AATU ツナ&サーモン 400gの批評(ウエット)

AATU ツナ&サーモン 400g

AATU ツナ&サーモン 400gはいぬわーんで最高評価の5つ星を獲得しました。

評価:

※成犬・シニア犬、グレインフリー、単一タンパク質(マグロ&サーモンに限定)

以下は同メーカーの関連製品です。AATUはFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の定める基準を満たすように製造されています。いぬわーんが参考にするAAFCOとは異なる機関ですが、定める栄養基準はほとんど同等と考えます。

そして、FEDIAFの定める基準で製造されたドッグフードには総合栄養食の表示はありませんが、総合栄養食に相当します。

G=子犬、M=成犬・老犬、A=オールステージ、U=不明

重要:大型犬の子犬のためにドッグフードを選ぶ場合は、成長段階が成長期とオールステージに該当していても「大型犬の子犬にとって安全であるか」を確認してください。

製品評価成長段階
AATU アンガスビーフ 400g5M
AATU チキン 400g5M
AATU ポーク&ワイルドボア 400g5M
AATU ダック&ターキー 400g4M
AATU ラム 400g5M
AATU ツナ&サーモン 400g5M

AATU ツナ&サーモンの原材料とラベルの分析

原材料:90% ツナ&サーモン(マグロ 40%、サーモン 20%、マグロスープ 15%、サーモンスープ 15%)、サツマイモ、ニンジン、ルーサン、エンドウ、ヒヨコマメ、ミネラル類、リンゴ、ナシ、オレンジ、トマト、タピオカ、クランベリー、ブルーベリー、マルベリー、ビルベリー、コケモモ、パセリ、ペパーミント、オレガノ、セージ、マジョラム、タイム、カモミール、ローズヒップ、ユッカ、チコリ、アニス果、セイヨウイラクサ、マリゴールド、フェヌグリーク、シナモン、グルコサミン、コンドロイチン、海藻、スピルリナ、MSM

栄養添加物:ビタミンD3、ビタミンE、硫酸亜鉛、硫酸マンガンⅡ、硫酸銅Ⅱ、ヨウ素酸カルシウム

赤字は物議をかもします。

粗灰分=1.5%, 粗繊維=2% (推定乾物繊維量=8%), 水分=75%

測定方法タンパク質脂質炭水化物
ラベル保証10%6%NA
乾物基準40%24%35%
熱量基準33%48%18%

この原材料は90% ツナ&サーモン(マグロ 40%、サーモン 20%、マグロスープ 15%、サーモンスープ 15%)です。

マグロは100g当たりのタンパク質含有量が鶏肉や牛肉よりも多い良質なタンパク質源です。それに必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸も含んでいます。

サーモンは優れたタンパク質源で油脂にはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。また、ビタミンB群が多く、ミネラルではセレンとリンが豊富で銅、カリウムも適度に含まれています。

マグロ・サーモンスープはマグロとサーモンで出汁を取ったスープです。溶け出した栄養素はごく僅かで栄養学的価値はほとんどありませんが、ドッグフードに魚介風味と水分を提供します。

2番目の原材料はサツマイモです。サツマイモは炭水化物源です。他に食物繊維とヤラピンが含まれます。ヤラピンは緩下剤としての効果があるので食物繊維と相乗効果によって便秘改善の効果があります。

3番目の原材料はニンジンです。ニンジンは根菜では唯一の緑黄色野菜でβ-カロテンの含有量がすば抜けて多いのが特徴です。また、食物繊維とビタミンB6、ビタミンKが多く含まれています。その他の必須栄養素は控えめです。

4番目の原材料はルーサンです。ルーサン(別名:アルファルファ)はマメ科の多年草でタンパク質と繊維が豊富です。一般的に飼料作物として栽培されており、ドッグフードに使用されることはめったにありません。

