アカナ クラシック ワイルドコーストはいぬわーんで最高評価の5つ星を獲得しました。
評価:
アカナ クラシック ワイルドコースト
以下は同メーカーの関連商品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階 (ライフステージ) が併記されています。
重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階 (ライフステージ) が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。Webサイトには書いていないことが多いので実際の製品ラベルで確認したほうがいいです。
- アカナ クラシックレッド (オールステージ, 全犬種)
- アカナ ワイルドコースト (オールステージ, 全犬種)
- アカナ プレイリーポートリー (オールステージ, 全犬種)
アカナ クラシック ワイルドコーストの原材料
原材料:ニシンミール(24%)、スチールカットオーツ(23%)、新鮮丸ごとニシン(10%)、新鮮丸ごとカレイ(6%)、ニシン油(6%)、コールドプレスキャノーラ油、新鮮丸ごとシルバーヘイク(4%)、丸ごと赤レンズ豆、丸ごとグリンピース、丸ごと緑レンズ豆、丸ごとヒヨコ豆、丸ごとイエローピース、ホールオーツ、日干しアルファルファ、レンズ豆繊維、乾燥ブラウンケルプ、新鮮カボチャ、新鮮バターナッツスクワッシュ、新鮮パースニップ、新鮮グリーンケ―ル、新鮮ホウレン草、新鮮ニンジン、新鮮レッドデリシャスリンゴ、新鮮バートレット梨、フリーズドライニシン(0.1%)、新鮮クランベリー、新鮮ブルーベリー、チコリー根、ターメリック、オオアザミ、ごぼう、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ、添加栄養素:ビタミンE、コリン、亜鉛、ビタミンB5、銅、畜産学的添加物:腸球菌フェシウム
赤文字は物議をかもします。
粗灰分=7.5%, 粗繊維=5% (推定乾物繊維量=5.6%), 水分=12%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
ラベル保証 | 29% | 17% | NA |
乾物基準 | 33% | 19% | 41% |
熱量基準 | 29% | 41% | 30% |
このドッグフードの最初の原材料は、ニシンミールです。通常レンダリングによって油分と水分が抽出された後に残る、粉末状の魚粉です。濃縮物なので高品質のタンパク質源です。
ニシンは短命の魚なので重金属 (水銀など) の蓄積が少なく、安全な選択肢です。
2番目の原材料は、スチールカットオーツです。オーツ麦はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富な低GI穀物です。
3番目の原材料は、新鮮丸ごとニシンです。ニシンは高品質のタンパク質源です。適度な量のビタミンB12も含まれています。ニシンは短命の魚なので重金属 (水銀など) の蓄積が少なく、安全な選択肢です。
新鮮なニシンには水分が含まれています。ドッグフードに加工されると水分が失われて小さくなります。
原材料は加工前の重量順で製品ラベルに表記されるため、ドッグフードに含まれるときニシンはより少ない量になると推測できます。
4番目の原材料は、新鮮丸ごとカレイです。ただし、英語の製品ラベルには「fresh whole flounder」と書いてあるのでカレイとヒラメのことでしょうか。どちらにしろ魚類です。
多様なアミノ酸を豊富に含んでいます。脂肪は少なめでヘルシーな魚です。
新鮮なカレイまたはヒラメには水分が含まれています。ドッグフードに加工されると水分が失われて小さくなります。
原材料は加工前の重量順で製品ラベルに表記されるため、ドッグフードに含まれるとき、より少ない量になると推測できます。
5番目の原材料は、ニシン油です。ニシン油にはEPAやDHAのようなω-3脂肪酸が豊富に含まれているので多様な健康増進効果があります。
6番目の原材料は、コールドプレスキャノーラ油です。低温低圧で酸化を抑えたキャノーラ油です。キャノーラ油は菜種油の中に含まれるエルカ酸 (エルシン酸) とグルコシノレートを含まないように品種改良したものです。菜種油と同じく、オメガ3脂肪酸の供給源として優秀ですが、遺伝子組み換え原料が使用されている可能性が高い。
7番目の原材料は、新鮮丸ごとシルバーヘイクです。シルバーへイクは海水魚でタンパク質、セレン、ビタミンB12が含まれています。
8番目の原材料は、丸ごと赤レンズ豆です。このドッグフードには他にも多くの豆類が含まれています。
- 赤レンズ豆
- グリンピース
- 緑レンズ豆
- ヒヨコ豆
- イエローピース
多くの豆類が含まれているので原材料の分割を疑うべきです。
豆類はタンパク質を含んでいます。しかし、必須アミノ酸がバランス良く含まれていません。肉の含有量を判断するときに考慮する必要があります。
ここまでが主原料だと考えられます。これよりも下に位置する原材料はこの製品の評価に影響を与えそうにありません。
ただし、4つの例外があります。
最初に、日干しアルファルファです。アルファルファはタンパク質を含んでいますが、ここではタンパク質を増やす目的として使われているようには見えません。
微量必須ミネラル (亜鉛、鉄、マンガン) およびビタミン (ビタミンA、ビタミンC) を加えるためのように見えます。
次に、レンズ豆繊維は、レンズ豆に由来する水溶性と不溶性を含む食物繊維です。栄養的価値はありません。
そして、チコリー根です。チコリー根にはイヌリンが多く含まれています。イヌリンは難消化性の水溶性食物繊維でプレバイオティクスです。
イヌリンが大腸で腸内細菌によって発酵されると短鎖脂肪酸を生成してさまざまな健康上の利点をもたらします。
最後に、亜鉛と銅です。日本語の製品ラベルには亜鉛、銅と書いてありますが、英語の製品ラベルには「Zinc chelate、Copper chelate」と書いてあります。
日本語訳のときに「chelate (キレート) 」を訳さなかった可能性があります。
キレート化されたミネラルはタンパク質と化学的に結合して吸収されやすくなります。
アカナ クラシック ワイルドコーストの総合評価
アカナ クラシック ワイルドコーストは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が33%、脂質が19%、推定炭水化物が41%と判明しました。
一般的なドライタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。
脂質とタンパク質の比率は約58%です。
赤レンズ豆、グリーンピース、緑レンズ豆、ヒヨコ豆、イエローピース、日干しアルファルファで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは適度な量の肉を含んでいるように見えます。
アカナ クラシック ワイルドコーストは穀物を含んでいません。動物性タンパク質の供給源として適度な量の由来が分かる名前付きの魚を使用したドライタイプのドッグフードです。星5の評価を下しました。
とてもおすすめします。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質に基づいて決定しています。
アカナ クラシック ワイルドコースト
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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