アカナ シングル ヨークシャーポークはいぬわーんで最高評価の5つ星を獲得しました。
評価:
以下はアカナ シングルの関連製品です。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。
アカナ シングル ヨークシャーポークの原材料とラベルの分析
ドッグフードを選ぶ際には原材料に書かれた上から最初の10品目を見てください。
原材料の表示は原則、重量順です。つまり、最初に書いてあるものがもっとも含有量が多いのです。
原材料:新鮮ヨークシャー種豚肉(16%), 豚肉ミール(16%), 丸ごとグリンピース, 丸ごと赤レンズ豆, 新鮮豚レバー(6%), 豚脂肪(6%), 新鮮豚腎臓(4%), 新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ(4%), 丸ごとヒヨコ豆, 丸ごと緑レンズ豆, 丸ごとイエローピース, 乾燥豚軟骨(2%), レンズ豆繊維, 海藻(1.2%) (環境に考慮した方法で採取され、不純物なしのDHAとEPA源), 新鮮丸ごとカボチャ, 乾燥ブラウンケルプ, フリーズドライ豚レバー(0.1%), 塩, 新鮮丸ごとクランベリー, 新鮮丸ごとブルーベリー, チコリー根, ターメリックルート, オオアザミ, ゴボウ, ラベンダー, マシュマロルート, ローズヒップ , フェシウム菌(ビタミンEとローズマリーで天然保存)添加栄養素:ビタミンD3、E、亜鉛、銅
赤字は物議をかもします。
粗灰分=7.5%以下, 粗繊維=5%以下 (推定乾物繊維量=5.7%), 水分=12%以下
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
保証分析値 | 31% | 15% | NA |
乾物基準 | 35.2% | 17% | 39.2% |
熱量基準 | 32% | 38% | 30% |
このドッグフードの最初の原材料は新鮮ヨークシャー種豚肉(16%)です。”新鮮”は「冷蔵保存された」を意味するので生のまま/未加工の状態で使われています。
原材料の表記は重量順です。1番目(肉)と2番目(ミール)は含有量が同じなのでどちらを先に書いてもいいのですが、肉を先に書いてますね。
ただ、新鮮豚肉のほうは水分を多く含んでいるので重量あたりのタンパク質量を考えれば2番目の豚肉ミールがメインのタンパク質になるのは明白でしょう。
2番目の原材料は豚肉ミール(16%)です。豚肉または一部を加熱して脂肪を溶かし、脂肪は豚肉脂肪として使われ、残った肉等のほうは乾燥・粉末化されて豚肉ミールとなります。メインのタンパク質はこれです。
次に、このフードには5種類の豆が使われています。
- 丸ごとグリンピース
- 丸ごと赤レンズ豆
- 丸ごとヒヨコ豆
- 丸ごと緑レンズ豆
- 丸ごとイエローピース
これらの丸ごと豆は低GIの炭水化物で食物繊維も豊富に含んでいます。単体であれば気にすることはない原材料ですが、これだけ多様な豆が加えてあると粗タンパク質の値に大きな影響を与えます。
ちなみに「丸ごと」は豆をそのまま一粒使っていることを意味しています。豆は加工して繊維やタンパク質だけを使われることがあるので、加工済みの豆ではないことを表しています。
5番目の原材料は新鮮豚レバー(6%)です。レバー(肝臓)は解毒作用がある器官なので、原材料となった豚がホルモン剤や抗生物質を投与されていたら避けたい原材料になりますが、アカナでは不使用を謳っているので安心です。
このフードは他にも新鮮豚腎臓(4%)、乾燥豚軟骨(2%)、フリーズドライ豚レバー(0.1%)が含まれていますね。これらも高い栄養価を提供します。
ただ、フリーズドライ豚レバーは含有量からしておそらくフレーバーとしての役割を担っており、キブルの完成後に振りかけたり、混ぜたりして嗜好性を高める目的で使われています。
6番目の原材料は豚脂肪(6%)です。豚脂は一般的にラードと呼ばれ、リノール酸(オメガ6脂肪酸)の供給源です。
ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません。
ただし、6つの例外があります。
まず、レンズ豆繊維です。レンズ豆に由来する食物繊維で栄養学的価値はなく、かさ増しの一つです。しかし、繊維の供給源としては悪くありません。
次に、海藻(1.2%)です。海藻はヨウ素の供給源です。ラベルにはDHA,EPAの供給源とも書かれていますね。
そして、塩です。塩は悪く言われることが多いですが、必須ミネラルで生きる上で必要な栄養素一つです。
それから、チコリー根です。チコリの根にはイヌリンと呼ばれる水溶性食物繊維が含まれており、これは腸内で有用菌の栄養源となり、(有用菌の)増殖の手助けをして腸内環境を整えるのに役立ちます。
次に、フェシウム菌です。乳酸菌の一種でイヌリンを栄養源として腸内で増殖し、腸内フローラのバランスを改善をしてくれます。
最後に、添加栄養素(ビタミンD3、E、亜鉛、銅)です。追加されている合成サプリメントはたったの4つだけです。これはしっかり考えて作られたレシピの証拠です。可能な限り食材から栄養素を摂取するのは理想的だと思います。
アカナ シングル ヨークシャーポークの成分と肉含有量の分析
アカナ シングル ヨークシャーポークは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。
ラベルの分析で乾物基準はタンパク質が35%、脂質が17%、推定炭水化物が39%と判明しました。
脂質とタンパク質の比率は約49%です。
一般的なオールステージ向けドライフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。
丸ごとグリンピース、丸ごと赤レンズ豆、丸ごとヒヨコ豆、丸ごと緑レンズ豆、丸ごとイエローピースで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードはかなりの量の肉を含んでいるように見えます。
アカナ シングル ヨークシャーポークの最終評価
アカナ シングル ヨークシャーポークは動物性タンパク質の供給源としてかなりの量の豚(単一タンパク質)を使用した穀物を含まないドライフードです。星5の評価を下しました。
とてもおすすめします。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
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