アカナ レジオナル ドッグフードの批評 (ドライ)

アカナ レジオナル パシフィカ

アカナ レジオナル ドッグフードはいぬわーんで最高評価の5つ星を獲得しました。

評価:

アカナ レジオナル ドッグフードは4種類あります。以下はその4種類と評価をまとめた表になります。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。

また、ここでは4種類を代表してアカナ レジオナル ワイルド プレイリーを批評していきますが、他の種類の批評が見たい場合は表中の内部リンクを利用してください。

原材料とラベルの分析

アカナ レジオナル ワイルド プレイリー

ドッグフードを選ぶ際には原材料に書かれた上から最初の10品目を見てください。原材料の表示は原則、重量順です。つまり、最初に書いてあるものがもっとも含有量が多いのです。

原材料:新鮮鶏肉(8%), 新鮮七面鳥肉(8%), 新鮮鶏臓器(レバー、ハツ、腎臓) (8%), 鶏肉ミール(8%), 七面鳥肉ミール(8%), 丸ごとニシンミール(8%), 丸ごとグリンピース, 丸ごと赤レンズ豆, 丸ごとヒヨコ豆, 新鮮全卵(4%), 新鮮天然ウォールアイ(4%), 新鮮天然トラウト(4%), 鶏脂肪(4%), 新鮮七面鳥臓器(レバー、ハツ、腎臓) (3%), 丸ごと緑レンズ豆, 丸ごとピント豆, 丸ごとイエローピース, 日干しアルファルファ, タラ油(2%), レンズ豆繊維, 乾燥鶏軟骨(1%), 乾燥ブラウンケルプ, 新鮮カボチャ, 新鮮バターナッツスクワッシュ, 新鮮パースニップ, 新鮮グリーンケール, 新鮮ホウレン草, 新鮮カラシ菜, 新鮮カブラ菜, 新鮮ニンジン, 新鮮レッドデリシャスリンゴ, 新鮮バートレット梨, フリーズドライレバー(鶏と七面鳥) (0.1%), 塩, 新鮮クランベリー, 新鮮ブルーベリー, チコリー根, ターメリックルート, オオアザミ, ゴボウ, ラベンダー, マシュマロルート, ローズヒップ , フェシウム菌(ビタミンEとローズマリーで天然保存)添加栄養素:ビタミンE、亜鉛、銅

赤字は物議をかもします。

粗灰分=7%以下, 粗繊維=6%以下 (推定乾物繊維量=6.8%), 水分=12%以下

測定方法タンパク質脂質炭水化物
保証分析値35%17%NA
乾物基準39.7%19.3%32.9%
熱量基準35%42%23%


  • このドッグフードの最初と2番目の原材料は新鮮鶏肉(8%), 新鮮七面鳥肉(8%)です。

    新鮮は「冷蔵保存された」を意味し、冷凍されずに新鮮な状態のままドッグフードに利用されたことを意味しています。

    鶏肉も七面鳥も同じく8%含有ですね。でも、このフードは1〜6番目まですべて含有量が8%なんですよ。だからラベルに書く順番はミール、内臓、肉の順番で書くこともできます。つまり、このフードのメインのタンパク質はミールです。”新鮮”な肉/臓器は水分を多く含むので同じ含有量だとミールよりタンパク質量が少なくなりますからね。


  • 3番目の原材料は新鮮鶏臓器(レバー、ハツ、腎臓) (8%)です。

    新鮮な鶏臓器はすべての必須アミノ酸とビタミン、ミネラルの理想的な供給源です。

    原材料の下のほうには新鮮七面鳥臓器(レバー、ハツ、腎臓) (3%)、乾燥鶏軟骨(1%)、フリーズドライレバー(鶏と七面鳥) (0.1%)も追加されています。

    フリーズドライレバー(鶏と七面鳥)だけは、含有量の少なさからおそらくフレーバーとして加えられており、嗜好性を高める目的があると思います。


  • 4番目と5番目の原材料は鶏肉ミール(8%), 七面鳥肉ミール(8%)です。

    ミールはこのフードのメインタンパク質ですね。ミールは対象動物またはその一部を加熱して肉に付いている脂肪を油脂に変えて取り除き、残りを乾燥して粉末化したものです。水分と脂肪を取り除いているのでタンパク質とミネラルが濃縮されています。


  • 6番目の原材料は丸ごとニシンミール(8%)です。

    ニシンの魚粉ぼこでタンパク質を提供します”丸ごと”は「すべて」を意味しているので頭も内臓も骨もすべて使われてミールが作られています。


    • 丸ごとグリンピース
    • 丸ごと赤レンズ豆
    • 丸ごとヒヨコ豆
    • 丸ごと緑レンズ豆
    • 丸ごとピント豆
    • 丸ごとイエローピース

    これらの丸ごと豆は低GIの炭水化物で食物繊維も豊富に含んでいます。単体であれば気にすることはない原材料ですが、これだけ多様な豆が加えてあると粗タンパク質の値に大きな影響を与えます。


