アカナ グラスランドはいぬわーんで最高評価の5つ星を獲得しました。
評価:
アカナ グラスランド
Champion Petfoods
2kg ¥3,729 (2019/8/22 19:00時点 )
※全犬種、オールステージ用
以下は同メーカーの関連商品です。ペットフードの表示に関する公正競争規約に則っている場合は、総合栄養食の表示とドッグフードが適応する成長段階が併記されています。
重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。Webサイトには書いていないことが多いので実際の製品ラベルで確認したほうがいいです。
- アカナ ワイルドプレーリー (全犬種、オールステージ)
- アカナ パシフィカ (全犬種、オールステージ)
- アカナ ランチランド (全犬種、オールステージ)
- アカナ グラスランド (全犬種、オールステージ)
アカナ グラスランドの原材料
原材料:草を与えられて育った生ラム肉(8%), 新鮮鴨肉(8%), 新鮮全卵(8%), ラム肉ミール(8%), 丸ごとニシンミール(7%), 七面鳥ミール(7%), 丸ごとグリンピース, 丸ごと赤レンズ豆, 丸ごとヒヨコ豆, 新鮮天然ノーザンパイク(4%), 生ラムレバー(4%), 新鮮鴨臓器(レバー、ハツ、腎臓) (4%), 新鮮七面鳥肉(4%), ラム脂肪(4%), 丸ごと緑レンズ豆, 丸ごとピント豆, 丸ごとイエローピース, 日干しアルファルファ, タラ油(2%), レンズ豆繊維, 乾燥ラム軟骨(1%), 生ラムトライプ(1%), 乾燥ブラウンケルプ, 新鮮カボチャ, 新鮮バターナッツスクワッシュ, 新鮮パースニップ, 新鮮グリーンケール, 新鮮ホウレン草, 新鮮カラシ菜, 新鮮カブラ菜, 新鮮ニンジン, 新鮮レッドデリシャスリンゴ, 新鮮バートレット梨, フリーズドライレバー(ラムと鴨) (0.1%), 新鮮クランベリー, 新鮮ブルーベリー, チコリー根, ターメリックルート, オオアザミ, ゴボウ, ラベンダー, マシュマロルート, ローズヒップ , フェシウム菌(ビタミンEとローズマリーで天然保存)、添加栄養素:ビタミンE、亜鉛、銅
赤文字は物議をかもしている。
粗灰分=8%, 粗繊維=6% (推定乾物繊維量=6.8%), 水分=12%
測定方法 | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
ラベル保証 | 35% | 17% | NA |
乾物基準 | 40% | 19% | 33% |
熱量基準 | 36% | 42% | 22% |
このドッグフードの最初の原材料は、草を与えられて育った生ラム肉です。子羊は高品質で消化性の高いタンパク質源です。
しかし、子羊は約70%が水分です。ドッグフードに加工されると水分が失われて小さくなります。
原材料は加工前の重量順で製品ラベルに表記されるため、ドッグフードに含まれるとき子羊はより少ない量になると推測できます。
2番目の原材料は、新鮮鴨肉です。鴨肉は高品質で消化性の高いタンパク質源です。
しかし、鴨肉は約70%が水分です。ドッグフードに加工されると水分が失われて小さくなります。
原材料は加工前の重量順で製品ラベルに表記されるため、ドッグフードに含まれる鴨肉はより少ない量になると推測できます。
3番目の原材料は、新鮮全卵です。卵は成長と筋肉の発達に必要なすべてのアミノ酸を供給する完全なタンパク質源です。
4番目の原材料は、ラム肉ミールです。通常レンダリングによって油分と水分が抽出された後に残る、粉末状の肉粉です。濃縮物なので高品質のタンパク質源です。
5番目の原材料は、丸ごとニシンミールです。通常レンダリングによって油分と水分が抽出された後に残る、粉末状の魚粉です。濃縮物なので高品質のタンパク質源です。
ニシンは短命の魚なので重金属 (水銀など) の蓄積が少なく、安全な選択肢です。
6番目の原材料は、七面鳥ミールです。通常レンダリングによって油分と水分が抽出された後に残る、粉末状の肉粉です。濃縮物なので高品質のタンパク質源です。
7番目の原材料は、丸ごとグリンピースです。グリーンピースは高品質の炭水化物源です。しかも食物繊維が豊富です。このドッグフードはレンズ豆以外にも多くの豆類が含まれています。
- グリンピース
- 赤レンズ豆
- ヒヨコ豆
- 緑レンズ豆
- ピント豆
- イエローピース
多くの豆類が含まれているので原材料の分割を疑うべきです。
