アカナ クラシック ドッグフードの批評(ドライ)

アカナ クラシック クラシックレッド

アカナ クラシック ドッグフードはいぬわーんで最高評価の5つ星を獲得しました。

評価:

アカナ クラシック ドッグフードは3種類あります。以下はその3種類と評価をまとめた表になります。表の成長段階に書いてある記号はそれぞれの頭文字を取ったもので【G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明】の意味があります。

また、ここでは3種類を代表してアカナ クラシック クラシックレッドを批評していきますが、他の種類の批評が見たい場合は表中の内部リンクを利用してください。

原材料とラベルの分析

ドッグフードを選ぶ際には原材料に書かれた上から最初の10品目を見てください。原材料の表示は原則、重量順です。つまり、最初に書いてあるものがもっとも含有量が多いのです。

原材料:ラム肉ミール(23%),スチールカットオーツ(22%),新鮮アンガスビーフ(5%),新鮮ヨークシャー種豚肉 (5%), ラム肉脂肪(5%), 丸ごと赤レンズ豆, 丸ごとグリンピース, 丸ごと緑レンズ豆, 草を与えられて育った生ラム肉(4%),ホールオーツ,新鮮牛レバー(2%),豚肉ミール(2%),ニシン油(2%),新鮮豚レバー(2%), 丸ごとヒヨコ豆, 丸ごとイエローピース,日干しアルファルファ, レンズ豆繊維, 新鮮牛トライプ(1%),乾燥ブラウンケルプ, 新鮮カボチャ, 新鮮バターナッツスクワッシュ, 新鮮パースニップ, 新鮮グリーンケール, 新鮮ホウレン草, 新鮮ニンジン, 新鮮レッドデリシャスリンゴ, 新鮮バートレット梨, フリーズドライ牛レバー(0.1%),新鮮クランベリー,新鮮ブルーベリー, チコリー根, ターメリック, オオアザミ, ごぼう, ラベンダー, マシュマロルート, ローズヒップ, フェシウム菌(ビタミンEとローズマリーで天然保存)添加栄養素:ビタミンE、D3、B5、コリン、亜鉛、銅

*ミックストコフェロール(ビタミンEとローズマリーオイル)を含みます。また、プロバイオティクス (エンテロコッカスフェシウム)も含みます。

赤字は物議をかもします。

粗灰分=7.5%以下, 粗繊維=5%以下 (推定乾物繊維量=5.7%), 水分=12%以下

測定方法タンパク質脂質炭水化物
保証分析値29%17%29.5%
乾物基準32.9%19.3%39.2%
熱量基準29%41%30%


  • このドッグフードの最初の原材料はラム肉ミール(23%)です。


    一般的にラムミールは枝肉から人間用の食肉を切り分け、残ったモノを加熱して脂肪を分離し、粉末化したものです。分離した脂肪はラム肉脂肪として使われます。粉末化しているので水分を含んでいる生肉より重量あたりのタンパク質が多くなります。

    ミールの品質は製造業者によるのですが、アカナは人間用の食材を使っているのでグレーなものは含まれている可能性が低いです。

    このフードは含有量が%で表示されているのでメインのタンパク質源はラムミールだと分かりますね。


  • 2番目の原材料はスチールカットオーツ(22%)です。

    スチールカットオーツは砕いたオーツ麦のことです。オーツ麦は栄養価が高い低GIの炭水化物です。グルテンは含みません(二次汚染は除く)。食物繊維のβ-グルカンも豊富で定期的に摂取すると血中コレステロールが低下する効果があります。

    原材料の下のほうにもホールオーツがありますね。このフードは低GIの炭水化物のみを使っているのが特徴なので、栄養価が高いオーツ麦が使いやすいのでしょう。他のクラシックシリーズでも2番目は必ずオーツ麦が使われていますね。


  • 3番目と4番目の原材料は新鮮アンガスビーフ(5%)と新鮮ヨークシャー種豚肉 (5%)です。

    どちらもタンパク質源です。新鮮と付いていますが、これにはちゃんと意味があります。新鮮は「冷蔵保存された(生のまま)」を意味しています。原材料の下にある野菜にも新鮮と書いてありますよね。通常は野菜と書いてあっても乾燥野菜だったりするので鮮度を区別するために新鮮という言葉を使っています。