  • 10番目の原材料は新鮮全卵(4%)です。

    全卵は卵黄と卵白の両方を意味します。全卵は犬の必須アミノ酸すべて含んだ完全なタンパク質です。



ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません

ただし、10つの例外があります。



  • まず、新鮮天然ウォールアイ(4%), 新鮮天然トラウト(4%)です。

    これらはカナダの北部湖で獲られた天然魚です。タンパク質の他に、油脂に含まれるオメガ3脂肪酸(DHA,EPA)を提供します。


  • 次に、鶏脂肪(4%)です。

    リノール酸(オメガ6脂肪酸)の供給源です。一般的にチキンミールの製造過程で分離した脂肪が使われます。


  • そして、日干しアルファルファです。


    ムラサキウマゴヤシと呼ばれる豆の新芽のことで栄養価が高く、特にタンパク質がエンドウ豆やレンズ豆と同等ほど多く含まれてます。

    かさ増しと捉えられる一方でビタミン、ミネラルを幅広く含むので適量であれば許容できると思います。


  • それから、タラ油(2%)です。

    タラ油はオメガ3脂肪酸(DHA,EPA)の理想的な供給源です。


  • 次に、レンズ豆繊維です。

    レンズ豆から取れる食物繊維でかさ増しの一種です。ただし、繊維源として見たら悪い選択肢ではありません。


  • 次に、塩です。

    塩は必須ミネラルの一つなので少量であれば許容できます。


  • 次に、チコリー根です。

    チコリの根にはイヌリンと呼ばれる水溶性食物繊維が含まれており、これは腸内で有用菌の栄養源となり、(有用菌の)増殖の手助けをして腸内環境を整えるのに役立ちます。


  • 次に、ハーブ(ターメリックルート, オオアザミ, ゴボウ, ラベンダー, マシュマロルート, ローズヒップ)です。

    ハーブの含有量は0.1%以下ですね。原材料の表示でフリーズドライレバーが0.1%となっているので、その下にあるハーブはもっと少ないはずですからね。

    ゴボウなんかは日本人には馴染みがある食材ですよね。ごぼうと言えば食物繊維ですが、ハーブとしては肝臓機能に効果があります。また、ターメリックやオオアザミも肝臓機能に効果があり、併用するとよりよい効果があります。ただ、オオアザミは日常的に使用するのは止めたほうがいいと言われています。

    オオアザミの有効成分(シリマリン)は長期的に使っても特に毒性はないと研究結果がありますが、オオアザミに頼っていると身体が持つ本来の肝臓機能が落ちる恐れがあります。また、ターメリックは胆管閉塞や胆石を患っている場合の使用は禁忌です。


  • 次に、フェシウム菌です。

    乳酸菌の一種でイヌリンを栄養源として腸内で増殖し、腸内フローラのバランスを改善してくれます。


  • 最後に、添加栄養素(ビタミンE、亜鉛、銅)です。

    使われている合成サプリメントは全部で3つだけです。食材だけでバランス良く栄養素が含まれている証拠ですね。

    亜鉛は銅の吸収を阻害するので亜鉛を追加するなら念のために銅も追加するか、という感じでしょうか。ビタミンEは酸化防止剤としてでしょうね。




アカナ ドッグフードの特徴

  • アカナは信頼する地元の農家、牧場主、漁師から仕入れた原材料を使用しています。
  • 原材料の産地はすべて公開されています。
  • 肉、鶏肉、卵、魚は保存料不使用で毎日新鮮な状態のまま自社工場に運ばれます。
  • 肉はすべてホルモン剤・抗生物質不使用で人間用食材として認定を受けています。
  • 自社工場であらゆる工程(原材料産地、調理工程、品質、安全管理)を管理しています。また、自社工場で他社製品を製造することはありません。
  • 高GI炭水化物、植物性たんぱく質、合成添加物は一切使用していません。
  • 血糖値を安定させるため、消化吸収の早い炭水化物(トウモロコシ、米、タピオカ、ジャガイモ)の代わりに低GIフルーツと野菜を使っています。
  • 肉や臓器をふんだんに使って自然な食事を再現しているため、必要最低限の合成ビタミンやアミノ酸サプリしか使っていません。

参照:https://intl.acana.com/ja/


成分と肉含有量の分析

アカナ レジオナル ワイルド プレイリーは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。

ラベルの分析で乾物基準はタンパク質が40%、脂質が19%、推定炭水化物が33%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約49%です。

一般的なオールステージ向けドライフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。

丸ごとグリンピース、丸ごと赤レンズ豆、丸ごとヒヨコ豆、丸ごと緑レンズ豆、丸ごとピント豆、丸ごとイエローピース、日干しアルファルファで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは大量の肉を含んでいるように見えます。

最終評価

アカナ レジオナル ワイルド プレイリーは動物性タンパク質の供給源として大量の鶏・七面鳥のミールを第一タンパク質とし、他にも多様な肉類と魚類を使用した穀物を含まないドライフードです。星5の評価を下しました。

とてもおすすめします。

レジオナルはアカナのシリーズの中でも、もっともハイプロテインです。すべての種類で肉の含有量が70%に統一されています。

今回、批評したワイルド プレイリーでは5種類の肉を使い、多様なタンパク質と脂質が摂取できるようなっています。でも、ミールがメインのタンパク質なので保証分析値ではタンパク質量に比べて脂質が低くなっていますね。

使われている炭水化物にはこだわりが見えます。レジオナルはハイプロテインなので低炭水化物なのですが、こういったフードはお肉に力を入れて炭水化物の質を疎かにするケースが多いです。しかし、使われている炭水化物は低GIの豆、野菜、フルーツのみで構成されています。

その結果、栄養バランスが良く、追加の合成サプリメントは3種類のみです。すべての原材料は人間用食材が使われ、産地の公開、自社工場で製造・管理しています。

ワイルド プレイリーの原材料は1〜6番目まで含有量8%です。同じ含有量なので書く順番は自由に選べて一番目に肉を置いていますね。でも、本当はミールがメインのタンパク質なんですよね。これはトリック(パッと見で新鮮肉が多いんだと思わせる効果がある)だけど、含有量を書いているのは評価できますね。この偽装以外はケチを付けられないフードかと思います。良いフードだと思います。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

おわりに

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