アカナ レジオナル ランチランドはいぬわーんで最高評価の5つ星を獲得しました。
評価:
以下はアカナ レジオナルの関連製品です。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。
アカナ レジオナル ランチランドの原材料とラベルの分析
ドッグフードを選ぶ際には原材料に書かれた上から最初の10品目を見てください。
原材料の表示は原則、重量順です。つまり、最初に書いてあるものがもっとも含有量が多いのです。
原材料:新鮮アンガスビーフ(8%), 草を与えられて育った生ラム肉(7%), 新鮮ヨークシャー種豚肉(7%), 牛肉ミール(7%), ラム肉ミール(7%), 豚肉ミール(7%), 丸ごとグリンピース, 丸ごと赤レンズ豆, 丸ごとヒヨコ豆, 牛脂肪(5%), 新鮮牛レバー(4%), 新鮮豚レバー(4%), 新鮮バイソン(4%), 新鮮天然ウォールアイ(4%), 丸ごと緑レンズ豆, 丸ごとピント豆, 丸ごとイエローピース, 日干しアルファルファ, 新鮮牛腎臓(2%), タラ油(2%), レンズ豆繊維, 乾燥牛軟骨(1%), 生のラムトライプ(1%), 乾燥ブラウンケルプ, 新鮮カボチャ, 新鮮バターナッツスクワッシュ, 新鮮パースニップ, 新鮮グリーンケール, 新鮮ホウレン草, 新鮮カラシ菜, 新鮮カブラ菜, 新鮮ニンジン, 新鮮レッドデリシャスリンゴ, 新鮮バートレット梨, フリーズドライレバー(牛,ラム,豚) (0.1%), 新鮮クランベリー, 新鮮ブルーベリー, チコリー根, ターメリックルート, オオアザミ, ゴボウ, ラベンダー, マシュマロルート, ローズヒップ , フェシウム菌(ビタミンEとローズマリーで天然保存)添加栄養素:ビタミンE、亜鉛、銅
赤字は物議をかもします。
粗灰分=8.5%以下, 粗繊維=6%以下 (推定乾物繊維量=6.8%), 水分=12%以下
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
保証分析値 | 35% | 17% | NA |
乾物基準 | 39.7% | 19.3% | 31.2% |
熱量基準 | 36% | 42% | 22% |
このドッグフードの1~3番目の原材料は新鮮アンガスビーフ(8%), 草を与えられて育った生ラム肉(7%), 新鮮ヨークシャー種豚肉(7%)です。
”新鮮”は「冷蔵保存された」を意味し、生の状態で使われたことを表しています。”草を与えられて育った”は自然飼育を意味しています。
原材料の下のほうにも新鮮バイソン(4%), 新鮮天然ウォールアイ(4%)が書いてありますね。多様な種類のタンパク質と脂肪が使われています。
4~6番目の原材料は牛肉ミール(7%), ラム肉ミール(7%), 豚肉ミール(7%)です。
ミールは、その対象の肉または一部を加熱して脂肪分を溶かし、残った肉等のほうを乾燥・粉末化して作られます。肉のふりかけみたいなイメージです。タンパク質とミネラルが濃縮されています。
次に、このフードには豆類が6種類も含まれています。
- 丸ごとグリンピース
- 丸ごと赤レンズ豆
- 丸ごとヒヨコ豆
- 丸ごと緑レンズ豆
- 丸ごとピント豆
- 丸ごとイエローピース
多様な豆がいっぱいですね。これらの豆は低GIの炭水化物で食物繊維も豊富に含んでいます。単体であれば特に気にすることはない原材料ですが、これだけ多様な豆が加えてあると粗タンパク質の値に大きな影響を与えます。
10番目の原材料は牛脂肪(5%)です。必須脂肪酸の含有は少なく、飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸が大部分を占めています。
ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません。
ただし、7つの例外があります。
まず、新鮮牛レバー(4%),新鮮豚レバー(4%),新鮮牛腎臓(2%), 乾燥牛軟骨(1%), 生のラムトライプ(1%), フリーズドライレバー(牛,ラム,豚) (0.1%)です。
牛、豚、ラムの3種類に由来する内臓ですね。臓器は必須アミノ酸と微量栄養素を理想的な形で提供します。
フリーズドライレバー(牛,ラム,豚)は含有量からしておそらくフレーバーとしての役割を担っており、キブルの完成後に振りかけたり、混ぜたりして嗜好性を高める目的で使われています。
次に、日干しアルファルファです。日干しアルファルファはムラサキウマゴヤシと言うマメ科植物の発芽したばかりの新芽です。もやしのように細く柔らかで栄養価が高く、特にタンパク質はエンドウ豆やレンズ豆などのマメ科植物と同じような割合で含んでいます。
アルファルファは馬の飼料として有名でドッグフードではかさ増しとして使われることもありますが、幅広いミネラル、ビタミンを含んでいるので適量であれば悪くない食材です。
そして、タラ油(2%)です。オメガ3脂肪酸(DHA,EPA)の供給源です。
それから、レンズ豆繊維です。レンズ豆に由来する食物繊維で栄養学的価値はなく、かさ増しの一つです。しかし、繊維の供給源としては悪くありません。
次に、チコリー根です。チコリの根にはイヌリンと呼ばれる水溶性食物繊維が含まれています。これは腸内で有益菌の栄養源(エサ)となり、腸内環境を整えるプレバイオティクスとして作用します。
次に、フェシウム菌です。これは乳酸菌の一種で腸内環境を整えてくれる有用菌です。イヌリンを栄養源として増殖し、腸内フローラの改善に役立ちます。
最後に、添加栄養素(ビタミンE、亜鉛、銅)です。使われている合成サプリメントは全部で3つだけです。食材だけでバランス良く栄養素が含まれている証拠ですね。
亜鉛は銅の吸収を阻害するので亜鉛を追加するなら念のために銅も追加するか、という感じでしょうか。ビタミンEは酸化防止剤としてでしょうね。
アカナ レジオナル ランチランドの成分と肉含有量の分析
アカナ レジオナル ランチランドは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。
ラベルの分析で乾物基準はタンパク質が40%、脂質が19%、推定炭水化物が31%と判明しました。
脂質とタンパク質の比率は約49%です。
一般的なオールステージ向けのドライフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。
丸ごとグリンピース、丸ごと赤レンズ豆、丸ごとヒヨコ豆
丸ごと緑レンズ豆、丸ごとピント豆、丸ごとイエローピース、日干しアルファルファで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは大量の肉を含んでいるように見えます。
アカナ レジオナル ランチランドの最終評価
アカナ レジオナル ランチランドは動物性タンパク質の供給源として大量の牛肉ミール、ラム肉ミール、豚肉ミールなどの多様な肉類を使用した穀物を含まないドライフードです。星5の評価を下しました。
とてもおすすめします。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
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