  • 5番目の原材料はラム肉脂肪(5%)です。

    ラムミールの製造時に分離した脂肪ですね。必須脂肪酸のリノール酸(オメガ6脂肪酸)を多く含んでいます。


  • 次に、このドッグフードにはいくつかの豆類が含まれていることに注目してください。

    • 丸ごと赤レンズ豆
    • 丸ごとグリンピース
    • 丸ごと緑レンズ豆
    • 丸ごとヒヨコ豆
    • 丸ごとイエローピース

    丸ごとの豆が含まれていますね。「丸ごと」にも意味があります。これは粒をそのまま使っていることを意味します。当たり前のことを言っているように聞こえますが、豆類は加工して繊維だけ、デンプンだけ、タンパク質だけを原材料として使えるので区別するために使われています。

    これらの豆は低GIの炭水化物で食物繊維を多く含んでいます。しかし、植物性タンパク質を多く含むので、これだけ豆が多いと肉の含有量を考えるときに考慮する必要があります。


  • 10番目の原材料は草を与えられて育った生ラム肉(4%)です。

    草を与えられて育ったのは当たり前では?と思いますが、これは自然飼育のことを言っています。ラム肉は犬の必須アミノ酸をすべて含んだタンパク質です。

    ちなみに「生」という言葉はアカナでは冷凍保存された肉を使っているという意味です。



ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません

ただし、8つの例外があります。



  • まず、新鮮牛レバー(2%)、新鮮豚レバー(2%)、新鮮牛トライプ(1%)、フリーズドライ牛レバー(0.1%)です。

    内臓はビタミン類や微量元素が犬にとって理想的な形で含まれています。

    レバー(肝臓)は解毒器官のため、その動物が何を食べて育ったのかが重要ですが、アカナの牛と豚はすべてホルモン剤・抗生物質不使用なので安心です。

    原材料の後ろのほうにあるフリーズドライ牛レバーは、おそらく含有量からして原材料に混ぜて加工というより、嗜好性を高めるため完成後に加えているのかな?という印象を受けます。


  • 次に、ニシン油(2%)です。

    ニシンは青魚の中でも多く脂肪を含み、その脂肪はオメガ3脂肪酸(DHA,EPA)の理想的な供給源です。


  • そして、日干しアルファルファです。

    アルファルファはムラサキウマゴヤシと言うマメ科植物の発芽したばかりの新芽です。もやしのように細く柔らかで栄養価が高く、特にタンパク質はエンドウ豆やレンズ豆などのマメ科植物と同じような割合で含んでいます。日干しなので乾燥させた状態です。

    かさ増しとして使われることもありますが、幅広いミネラルおよびビタミンを含んでいるので適量であれば悪い食材ではありません。


  • それから、レンズ豆繊維です。

    レンズ豆に由来する食物繊維で栄養学的価値はなく、かさ増しの一つです。しかし、繊維の供給源としては悪くありません。粗繊維も5%と高いわけではないので。


  • 次に、チコリー根です。

    チコリの根にはイヌリンと呼ばれる水溶性繊維が含まれており、プレバイオティクスとして腸内で善玉菌の餌となり、増殖を手助けして腸内環境を整える働きに関与します。


  • 次に、ハーブ(ターメリック, オオアザミ, ごぼう, ラベンダー, マシュマロルート, ローズヒップ)です。

    この3つ(ターメリック、オオアザミ、ごぼう)は肝臓機能を保護または強化に関連するハーブですね。併用して使用するとよりよい効果が得られると言われています。

    ただ、この中でオオアザミは長期的に使わないほうがいいと言われているハーブです。安全なハーブではあるのですけどね。

    オオアザミの有効成分であるシリマリンは長期使用しても特に毒性はないと研究結果がありますが、日常的に使用すると本来持つ肝臓の体内浄化作用機能が落ちる恐れがあります。

    フードローテーションを視野に入れたほうがいいかもしれません。また、アカナのすべてのシリーズ(シングル、ヘリテージ、レジオナル)も同様のハーブが使われているので別メーカーにしたほうがいいです。

    マシュマロルートは血糖値を下げるので低血糖症の場合は注意が必要です。ターメリックは胆管閉塞や胆石を患っている場合の使用は禁忌です。


  • 次に、フェシウム菌です。

    これはプロバイオティクスとして含まれています。プロバイオティクスは「腸内フローラのバランスを改善することによって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物」です。


  • 最後に、添加栄養素(ビタミンE、D3、B5、コリン、亜鉛、銅)です。

    ここは少し問題がある気がします。まず、英語版と日本語版では添加栄養素の内容が違います。次に、英語版では亜鉛がキレートされています。

    日本語版では添加物がビタミンE、D3、B5、コリン、亜鉛、銅となっていますが、銅は英語版では書かれていません。しかも、日本語版の商品の紹介ページに「添加サプリメントは5つのみでビタミンB5、D3、E、コリン、亜鉛のみに制限されます。」と書かれています。