豆類はタンパク質を含んでいますが、必須アミノ酸がバランス良く含まれていません。肉の含有量を判断するときに考慮する必要があります。
10番目の原材料は、新鮮天然ノーザンパイクです。ノーザンパイクは高品質で消化性の高いタンパク質源です。
しかし、この魚は約70%が水分です。ドッグフードに加工されると水分が失われて小さくなります。
原材料は加工前の重量順で製品ラベルに表記されるため、ドッグフードに含まれるときは、より少ない量になると推測できます。
次に、生ラムレバーです。由来する動物の名前が分かっているので栄養価の高い食材と考えられます。臓器肉には約70%の水が含まれています。
次に、新鮮鴨臓器 (レバー、ハツ、腎臓)です。家禽屠殺による副産物ですが、由来する動物の名前と部位が分かっているので許容される原材料です。臓器肉には約70%の水分が含まれています。
次に、新鮮七面鳥肉です。七面鳥は高品質で消化性の高いタンパク質源です。七面鳥肉には約70%の水分が含まれています。
ここまでが主原料だと考えられます。これよりも下に位置する原材料はこの製品の評価に影響を与えそうにありません。
ただし、5つの例外があります。
まず、ラム脂肪です。ラム脂肪には必須脂肪酸のリノール酸 (ω-6脂肪酸) を多く含んでおり、健康な皮膚と被毛に役立ちます。
次に、日干しアルファルファです。アルファルファはタンパク質を含んでいますが、ここではタンパク質を増やす目的として使われているようには見えません。
微量必須ミネラル (亜鉛、鉄、マンガン) およびビタミン (ビタミンA、ビタミンC) を加えるためのように見えます。
そして、レンズ豆繊維はレンズ豆に由来する水溶性と不溶性を含む食物繊維です。栄養的価値はありません。
それから、チコリー根です。チコリー根にはイヌリンが多く含まれています。イヌリンは難消化性の水溶性食物繊維でプレバイオティクスです。
イヌリンが大腸で腸内細菌によって発酵されると短鎖脂肪酸を生成してさまざまな健康上の利点をもたらします。
最後に、亜鉛と銅です。日本語の製品ラベルには亜鉛、銅と書いてありますが、英語の製品ラベルには「Zinc chelate、Copper chelate」と書いてあります。
日本語訳のときに「chelate (キレート) 」を訳さなかった可能性があります。キレート化されたミネラルはタンパク質と化学的に結合して吸収されやすくなります。
アカナ グラスランドの総合評価
アカナ グラスランドは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。
しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) も評価を下すために重要です。
乾物基準ではタンパク質が40%、脂質が19%、推定炭水化物が33%と判明しました。
一般的なドライタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。
脂質とタンパク質の比率は約48%です。
グリーンピース、赤レンズ豆、ヒヨコ豆、緑レンズ豆、ピント豆、イエローピース、日干しアルファルファで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードはかなりの量の肉を含んでいるように見えます。
アカナ グラスランドは穀物を含んでいません。動物性タンパク質の供給源としてかなりの量の肉 (ラム肉、鴨肉、七面鳥)、ミール (ラムミール、ニシンミール、七面鳥ミール)、魚 (ノーザンパイク)、臓器肉 (ラム、鴨)、全卵を使用したドライタイプのドッグフードです。星5の評価を下しました。
とてもおすすめします。
評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質に基づいて決定しています。
アカナ グラスランド
Champion Petfoods
2kg ¥3,729 (2019/8/22 19:00時点 )
グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性
アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。
詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。
おわりに
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