5番目の原材料はエンドウです。エンドウ豆は良質な炭水化物源で食物繊維が豊富です。エンドウ豆はタンパク質を多く含むので肉の含有量を判断する際に考慮すべき要素です。

6番目の原材料はヒヨコマメです。ヒヨコ豆は炭水化物源で食物繊維が豊富です。ヒヨコ豆はタンパク質を多く含むので肉の含有量を判断する際に考慮すべき要素です。

7番目の原材料はミネラル類です。ミネラル類では何が含まれているのか分からないので評価を下すことができません。

8番目の原材料はリンゴです。リンゴの茎・葉・種子には有毒のアミグダリンが含まれていますが、皮と果実は安全です。[1] リンゴはペクチンと呼ばれる食物繊維と複数のポリフェノールの供給源です。ペクチンはプレバイオティクスで大腸内に存在する有益な細菌 (ビフィズス菌など) の栄養源となり、腸内環境を改善する働きをします。

9番目の原材料はナシです。ナシは果物で適度な食物繊維を提供しますが、栄養的価値はほとんどありません。

10番目の原材料はオレンジです。オレンジはビタミンCの豊富な供給源です。オレンジの皮には犬が中毒を起こすソラレンが含まれていますが、果肉のほうは食べることができます。[2]

オレンジは酸性で糖度が高いので少量を食べる程度であれば問題ありませんが、多量に食べると下痢や嘔吐を引き起こしたり、肥満や糖尿病の原因になったりします。また、犬は体内でビタミンCを合成できるのでわざわざオレンジから摂取する必要がないとも言えます。[3]

ここまで原材料をリストの上から順番に見てきました。この製品には他にも多くの原材料が含まれていますが、これよりも下に位置する原材料は評価に影響を与えそうにありません

ただし、2つの例外があります。

まず、スピルリナです。スピルリナは藍藻の一種で多くの必須栄養素やタンパク質の豊富な供給源です。タンパク質は10種類の必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。

次に、ミネラルはキレート化されているようには見えません。体がミネラルを吸収するときに効率が悪いことを意味します。キレート化されたミネラルは通常、高品質のドッグフードに含まれていることが多いです。

AATU ツナ&サーモンの成分と肉含有量の分析

AATU ツナ&サーモン 400gは原材料だけで判断すると平均以上のドッグフードに見えます。

しかし、原材料の品質だけではなく、成分 (タンパク質・脂質・炭水化物) と肉の含有量も評価を下すために重要です。

ラベルの分析で乾物基準はタンパク質が40%、脂質が24%、推定炭水化物が35%と判明しました。

脂質とタンパク質の比率は約60%です。

一般的なウェットタイプのドッグフードと比較するとタンパク質は平均的、脂質は平均以上、炭水化物は平均以上。

ルーサン、エンドウ豆、ヒヨコ豆で総タンパク質を増加させることを考えても、このドッグフードは適度な量の肉を含んでいるように見えます。

AATU ツナ&サーモンの最終評価

AATU ツナ&サーモン 400gは動物性タンパク質の供給源として適度な量のツナとサーモンを使用した穀物を含まないウェットタイプのドッグフードです。星5の評価を下しました。

とてもおすすめします。

評価はいぬわーんが推定した肉の含有量、脂質とタンパク質の比率、原材料の品質などの批評基準に基づいて決定しています。

グレインフリーと心臓病の潜在的な関係性

アメリカ食品医薬品局 (FDA) は2019年6月27日にグレインフリー (穀物を含まない) と拡張型心筋症との潜在的な関係について3回目の調査状況を発表しました。

詳しくは「FDAがグレインフリーと心臓病との潜在的な関連性を調査対象にする」をご覧ください。

おわりに

いぬわーんは個人所有のWebサイトです。そしてペットフード製造業者といかなるアフィリエイト提携をしていません。

ただし、一部のオンライン小売業者 (Amazon・楽天市場・Yahooショッピング) からはアフィリエイト紹介料を頂いています。

これはいぬわーんの運営者を支援して、すべてのコンテンツを無料で公開することに繋がっています。

そしてドッグフードの批評を行う際に金銭的な誘惑によって評価を下すことなく、公平かつ偏りのない判断を下すことにも繋がっています。

詳細については「免責事項」をご覧ください。

リコール等情報

ドッグフードの最新リコールをすべて確認したい場合はこちらの「ドッグフードのリコール等情報」をご覧ください。

脚注

*1 ASPCA, Apple, (2020年11月21日閲覧)

*2 ASPCA, Orange, (2020年12月14日閲覧)

*3 PURINA, Can Dogs Eat Oranges?, (2020年12月14日閲覧)