    英語版では銅の代わりにタウリンが追加されています。多分、これはアメリカで拡張型心筋症の話題がでたので急遽追加したものだと考えられます。

    日本語版と英語版のどちらが正しいのか分かりません。日本発売分は原材料が別になっている可能性もあります。

    • 参照英語版:https://www.acana.com/en-US/dogs/dog-food/classic-red/ns-aca-classicred.html
    • 参照日本語版:https://intl.acana.com/ja/our-foods/dog-foods/classics/classic-red/

    また、英語版では亜鉛がキレート化されていますが、日本語版では亜鉛としか書かれていません。おそらくですが、亜鉛はキレート加工されています(体に吸収されやすくなる)。キレートは書いたほうがメリットになると思うのですが、なぜ省いたのでしょうか。

    ビタミンとミネラルは必要最低限の添加となっていますが、これは理想的だと思います。可能な限り食材から栄養素を摂取していれば過去に別の会社で起きたビタミンDの過剰添加のような自主回収の騒動に繋がりにくいからです。




アカナ ドッグフードの特徴

  • アカナは信頼する地元の農家、牧場主、漁師から仕入れた原材料を使用しています。
  • 原材料の産地はすべて公開されています。
  • 肉、鶏肉、卵、魚は保存料不使用で毎日新鮮な状態のまま自社工場に運ばれます。
  • 肉はすべてホルモン剤・抗生物質不使用で人間用食材として認定を受けています。
  • 自社工場であらゆる工程(原材料産地、調理工程、品質、安全管理)を管理しています。また、自社工場で他社製品を製造することはありません。
  • 高GI炭水化物、植物性たんぱく質、合成添加物は一切使用していません。
  • 血糖値を安定させるため、消化吸収の早い炭水化物(トウモロコシ、米、タピオカ、ジャガイモ)の代わりに低GIフルーツと野菜を使っています。
  • 肉や臓器をふんだんに使って自然な食事を再現しているため、必要最低限の合成ビタミンやアミノ酸サプリしか使っていません。

参照:https://intl.acana.com/ja/


成分と肉含有量の分析

アカナ クラシック クラシックレッドは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。

ラベルの分析で乾物基準はタンパク質が33%、脂質が19%、推定炭水化物が39%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約59%です。

一般的なオールステージ向けのドライフードと比較するとタンパク質は平均以上、脂質は平均以上、炭水化物は平均以下。

5種類の丸ごと豆と日干しアルファルファで総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードはかなりの量の肉を含んでいるように見えます。

最終評価

アカナ クラシック クラシックレッドは動物性タンパク質の供給源としてかなりの量のラムミールを使い、他にもビーフとポークを使用した穀物を含まないドライフードです。星5の評価を下しました。

とてもおすすめします。

クラシック シリーズの全体的な印象としてミールをメインのタンパク質にしてオリジンより価格を抑えたかな、と感じました。

でも”新鮮”な肉や内臓を使っているので必須アミノ酸が十分に足りているし(アミノ酸含有量は公式サイトにて公開されている)、ミネラルやビタミンの追加も最小限に抑えられた良いフードだと思います。

使われている炭水化物や野菜、果物も低GIに限るので原材料に対するこだわりも見えます。

公式サイトでの情報の公開もしっかりしていますよね。大抵はタンパク質や脂質の値などだけで済ましている企業も多い中、各アミノ酸含有量やビタミンミネラルの含有量、DHA,EPAの含有量など細かいところも公開しています。

(ちょっと前までは灰分と炭水化物の値は公開していなかったのですが、最近はしてますね。ただ、添加サプリメントのとこだけ残念!)

公式サイトで言語選択が用意されていて日本語を選べるのも個人的に好きです。日本人でも簡単に情報を得られますからね。

クラシック シリーズはすべて肉の含有量が50%に統一されています。これはシングル シリーズでも同じです。これらの違いはタンパク質の種類(単体/複数)と炭水化物源です。クラシックはオーツ麦を中心とした炭水化物を使い、シングルは低GIの豆をふんだんに使っています。

そして最後に、クラシック シリーズの3種類はタンパク質源以外は同じものを使っています。他のシングルやヘリテージ、レジオナルといったシリーズもほとんど似たような炭水化物を使っているのでローテーションを行うなら別のメーカーを選んだほうがいいと思います。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

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