンも含みます。

おからは総タンパク質量を増加させることができるので肉の含有量を判断するときに考慮しなければいけません。

5番目の原材料は野菜(大根葉、ごぼう、にんじん、キャベツ、白菜、パセリ、高菜、青じそ)です。

大根葉は大根の葉っぱの部分で緑黄色野菜です。β-カロテンを豊富に含み、他にもビタミンC、カルシウム、カリウム、鉄分を多く含みます。

ごぼうはミネラルを適度にバランスよく含んでおり、野菜としては炭水化物含有量が多いです。

ごぼうにはイヌリンと呼ばれる難消化性の水溶性繊維が含まれています。イヌリンはプレバイオティクスで腸内細菌の栄養源となり、増殖を促進して腸内環境の改善に役立ちます。

にんじんはβ-カロテン、ミネラル、食物繊維が豊富です。

キャベツはビタミンU、C、Kと食物繊維が豊富な野菜です。ビタミンUは別名「キャベジン」と呼ばれ、胃腸の粘膜を強化・保護、消化吸収を助けてくれます。

白菜は約95%が水分で栄養的価値は低いです。ビタミンC、K、葉酸(B9)を多く含んでいます。

パセリは添え物としてのイメージが強いですが、実は非常に栄養価の高い野菜です。β-カロテン、ビタミン C、K、鉄分を多く含みます。

高菜は漬物としてのイメージが強いですが、野菜としての高菜はビタミンA、C、Kの豊富な供給源です。また、ビタミンE、カルシウムが適度に含まれます。

青じそは野菜の中でも特にβ-カロテン、ビタミンB1が群を抜いて豊富です。その他にはビタミン類とミネラル類が適度に含まれています。

シソ特有の香りはペリルアルデヒドと呼ばれるポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があります。

6番目の原材料はいりこです。いりこ(煮干し)は一般的にカタクチイワシを煮て干したものです。小魚を骨ごと食べることができるのでタンパク質とカルシウムが豊富です。その他にもEPAとDHA、ビタミンDと鉄分を多く含みます。

7番目の原材料は菜種油です。菜種油は主にセイヨウアブラナから抽出される植物油です。オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の比率が1:2とバランス良く含まれており、オメガ3脂肪酸の供給源として優秀です。しかも、加熱に強いので製造工程の高温に耐えて酸化しにくい特徴があります。

しかし、エルカ酸 (多量に摂取すると心疾患を引き起こす) が多く含まれているため賛否両論あります。

8番目の原材料はしいたけです。しいたけは低カロリーで不溶性繊維が多く、豊富なビタミンB群と適度なミネラル類を含みます。

9番目の原材料は発酵調味液です。発酵調味液はしょうゆ・お酢などの発酵された調味液の総称です。ここでは2種類以上の発酵調味液が使用されているので一括表示されています。

製造者以外に何の発酵調味液が使用されているのか分からないので評価を下すことができません。

10番目の原材料は卵殻カルシウムです。卵殻カルシウムは卵の殻を原料として作られたカルシウム増強剤です。効率よくカルシウムの補給ができます。

そして、原材料リストにビタミン類とミネラル類の記述を見つけません。これらの必須栄養素はすべて食材によって提供されていると考えられます。

アニマル・ワン グレイン チキンの総合評価

アニマル・ワン グレイン チキンは原材料だけで判断すると平均的なドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。

乾物基準ではタンパク質が20%、脂質が8%、推定炭水化物が69%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約40%です。

一般的なウエットタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均以下、脂質は平均以下、炭水化物は平均以上。

大豆、おからで総タンパク質を増加させることを考えると、このドッグフードは僅かな量の肉しか含んでいないように見えます。

アニマル・ワン グレイン チキンは動物性タンパク質の供給源として僅かな量の鶏肉を使用した穀物を含むレトルトタイプのドッグフードです。星3の評価を下しました。

少しおすすめです。

評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

おわりに

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